第516話「王VS民⑬乱入者」
「〈加速世界〉!」
次の瞬間、空間が加速した。
(~~超絶思考中略~~)
夥しい思考の果てに出た超高速の思考回路と身体加速は咲の体の制限を奪い、容易に攻撃を可能とすること頃まで教えげた。
だが……!
GM姫の優位性はすぐに途絶えた。
キンッ……!
姫の真夜ノ剣による一撃必殺の斬撃は無慈悲にも真昼ノ剣によって弾かれる……!
「なん、だと……!?」
姫もこれには驚愕の色を隠せない。
「私のこの眼はあやゆる特殊な眼にスロットを切り替えることが出来る、お姉ちゃんがどんなに思考や身体を加速させようと、真実から出た誠の行動は! たった一つに必ず絞られる!」
「ま、まさか。その目は、その三眼ブレスレットの右目は……!」
そう、咲は右手首の右目の〈模写の眼〉のスロットを入れ替えた。
その眼の色は黄色、その眼の名前は……。
「〈問題即答〉!」
(見える、お姉ちゃんがやろうとしている最後の動きが!」
キンキンキンキン!
よって、超加速をしたとしても。どんなに思考を巡らせても最適解答が見えるのでタイミングを合わされて剣と剣が弾かれる。
「これだけの眼があれば……! 普通のパリィ!」
「な……!」
仰け反る姫。
「〈森羅万象のワルツ〉!!!!」
咲の8属性8連撃の8色のエフェクトがGM姫に叩き付けられる!
「やった! 初めてまともに攻撃が当たった!」
加速世界が終わりを告げた。
「ぐ!」
(はやりどんな眼でも使えるのが厄介すぎる……! 眼を潰さないまでも、目眩ましは恨むなよ咲!)
「〈煙幕〉!……!?」
右目に〈問題即答〉、左目に〈模写の眼〉を混合させた使い方。
解答を観た状態で、〈調整受流〉を模写でコピーしてGM姫がスキルを使うタイミングに合わせて遠距離からパリィを発動させた、これにより咲はスキル効果で瞬間移動、超接近戦へ持ち込み、結果。
「〈森羅万象のワルツ〉!!!!」
咲の8属性8連撃の8色のエフェクトが2度GM姫に叩き付けられる!
「この! マニュアル状態で〈調整受流〉も成功させたか……く!」
GM姫にも焦りが見え始めた。
「なら、ちょっとガチで行くぞ……!」
瞬間、〈加速世界〉の超加速で咲の周りをぐるりと一周。後、〈モルボルの毒袋〉を構える。
投げたのは苦無、その全てに飛雷神の術を仕掛けている、咲は〈問題即答〉で何処に空間転移するかの答える観るが……東西南北全方向からの〈モルボルの毒袋〉だった。
「しま……!」
ボフン!
くじ引きをさせるつもりが全部ハズレというインチキ戦術により、咲は〈モルボルの毒袋〉をモロに受けてしまった。
〈咲は、毒・暗闇・沈黙・睡眠・石化中・混乱・スキル禁止の状態異常を受けました!〉
「やった勝った! もう勝ったも同然!」
あとは嬲り殺しにするだけである、GM姫にはそのスキルも度量もある。完全に毒が決まったので勝利の美酒に酔いしれる姫だったが……。
「――この戦闘、乱入者ありだったわよね?」
一筋の閃光――、天羽々斬による魔法効果無効化が発動した。
〈咲の、毒・暗闇・沈黙・睡眠・石化中・混乱・スキル禁止の状態異常は解除されました!〉
〈桜愛夜鈴が乱入しました!〉
桜愛夜鈴、二代目エレメンタルマスターだ。
GM姫は、このタイミングで来るか。と半ば感心している。
「おっとそう来たか、確かにルール上前もって明記して置いたから問題無いぞい」
「あ、ありがとうございます夜鈴ちゃん」
「お礼なら勝ってから言いなさい」
2人は剣を構え直す。
GM姫はそれでも余裕の笑みで迎え撃とうとしている。
「さて、仕切り直しか……構わないぞい、それでも本気のワシには勝てないって事を教えてやるのじゃ!」
「んじゃ行くよ! 咲ちゃん!」
「はい! 夜鈴ちゃん!」
「「「……」」」
「〈加速世界〉!」
「〈加速世界〉!」
「! そうか、夜鈴も使えるんだったな加速世界」
姫の加速世界の動作にピッタリ付いてくる夜鈴。
咲はまた不動のまま動けないでいた。が、〈問題即答〉による結論だけは先に見えていた……。
「ならこれならどうだ! 〈モルボルの流星群〉!」
それは毒袋を天空へ投げ出して、彗星の如く降り注ぐ毒袋の雨だった。
バコンバコンと爆発音と共に、猛毒の空気があたり一面に広がって行くが。夜鈴の魔法無力化の刀の嵐によって全て無効化されてしまった。
「ち!」
「終わりだよお姉ちゃん!」
あわやGM姫の大ピンチのその時……!
「1対2は関心しないな」
革命軍から〈蒼のドラゴン〉が乱入してきた!
国王軍、天上院咲・桜愛夜鈴。
革命軍、天上院姫・蒼のドラゴン。
戦いが混沌と化して来た。




