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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第29章「四大王帝」西暦2037年4月7日

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第501話「大感謝祭戦◇転」

 咲はエボリューション・極白の効果を解き、学者から魔法剣士にジョブチェンジ。

 太陽と電気空間を闘技場に展開させた。

 これに何の意味が? と思うかもしれない、正直、何の意味も無いブラフだ。


(何だ? これに一体何の意味がくぎゅ……?!)


 瞬間、家族の善神化した咲が。神霊としてアストラル体、キャビネットに斬撃を食らわせてHPを減らすことに成功した……!

「やった! ぶっつけ本番だったけど当たった!?」

「んにゃろくぎゅう!」

 こちらは空中、ようやく攻撃が当たる当たらないの話になった。

 

 戦空と双矢に限って言えば、元々戦闘術を教え師匠は双矢なので。これも双矢が押していた。

 和季とレジェンドマンで言えば、こっちは異次元の戦いをしているが互角の戦いを見せていた。


 つまり、一軍は咲1人が勝っていて。二軍は双矢とレジェンドマンが勝っている形になる。更にその位置はと言うと……。

 

 第Y2階層で咲とキャビネット。

 第Y3階層が戦空と双矢。

 第Y4階層が和季とレジェンドマン。

 が戦っている形となる。

 

 ちなみに第Y1階層で戦っていたのが桃花と姫だ。

 ……、とここで二軍の双矢がキャビネットとレジェンドマンに提案する。

「折角のドリームマッチだ、ちょっと対戦相手シャッフルしようぜ!」

 回答を拒否する時間も無かった。

 

「な……! レジェンドマン!?」

 咲が世界の英雄レジェンドマンと遇い対し。

「キャビネット!? 攻撃が当たらねえ!?」

 物理攻撃特化の戦空が、幽霊みたいなキャビネットと遭遇し。

「おいおい勘弁してくれよ黒の剣士くん……!」

 似たもの同士の和季と双矢が相対した。

 

 ――瞬間、拮抗していたバランスが崩れる。

 ――ドコン! 3箇所で凄まじい衝撃音が激突した。

 

「キャアア!?」

 レジェンドマンの連続普通のパンチで咲がボッコボコにHPが削られ。

「ぬおおわあ!?」

 戦空はアストラル体に対してわけも解らずやられた。

 

 反対に、和季は双矢に対して致命的ダメージを負わせる。

「く……!」

「これで、どっちが英雄に相応しいかハッキリしたなオールドルーキーくん」


《天上院咲、戦闘不能――。》


 そして信条戦空も戦闘不能かと思いきや……。根性でHPを1だけ残していた。

 そして良くわからないコマンドが登場する。

「何くぎゅう!?」

「よく解んねーけどトリニティ!!!!」


「え……! 嘘!? マジ!? キャアアアアアア!??!」

 二重螺旋を織り込んだ魂の拳がキャビネットに当たった。これにより……。

 

《キャビネット、戦闘不能――。》


 残ったのは、

 HP1の信条戦空、元気な真城和季。

 全く疲れてないレジェンドマン、満身創痍な日曜双矢になった。


 ここで珍しく作戦を訪ねる戦空。

「なあ、こっから一発逆転の手はねーか?」

「それを聞くのはちょっと手遅れだぜ……、今の状況、兎に角レジェンドマンが倒せる気配がねえし、弱点も見つからねえ……、双矢は倒せそうだが、まともな指揮官だったら降参指示出してるな。サレンダーだよ」


「そんな! ウチ負けてねえ!」

「負けてからじゃ遅いんだよ! お前だけは負けちゃダメなんだ! お前は俺達の希望なんだから! ここがもし戦場なら! まず間違いなくここで降参する! お前は生きなきゃダメなんだよ!!!!」


「でも! 真のヒーローは一回も負けちゃダメだとウチは思う!」

「誰かが言ってたろ、負けたって良いんだ、……乗り越えろ……! 負けないヒーローなんていない、最後に勝つのがヒーローなんだ。今はその時じゃない、仮にこのまま続けてみろ……。全滅か、降伏か、戦場では選択肢は無い! 俺は優秀な指揮官になりたいんだ、だから、お前が負けるシナリオルートだけは、絶対に通らないし! 通させない!!」


「……、……!!」

「認めろ、お前自身は、本当はまだ弱いッ!」

 戦空は甘かった、甘くなかったのは和季の方だった。


「……、話はわかった。で、降参か?」

「戦空の師匠としても、俺はオススメするぜ、コイツは負けて研究して次に生かす、を知らなすぎる……」

 レジェンドマンと双矢は戦空の返答を待つ。


 3対1、……意地を張っているのはまだ子供である戦空だけだ……。

 戦空のHPはわずか1……、戦場なら負けるか、死ぬかの二択だけだ。

 HP回復はない、起死回生の凄い技もない。


「……、わかった、次に生かす」

「降参だ!」


 ビ――――!!!!


《真城和季の降伏宣言により、この勝負。二軍の勝利となりました――!》


《MVPはシャッフルを宣言した日曜双矢に決まりました!》

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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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