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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第3章「豪華客船ミルヴォワール」西暦2034年6月21日

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第50話「機動戦機ノア2」

「おりゃー! タコの丸焼きじゃー!」


 斬空剣をタコの目玉に向かって当てるサキだったが残念だが、目に小さい虫が入った時のように目をかきむしるほどですんでしまうサキの攻撃。


「こんにゃろう! お前なんか焼きダコにして一口で食ってやるんだー!」


 そう言った途端、海面から巨大タコよりも大きな影が揺らめきながら飛び出してきた。正確には巨大な鯨が口を開けて巨大タコを丸飲みにして食べてしまった。参加している冒険者達の中の漢らしい漢達が高らかに歌う。


「大漁じゃー野郎ども! 絶対にしとめるぞ! 今夜の飯は豪華だー!」


「「「ソイヤー!」」」


「「「テンアゲいくぜー!」」」


「「「ウエーイ!」」」


 なんか訳が分からない連中が混ざり始めたが、咲もその流れに乗ることにした。


「ソイヤー! ウエーイ! いくぜー! いや、ていうかこの状態じゃ流石に勝てない!」


 そう言うと滅茶苦茶がむしゃらに走り出して、鯨の口の上からジャンプして飛び降りた。そこには、壊れかけの機動戦機ノアがスタンバっていたが。咲がノアに渇を入れる。

「おらあ! 気合いで治れポンコツ! 第二ラウンドの始まりじゃあ!」


 意気揚々と他のパーティメンバーに当てられたのか、いつもとテンションが違うと自覚しつつも。このノリも楽しいのでノリに乗っかることにした。バシャンと巨大鯨が揺らめいただけで、大波に変わる海上。大津波が来たのでノア用のジェットブーツで海上を走り、津波に乗る。流れに乗る、上下逆さまになりながら、ガトリングガンを連射するサキ。そんな中、一人の冒険者が言い放つ。


「俺が自爆する、道を作ってくれ!」


「何! そんなことしたらお前が!?」


「へへ、お前等の道になれるのなら本望だ! あばよダチ友!」


 熱く泣きながら冒険者達は彼のために道を譲る。


「野郎ども! あいつの覚悟を無駄にするんじゃねえ! 行くぞ!」


「オオー!」


 咲は「なんだこのノリは?」と、熱さの中に乗り込めなかったが。まあいいやと軽く流すことにする。流れた冷静さは転び、心に灯がともる。


「ウオオオ! なんかよくわかんないけど道を作るぜウオオオ!」


 とにかく鯨が怯むように、ガトリングガンを連射しまくる機動戦機ノアと咲。海上を走る、滑る、駆ける! ジェットブーツが唸りを上げる!


「皆ー来世で会おうー!」


 ドゴーンともの凄い自爆音が響いた。そして皆は、熱い涙を流しながら咲は叫ぶ。


「「「冒険者Aー!」」」


 冒険者Aはグッジョブマークを腕に掲げ、星になって散った。 同時に咲のステータスログにこう告げられた。

▼ちょっとトイレ行ってくる。


▼いてらー


▼奴は3度変身して帰って来るぞ、トイレで。


「ーなんぞコレ? まあいっか」


 殺伐としていた今までの重苦しいシリアスムードを冒険者Aは「そのシリアスをぶち殺す!」と言わんばかりに打ち砕いて行った。トイレに。


 それと同時に。


▼ただの鯨は倒されました。


 とアイコンが流れ込んできた。

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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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