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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第30章「革命・王VS民」西暦2037年5月7日

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第506話「王VS民③開戦プロローグ」

 ゲームマスター天上院姫が運営陣に連絡を飛ばす。

「前後左右上下よ~し! んじゃ運営陣諸君! ゲーム内の止まっていた時間を動かしてくれたまえ、何かあったらその場その場で出たとこ勝負でやる」


『えっと、本当に良いんですか社長? まだ準備出来てないと思いますが……』

「一ヶ月の準備期間もあったし、まー何とかなるだろ、何かあったら過去回想で誤差修正するし~」

『へ? 過去回想……?』

「こっちの話はともかく! イベントを待ってるプレイヤーをこれ以上待たせたくない! 初めてくれ!」

『解りました、では合図の花火を放ちます』


 ひゅ~……パアン! パン! パン!

 と、朝なのに。気合いの籠もった花火が打ち上げられた。


 西暦2037年5月7日、午前9時00分。

 現実世界と仮想世界の加速時間は、いつも通り等倍速。

 始まりの街ライデンと雲の王国ピュリアでの全面戦争がここに始まった――。

 

 王国軍サイド。

 天上院咲は天上院姫に作戦を確認する、何せこっちにはゲームマスターがいるのだ、世界観チートはお手の物だが。……まあする気は無いだろうが。明確なジャッジガールがいる。とりあえず聞いておかないと……。とサキは思った。

「作戦は?」

「とりあえず各プレイヤーは自由行動、幹部達だけ残って作戦会議室まで集合な」

「両陣営ともそういう感じ?」

「そういう感じ、こっちは後手だ」

 これもいつも通りと言った形だろう。ただ、リアルタイムの体感待ち時間が13日間だったのは、多分別の話だ。それで13日間以内でこの決戦が終わったらそれはそれで興醒めである。


「さてさて、皆はどう動くかなあ~っと、上空スキャンで小粒プレイヤーを運営権限でのぞき見するのも良いな~。趣味で」

「お姉ちゃん参加者な上に、スキルを狙われるターゲットでしょう? それどうなの? 上空から見つめて、下手に眼のクマが痛んでも知らないよ?」

「あー、痛くなるのはイヤだなあ~、じゃあやっぱ止めとこ」

「革命軍の誤射当たっても洒落になんないし、やめとけやめとけ」

 楽しみ半減。上空からの偵察はやむを得ず辞めることにした。

 

「当初の予定ってどんな感じだったけ?」

「確か、20分戦闘10分休憩。の1から4フェーズで、合計2時間で終わるイベントじゃなかったっけ……?」

(それ、事前告知したっけ……?)

「……、まあ良いわ。とにかく、始まったイベントな以上! 勝ちに行くわよ! 私最近勝ちイベントに出会ってない気がするもん! やるときゃヤル! やらないならするな! でしょ!」

 気合いの入った力説をするサキ。

「お、おうそうだな……、しっかし民全員敵か~……勝てるかな?」

「GMが解らないと判断するのがまた面白いわね……」

「ま、しばらく見守るしかないな」


 現実世界も仮想世界も、ついでに電脳世界のチャットや掲示板の中も、異様な熱気に当てられて『うおおおおお!!!!』と雄叫びをあげるプレイヤーがほとんどだった。


 ついに、後には引けないビックイベントがココに幕を開けた――。

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