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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第3章「豪華客船ミルヴォワール」西暦2034年6月21日

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第48話「食物犬花と人面猫魚」

 この船には温泉、プール、映画館、食べ歩きの子店など色々ある。RPGらしく、武器や防具などの装備品もふつうに売っている。一人で船内をうろちょろしていた咲は、中でも目にとまったのは。作物の種を売っている店だった。


「そう言えば飛空挺に畑はあるけど何にも植えてないな~」


 今、飛空挺ノアは豪華客船ミルヴォワールの後ろにロープで吊されて浮きながら引かれている。ので咲は自分たちの部屋を、ミルヴォワール239号室と飛空挺ノアのサキの部屋と二つあることになる。どちらも行き来は自由なので好きに移動できる。ただ、ミルヴォワールの屋上より高くに浮いているから。飛空挺ノアの方が景色は最高だろう、もっとも高度が高いと言うだけだが。


 とにかく畑と池があるのに何も植えてない、何も泳いでいないのが気がかりだった。


「なんか面白そうな作物は無いですか? あと生きた魚」


「じょうちゃん君は運が良いねえ! この何でも食べる食物犬花なんてどうだい? 見た目は強面だけど、なかなか仁義に熱いんだ」


 まるで生きてるかのような物言いである。


「あとこの人面猫魚なんかどうだい、イケメンだろ?」


 咲は目を丸くして答える。


「体が猫魚で、顔がイケメン」


 完全にキメラである。イケメンはふわっといい匂いの風を起こした、水の中なのに風がなびいた。咲は両方とも可愛いと思ってしまった。


「ん~じゃあ良くわかんないからこれ買います」


「よくわかんなくて買うって嬢ちゃんも物好きだねえ、でもこれ結構高くて。なんとお値段は~」


「あ、じゃあ運営権限で買います。私セミプロなんで」


「ええ!? まぁ、お金払ってくれるなら別にええけど」


 ちょっとおじさんが料金を観ないで売却されたのが残念そうな眉毛になったのを見逃さなかった咲。でもこんな所で値段のハードルで買えない、じゃお遊びにならない。セミプロの有効活用、セミプロ様々である。そんなこんなで、空中に浮いている飛空挺ノアまで船内にあるワープホールから飛んできた。畑には何もない、放置状態で雑草が生い茂っている。


「んじゃ~とりあえず雑草抜いて、土を耕して~、種を植えると~」


 2時間後、だいたいの作業を終えて土に種をまく。人面魚はそのまま池ポチャさせた、やることが手荒い。


「あとは魚の餌をやって、植物には水をやって待つだけだね」


 とりあえず何もなかった畑と池に彩りが増えた。


「ん~とりあえず名前付けるか。人面猫魚がトムで、食物犬花の方はジェリーね」


 なんだかイタチゴッコをするような名前に決めてしまった、甚だ適当である。


「ん~あとは、この飛空挺ってロボットに変形するのよね? ちょっと操縦してみるか」


 やることなすこと、何者にも縛られない自由度を今の咲は持っていた。フリーダム。

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