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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第30章「革命・王VS民」西暦2037年5月7日

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第513話「王VS民⑩ゲーマーとして」

 西暦2037年5月10日、午前9時10分。


《システム軌道修正中……、システム軌道修正中……。男性陣のイベントを『王VS民』に変更、女性陣のイベントを『鈴の音ダンスホール』に変更。なお、性別はアバターの性別で判断される、両生類はランダムで配置。2つのエリアは二重に重ね合わせにイベントが発生し、どちらへの物理的干渉も可能だが貢献度は反映されないし、ダメージ判定も無い。男性陣は男性陣と、女性陣は女性陣と戦う事を推奨する。よってイベントの強制ログアウトではなく、別エリアへの強制移動にシステム変更……。名称を〈王民エリア〉と〈鈴音エリア〉に名称改名……》


《現在の状況。国王軍が劣勢、革命軍が優勢》


 咲が体の時間感覚が狂ってきたので、そろそろ姫に確認する。


「時間の流れってどんな感じだったっけ?」


「当初、現実世界時間で20分戦闘10分休憩。の1から4フェーズで、合計2時間で終わるイベント……だったはずなんじゃが。実際は仮想世界で20分間戦闘したら、現実世界で3日間休憩して、を4回繰り返すイベント。になってるな、そろそろ飽きてきたぜ、まだ前半戦なんだぞ?」


 咲と姫は交互に話す。

「フェーズ2、前半戦の終盤だね。もうすぐ全体の後半戦だ」

「恐らくあと1・2ターンでフェーズ2終わるなあ~~たぶん。たぶんあとワンアクションでフェーズ2終わる」

「ん~もっとバコンガチン戦うと思ったけど、実際は何か違うね」

「思いっきりバットでボールの芯を当ててホームランしたいが、実際は空振り三振を3回ぐらいしてテンションが徐々に下がっていく感じだ」


「他のプレイヤーは楽しんでるみたいだけど、ウチらは右往左往してるね……それも仕方ないか、そういうプレイって事で~~~~」

「ん~、煮え切らんし燃え切らん……! 折角国王軍を裏切って咲に不意打ちを挑もうと思ったのにー!」

「それただの試し斬りだからね! お姉ちゃん!」


 そうこう言っている間に、イベントは残り時間1分になってしまっていた……。姫は咲に挑戦状を指さしビシッと叩き付ける。

 

「じゃあフェーズ3に入ったら1対1のPVP戦な! 大乱闘でもだ! ワシが勝っても文句言うなよ!」

「お! 勝つ気満々じゃないですかあ~!」

「ワシだってそろそろ勝ちたいし~! て言うか、得意技が〈パリィ〉と〈モルボルの毒袋〉しかないの! 何か納得いかん! ワシだって得意な必殺技や秘奥義欲しいし! 咲ばっかり目立ちすぎ! ワシと言えば〈パリィ〉が代名詞なのも納得いかん! そろそろ本気で戦ってやる! あと忍者刀が真夜ノ剣になったから試し斬りを……」


「やっぱり試し斬りじゃない!?」


 と、そんな漫才をやっている内に。フェーズ2が終わった。

 この後、現実世界の3日間の休憩時間だ……が。

「……パッと飛ばす?」

「……うん、この感じだとパッと飛ばそう」


 2人は何事も無かったかのように、

 西暦2037年5月10日、午前9時20分から、

 西暦2037年5月13日、午前9時00分に心身共に飛んだ。

 

 

 ……、

 ……。

 3日後、仮想世界内。

 

「あっという間の3日間だったね!」

「まあ、それは良いとしてさっさと戦おうぜー! 場所どこにする?」

「同じ場所で良いんじゃ無い?」

「同じ場所ってどこじゃ?」

「雲の王国ピュリアの広場、お姉ちゃんを熱中症にさせて病院送りにした場所、第1次姉妹喧嘩の舞台。今回は〈鈴音エリア〉のおまけ付き」


「……一応、大規模イベント中だから場外乱闘も乱入者も普通にアリの設定だからな?」

「おっけい! 私の成長を! ついにお姉ちゃんに見せる時だ!」

「ま、今回は! ゲーマーとして(・・・・・・・)相手してやるよ。念波とかいうポリゴン破壊やチートはしない」

「覇気! ……じゃなかった! 心氣は?」


「ありで」


「お、……おう……」

 どうやら、今回の天上院姫お姉ちゃんは運営権限だけを度外視したマジの本気らしい。

 天上院咲は、ふうっ、と深呼吸をしたあと。フェーズ3の開始の合図を待つ。

 

 3・2・1……!

 プアアアアアアアアアアア!!!!


《ただ今より、フェーズ3を開始します!》


決闘(デュエル)!!!!』

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