表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第30章「革命・王VS民」西暦2037年5月7日

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

519/789

第507話「王VS民④盾役二軍戦線」

 一軍、司令塔、真城和季(ましろかずき)が作戦の指揮を執る。

「さて、皆集まってくれ。今は革命軍プレイヤー達にはそこら辺の魔物と戦ってもらっている状況だ、対してこっちが16人、圧倒的に数で負けているし勇者ムーブをするのか魔王ムーブをするのかも不明だ、そこをハッキリさせたい。あと、モンスターが少なく、種類も少なく世界の危機を感じられない。は避けたいので冒険者プレイヤーには『何かいかにも倒して良い敵だ!』ムーブはキメこんで良いと思う」


 これまた普段からいつもやっている、三軍。第二の司令塔、桜愛夜鈴(さくらよすず)が賛同する。

「戦空がもう外に出て戦いたがってたので止めときました。流石に今回は圧倒的に不利なので、特に最果ての軍勢25人が敵なのが痛すぎます。そこで提案、折角一軍から四軍までチーム組まれてるので、4人1組で戦場を操作するのが妥当かと」


 二軍、戦闘員。レジェンドマンがノド太く言う。

「4チームだろうと4人に例えるのだろうとやはり最前線、盾役(タンク)は居るだろう、一軍が倒されるのが敗北条件に成っている以上。一軍の進軍はあり得ない、大将だからな。となると、一軍が王都待機、二軍が盾役、三軍が遊撃隊、四軍が後方支援。あたりが妥当なんじゃ無いか?」


 四軍、近衛遊歩(このえゆうほ)がワクワクと闘争本能が疼いていた。

「マジかよ、レジェンドマンが盾役とか豪華すぎだろこのチーム……!」


 一軍、真城和季がイヤホンマイクを手渡す。

「細かい作戦を言っても言うこと聞かないだろうからそれでいいが。天上院姫(てんじょういんひめ)、二軍にモンスターで〈ギガントミノタウロス〉を4体出せないか? これ見よがしな倒して良いモンスターとして。あとイヤホンマイク、これで情報共有は一瞬で伝達される、戦闘箇所が広範囲だからコレで何とかしよう」


 二軍、天上院姫は呆れたように和季に言う。

「ワシは召喚士か何かかよ? ……まあ良いよゲームが面白くなるならそれで」

 言ってステータスバーを動かして、ギガントミノタウロスを4体選択しようとしたところで……。

「なあ、もう戦場に出して良いのか」

「イヤ、二軍も同時に戦線に召喚する。上空に召喚してくれ、派手に落としてやろうぜ!」

「二軍ってワシも落とされる前提なんじゃが……」


 一軍、真城和季が「話は以上だ」と本当に短い作戦を終了する。

「一軍が王都待機、二軍が盾役、三軍が遊撃隊、四軍が後方支援。あとは自由、以上だ! このルールだけは守ってくれ! んじゃ、全員この戦勝つぞ!」


『おおおおおおううううううう!!!!』


◆始まりの街ライデンと雲の王国ピュリアの間の中間戦線◆


 Aランクプレイヤー達が上空を見上げる。

「おい! アレ観ろ! (ゲート)だ!」

「上空から何か降りてくるぞ! 総員退避退避ー!」

 円形に魔法のような火花を散らして出現する亜空間。


 ヒュー! ……ドゴン! と地響きが鳴り、4体の〈ギガントミノタウロス〉が姿を現した。


〈ギガントミノタウロス〉×4体、レベル不明。

 

 冒険者達が次々に騒ぐ……。

「バカでけえ……巨人族だ……!」

「それよりオイ! アレ見て観ろよ! 肩の上に人が乗ってる!」

「う! うわああああああああ!?」

日曜双矢(にちようそうや)! レジェンドマン! 天上院姫(てんじょういんひめ)! キャビネット! だぁあああああーーーー!?!?」

「やっべえええええ!? 最前線に二軍が来やがった!?」


 そしてゲートは閉じる。その4人いずれもが、Sランクギルドのバケモノ達だ。

「退避! 退避! いや撤退!」

「レジェンドマン!? 一番会っちゃいけない奴が最前線に来ちゃった!?」

「BランクやCランクギルドじゃ敵わねーよ!? 革命軍本部へ連絡! 敵が動き出した!」

「いや攻めろ! せめてギガントミノタウロスの足に傷をつけてやろーぜ!」

「脂肪が厚くて攻撃が通らねーよ!」


 そして、その場に居合わせた。ギルド『脳筋漢ズ』は……。

「ここが一番戦える場所(・・・・・)ってことで良いんだよな?」

「そのようだぜ? 最果ての軍勢はまだ作戦会議中だ」

「なら、俺達がやっちまっても別に文句はねーよな?」

「求めるものは強者! ただその一点のみ! 後方魔法が飛んできたら、まあそれはその時考えよう」


 冒険者プレイヤーが叫ぶ。

「ジャンプ! マガジン! サンデー! チャンピオンだぁー!」


 最前線の何でもありの戦場線ど真ん中の中央、ここが折れたら瓦解する。

 ジャンプVSレジェンドマン。

 マガジンVS日曜双矢。

 サンデーVS天上院姫。

 チャンピオンVSキャビネット。

 

 今、血湧き肉躍る戦いの火蓋が切って落とされた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
・よければブックマーク、評価、感想などよろしくお願いします!
・こちらも観ていって下さるとありがたいです。
名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ