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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第30章「革命・王VS民」西暦2037年5月7日

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第509話「王VS民⑥マスターオブマスター」

 イベント〈革命・王VS民〉フェーズ2前、天上院姫のホームルーム内。

 

「……、……」

 ゲームマスター、天上院姫は悩みまくって長考していた。

 そこへ現れる1人の黒いフードを深く被った男がこっちに来る、……ぶっちゃけ凄い不審者に見える……。

 だが、姫はその正体を何となく知っている。


「妹にこのゲームをエンジョイしてもらいたい、その一心でやってきたのにずいぶん長考しちゃったみたいだな~~~~☆」


「ま!? マスターオブマスター!?!?」

「よ☆」

「お、……おう。まさかあなたが来るとは……、って、〈よ☆〉じゃねーよ! こちとら〈あんた達〉が現れたせいでメチャクチャくちゃくちゃ混乱したんだからな! 何がサプライズだ! ふざけんな!!!!」

「だから言ったろ、遅くなって(・・・・・)悪かったって(・・・・・・)☆」

「お前お前お前お前ーーーー!!!!」


 どうやら随分仲が良い、否、似たもの同士の犬猿の仲のようだった。

「で、今の君から視た世界はどうだった? 何なら君達3人(・・・・)でもいいぜ☆」

「……」


 デジタル世界で会う、もとい表舞台で会うのは初めてなので。これはそれで言いよどむ姫。このログはプレイヤーには残らないが運営陣には残る体で喋るしかない。

 

悪くはない(・・・・・)、かな」

「ほう」

「でも、良くもない(・・・・・)な、おかげで今目下最大の悩みはビックボスを生み出せない事だもん。現実世界の光景を目にしちゃうとさ……、何て言うか、バレなきゃ犯罪じゃ無いんですよ~☆ が実は全部バレてて、もう何もかも影口も、楽しく妄想も出来なくなった感じ……」


「ふむ、まだ気配を上手くコントロール出来ないわけか」

「まあ、……そうなんだけど、まあ関係無いけど。危機感というか恐怖感も削れたよね……昔と違ってさ……少なくとも、幸福感は増した」

「ふ~ん、どうすればもっと良くなるかねえ~、ま、それはこっち側の課題か~☆」


 そして、少し黙って、長考してから。姫は小声で言いよどむ。

「お前って、未来の出来事を全部視て、ソレを実現出来ると信じて他のマスターも動かしたって認識で良いんだよな?」

「そうだよ☆」

「……、てことは。マ○ベルもス○ーウオーズも、他のス○パー戦隊とかも全部動かして、信じて待ってくれてるんだよな……未来を……」

「まーそうなるね、気にすんなって。どうせ仕事だろうと趣味だろうと、皆好き勝手やってるんだからさ☆」


「すまん、遅くなって……」


「それはいいって、他の人の言葉を借りるなら。俺にとっても叶えたい夢になったからって事で、ウインウインさ☆ ドンマイ☆」

 ポンポン、と小さい少女の肩を叩くマスターオブマスター。


「そのためには、兎に角、右手か……」

「ま、だろうな。両手じゃ無くて右手な☆ 俺に出来る事はあるかい? お嬢ちゃん☆」


「ん~~~~、この〈新時代〉になって出来ることかぁ~~~~。皆やりたいことをやってるのは解るし、責任は責任者がやってるってことで安心は担保出来たけど。いいのか? 良いことも悪いことも?」

「いいっていいって、気にするな☆」

「だから、気にするな。放置や制御するなって方が無理なんだって……」


「ふむふむ☆」

「ん~、じゃあ。〈なるべく死ぬな〉かな、寿命ならともかく、それ以外で死んだって嬉しくない」

「おっけーい! ソレを100%保証しよう!」

「出来るのか?」

「俺を誰だと思ってやがる! ってね☆」

「……」


「鍵が導く心のままに」


「……、あぁ」

 そう少女は言って、2人は道を別れた。


 イベント〈革命・王VS民〉フェーズ2後。

 雲の王国ピュリア、国王軍陣形内。

 

 天上院咲はニヤニヤしている姉姫を視ていた。

「どしたの? ニヤニヤしちゃって」

「ん、何でも無い☆」


《ただ今より、フェーズ2を開始します!》

 

 そう言って、再び戦いの火蓋が切って落とされた。

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