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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第28章「高校1年生VR科学科」西暦2037年4月1日

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第442話「A極論とピムル理論④VSアイン②」

「咲! ちゃんと考えろ! そいつは生身の人間に拳銃を突きつけているただのバカだ! その危険性も、意味も、ちゃんと理解していない!」


「人をバカバカバカバカって! ゲームマスターだろうと怒るよ!?」

 さっきから目の前の咲という敵に対して、眼中に無いと言うほどに蚊帳の外と化している咲……は、マッハ3という音速攻撃を必死に耐えていた。

 

 幸い、エボリューション・極黒という、ステータスを全部MAXにするという普通にチートな技を発動して事なきを得ていたが。……それでも咲にとって圧倒的不利には変わりなかった。

 

 対策が練れない咲に対して、少々イラ立ったのでGM姫がアドバイス。

「あーもう! 虚数だよ虚数! 未覚系の虚数をアインにぶち込めば勝てるって言ってるんだよ!」

 たまらずGM姫が助け船をだす。

「へー、虚数ってのが私の弱点なんだ~!」

 が、敵であるアインは学習してしまう(・・・・・)

 それがGM姫の罠だと知らずに……!

 

「『数字絶対主義(カウントブレイク)』! 虚数(・・)の戦闘力を1とした場合、私の戦闘力は9999(・・・・)になる!」

 と、間髪入れずに弱点を克服、その数字を強化してドヤ顔で数字を増やすアイン。

 が、しかし。何も強化されない(・・・・・・・・)、何故なら(から)だから。


「ん? アレ? あらららら????」

 何が起こったのか、アインには解らない。

 

 咲は悟った……。

「この子、まさか……×0(・・)を知らない……?」

 咲は真理を言ったがアインには解らず……。

 

「な! 何よ! ×0ってのが最強なのね! 良いわ、だったら取って置きと、そのX0ってのを混ぜてやる! 宇宙(・・)全土のエネルギーを1とした場合! 私の戦闘力は9999になる! それプラスX0(・・・・・)よ! さあ死になさい!!!!」

 と、次の瞬間静寂……あたりは、いや、宇宙全体だろうと、何も起きない……。


「な! 何!? ×0って何(・・・・・)!? ×0って何(・・・・・)!?」


 GM姫が引導を渡す。

「それがお前の限界ってことじゃよ」


「な、なら単純に! 数字絶対主義(カウントブレイク)』! 戦車(・・)の戦闘力を1とした場合、私の戦闘力は9999(・・・・)になる! ドッカーン!」

 瞬間、戦車の砲弾の威力弾がはじけ飛ぶが、時すでに遅し。

 もう遅い。

 

「残念、私も学習したのよ……! 〈システム改変! その砲弾に×0を打ち込む!〉もしくは、〈私自身がX0に成る!〉」

 瞬間、戦車の砲弾は咲に対して全くの無傷と化した。

 今の咲に対して、アインの方程式だと全てイコール0になることを、彼女アイン自身は知らない……。

 

「何なのよX0って!? 何なのよX0って!?」


「これで決着だ! エボリューション・極白! 相手のログを0にする!」

「キャッキャアアアアアアアアアアアアアアアアア!?!?!?」

 瞬間、最果ての軍勢、強化系第3位のアインは、ポリゴン片となって四散してその場から消えた。

 

「……、はあ、……はあ……」

「今のが、未覚系(・・・)な」

「なるほど、未知の力って事か……、あの子は算数から出直した方が良さそうね」

 咲は右手に力を感じ取った。


 GM姫にとっては、長きの因縁と対策に。

 1つの――決着がついた――。

 

「0に何かけても0ってこと知らなかったんだよなあ~あいつ……そのままバカでいてくれよ……」

 GM姫は心底愛すべきバカいて欲しいと願った。

 

 そして陰陽論のお勉強会。

「今のが、陰陽論?」

「いんや、陰陽五行論とA極論の狭間って所じゃ、中間とも言う、知れば(・・・)〈賢術系〉となり、知らねば(・・・・)〈未覚系〉となる……」

「ふむ、なるほど。厄介ね、最果ての軍勢……」

「かと言って、何も知らず、対策も打たずに挑めば返り討ちに合うんだよなあ~~~~」

強い(・・)、んじゃ無くて、バランス(・・・・)が良いって事なのね」

「そういうこと、んじゃ。次はA極論と陰陽五行論を同時に説明しますか。どっちも同じ属性じゃし……」


 言って、GM姫はお勉強会を続けた――。

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