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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第28章「高校1年生VR科学科」西暦2037年4月1日

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第438話「ロールプレイングゲームガチ勢」

「=3^(レベル-1)」


「んあ!? 今なんて言ったの?」

「ん? 音声認識がおかしかったかな? イコール サン ノ サンジョウ ノ レベル マイナス イチ ノ カッコ トジ。じゃよ、これだけ覚えてれば良い、みたいな?」

「=3^(レベル-1)……なるほど解らん」


 妹は、わけわからん呪文が姉から飛び出したので、素っ頓狂な声が出た。

「『教えてチャット君』に『エクセルン』の理想のレベル関数を教えてもらってたの! 私ったら天才ね!」

「いや、……あの~それは一周回ってバカなんじゃないかな……?」

「じゃって、細かすぎて伝わらない芸人は嫌だし? 中高生に解るように噛み砕いて教えてあげた~みたいな?」

「私は赤ちゃんかよ……」

 事の詳細はともかく、以下省略して……。

 

「ともかく! プログラムいじったから! もっかいステータス観て! 教えると内容が深すぎるから単純化しておいた!」

「ほいほい、……ん?」


 視るとステータス画面の表記も、バージョンが小数点単位で変わり、意味も何やら変わっていた。

 

サキ、学者Lv.9

経験値〈151/6561〉

冒険者P〈3072/6561〉


「まあフレーバーテキスト程度に覚えておいてくれれば良い、ちなみにゲームバランスを整えるのに15日かかった」

「そんな苦労話は良いって……」

「苦労話を聞いてー! 教えてチャットくんをマスターするのに15日かかったって言うさあ~~~~!」

「だからそういうのはいりません!」


 みるとそこには〈冒険者ポイント〉なるものが書かれていた。

「冒険者ポイントはステータス振りや、スキルポイント、他にもお金以外の様々な所で使うようにした。スキルポイントだけだと応用が効かなかったからこうなったのじゃ」

「ほおほお……」

「てわけで、スキルを習得したきゃ冒険者Pで、いらなきゃステータスに振ればいい、みたいな……てかお前はステータスに関しては何にも興味なさそうじゃな」


「そういうわけじゃないよ、数字をみてないだけだよ~」

 それは自慢にならないぞ、我が可愛い妹よ……。とか姫は言うが、咲は数字に興味無さそうである。


「まぁ……、てーわけで、今までステータスにもスキルにも振ってないから余ってる冒険者Pをどうするかって言うαテストじゃ」

「あぁ、そう言うね……」


「ちなみに今のステータスは、体力1、学力1、気力1、成長1、本能1、幸運1な、スキルカードについては知ってるよな?」

「あーうん、画像で見せて貰ったよね。2、4、8Pのスキルカードのツリーでさ~」

「おっけい! それのステータスやスキルの割り振りを決めるゲームだね! 3072Pもあるし! 何をしようかなあ~~~~」


「ん、じゃあ決まったら声をかけてくれ」

「わしはその間も『教えてチャット君』と勉強してる」

「うん! あ、お姉ちゃんはやんないの?」

「ん、応用編はサキのαテスト終わった後でいいよ」

「そっか~おっけい!」


 こうして、楽しい楽しいステータス割り振りと習得スキル選択に移って時間が経った……。


 咲と姫の会話は弾む……。

「えっと……、冒険者Pが、ステータスPとスキルPとお金として使える、って認識で合ってるかな?」

「あぁそうだな、あとはイベントとかで増えたり減ったりするのを想定している、レベルが上がるまでは冒険者Pは一気には貰えない、だからとっておくと言うのも手だし、イベントで集め直す、というのも出来る。今んとこそんなとこ」


「えっとー6個のステータスに均等に割り振ると、6561÷6=約1093か……」

「スキルは取らないのか?」

「あーそうだった、このゲームはスキルゲーだもんね! じゃあとりあえず、3等分すると、6561÷3=2187で、ステータスに2187P、スキルに2187P、お金に2187P割り振るのが最もバランスがいいわけか!」


「ま、そういう事になるな」

「じゃあそれで行こう! αテストだから最初から個性出しても、どうせ変わるかもだしね!」

「ふむ、賢明だ」


 咲はそれぞれにPを割り振った。


 サキ、学者Lv.9

 経験値P〈151/6561〉

 冒険者P〈0/6561〉

 ステータス合計〈2187P〉

 スキル合計〈2187P〉

 お金合計〈2187P〉


「これでOKっと!」

「よし! これでαテストの続き、続行できるな!」

「あー、そうだった、αテストだった……」

「そうそう、ここで起承転結的な物語が発生しても意味無いってことさ!」

「うん! よし、未知の冒険にしゅっぱーつ!」

 姉妹2人は道なき道を突き進んで行った――。

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