第426話「GMの特別推薦状」祝100万文字達成!!!!
現実世界、西暦2036年8月1日、昼。
魔法科学高等学校、校長室に天上院咲は居た。
とある推薦状を姫お姉ちゃんから預かっていたので、それを届けに来た形である。
◆
〈特別推薦状〉
ゲームマスター、ミュウ=星明幸=天上院姫。
サブゲームマスター、湘南桃花。
――天上院咲についての推薦状――。
◆
特別推薦とは。
特定の科目、文化活動、スポーツ種目等で優秀な成績を収めた生徒や、将来有望な生徒を募集する推薦入試のこと。一般推薦と同様に学力試験は行わず、内申点と面接、作文、実技試験などの結果を総合して選考するのが一般的だ。
「ほむほむほむ、なるほど」
白のガンダルフは〈全てを見透かす〉……。
「時に咲くん、ここのぉ~、サブマスターの欄に~。秘十席群くんの推薦名が無いが~。これは何故かね~?」
「へぇ!? あ! あ~……たぶん、あんまりお話してなかったからでは無いでしょうか~……?」
咲はきょどりながら、その反応に萎縮する。
「ふおっふぉっふぉ! ま~、いい。姫くんもまた変な問題を持ってきたの~。ところで、今は8月で、来年の4月に入学この魔科校へ入学したいということで良いのかね? 今はまだ、部屋もイスも授業も無いぞ?」
「は! はい! その認識で構いません!」
「〈推薦の理由は、最長文学少女としてVR世界に多大な情報と労力を数値を叩き出したから。〉か、確かに、100万文字分の膨大なログを残したことは〈偉大〉じゃが……」
「じゃが……?」
「上には上がいる、超人校へ行った。真城和季くんは、約270万文字以上のログを叩き出しての特別推薦じゃ」
「に! 270万文字のログ!?!?」
「ちなみに、特別推薦と言えば。湘南桃花は中学生の時のログ推薦は30万文字ぐらいじゃったが。実技・剣技。の実力での特別推薦じゃ。そのこと、ゆめゆめ忘れぬようにな」
「はへ~、剣技が凄まじかったって事ですか……」
「ま、昔話はこのへんにして。8ヶ月後、魔法科学高等学校で待っとるぞ、フォフォ!」
「は、はい! ありがとうございます!」
◆
現実世界、西暦2036年8月2日、昼。中学校教室。
学校ではガイガイザワザワはしゃいでいた。
「えー!? じゃあ、もう高校に合格したのー!?」
「え!? じゃあ何、咲にとってはもう受験シーズン終わり!?」
「はんや!? 中学3年生の8月で!?」
「受験勉強が遅いと思ってたら、もう合格したの?! どこ!?」
「えっと、魔法科学高等学校、って所だけど……」
「……、どこそこ? 海外?」
「知らない」
「どこにもそんな学校乗ってないぞ?」
「第一、科学高校ならあるけど魔法? バカバカしい……」
あれ? 何か微妙に齟齬が発生してる……。
「あ、そっか神格化してるからか……」
「シンカクカ? 何それ?」
「あー何でも無い!」
神格化はある意味、人間から外れた存在になったことの証でもある……。でも姉は元からそうだったのだ、お姉ちゃんと苦楽を共にしたいのならしょうがない……。
「えー!? じゃあ8ヶ月間、遊び放題のゲームし放題かよ!?」
「いいなぁー!」
「は、はははは。……まあそんな感じ……かな?」
こうして、天上院咲の受験シーズンは。GM姫の特別推薦と言う形で、終わりを迎えた――。
◆
仮想世界、掲示板。
【祝高校合格】総合掲示板【咲ちゃんおめでとう!!!!】
【おめでとう!】
【合格おめでとう!】
【祝ってやる!!!!】
【祝福の音楽を流せー!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【すげー!】
【俺来年受験……】
【俺今年留年……】
【お前ら変な愚痴はやめろー!】
【呪って……!】
【それ以上はいけない!】
【ここは学校の教科書じゃない!】
【おめでとう1】
【おめでとーう!】
【おめ!】
咲【ありがとう! ありがとーう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
咲【あわわわわわ! 流れるスピードが速い!?】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
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【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
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【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
【おめでとう!】
咲【あり! ~全身全霊を込めて~】
◆
――天上院咲の高校受験シーズン編、
――完結――。




