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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第26章「高校受験シーズン」西暦2036年7月1日

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第425話「超人国際総合高等学校2」

 ゲームマスターである天上院姫としての総評はこうだ。


 まず、総合的過ぎてジャンル分け出来ない故に。イメージソングを探すのにすこぶる疲れた。あと、該当する楽曲がなさ過ぎてイメージが固まらず、これも困った。これはスーパーヒーローというジャンルで皆が皆、色んなスーパーヒーローを自由に創造しているが故の。ジャンルの振れ幅が無いに等しくて。特色が出せない。そのための〈意思決定の方法論がない〉からそのための学校を作った。ならばある程度容認できるが。色々な種類のヒーローを描写しなければならないのでまずそれで難易度が高い……。中世ヨーロッパでも、近未来でも、何でもアリアリ過ぎて。判断材料に困り、逆にイメージしづらい。これは、最果ての軍勢の時にも言えた事で。〈強いんだけど物語に出来ない〉という波乱なデメリットが存在する。その点、超人校は、〈統率者を作る事が目的〉であり。難解だが、この中に世界1位の真城和季(ましろかずき)を入れ込むのはアリだ。その中のカオスの中で揉まれて成長する。は悪いわけでは無い。……、だが物語としての成長や。ジャンルの振れ幅を考えると。自由すぎて自由じゃないというか。暗黙の了解が多すぎるのも欠点ではある。〈国連の管理下〉であり、今の国会が機能不全に陥っていることからも。まとめるのは容易ではないし。何よりワシ自身がコントロール出来ない側面もあり。かなりメタ的になりやすいのもこれまたキツイ……。つまり、何かしているようで何にもしてない。に陥りやすく。あと、私自身が自分の手で決めてるのは解るが。ゲームマスターではないプレイヤー達の方が目立ちすぎてコントロールしづらい……。もちろん、最大限のフォローはしてくれて頼もしいというメリットはあるが。それが返って、自分自身の物語がブレブレになるデメリットが存在する。確かに、最果ての軍勢より描写はしやすいが。超人校は〈2番目に描写しづらい舞台〉に個人的には認定ししてしまうのもやむを得ない。と判断する。


 以上のことから。エンジョイ勢である、天上院咲を超人国際総合ちょうじんこくさいそうごう高等学校(こうとうがっこう)へ入学させることは適切ではない。と判断した。


 そして、真城和季は。メタ的にでも勝手に何処かで成長することの方がメリットがある。と判断もした。


 サブマスターの湘南桃花の評価としては。


 舞台裏の一段下の位置ぐらいなんじゃないだろうか? 程度の認識である。元々舞台裏に居る本人だからこそ。そこは苦にならない。

 ものにもよるが、こと。天上院咲をここに入れるのが、彼女の力を100%発揮出来るか? というと。やはりコレには難色を示す。


 姫と桃花と咲と統率者にこの事を話すと色々と返事が返ってきた。

「と言うことで、咲にはこの学校、合わないと思うのじゃ」

「まあ、私とか。真城には合うかも知れないけどって印象ね。試練としては」

「なるほど、では咲くんには遊んでもらって。真城くんには試練に挑戦してもらう。という形で良いかね? 咲くん」

「まぁ、私としても。〈遊びずらそう……〉とは肌感覚で思ったから良いけど……」


 ゲームマスター姫は統率者に対して。

「国連の管理下、というのは非常に魅力的なんだが。申し訳ないが、わしのゲーム進行と。咲のプレイスタイルには合わない。という評価になってしまってすまない」

「なるほど。了解した、残念だが。その分、真城くんはしっかり鍛えさせてもらおう」


 GM姫は、深々とお辞儀をしてから。

「ああ。そんな感じで、いずれまた会おうぞ」


 そう言って、ちょっと速いが。超人国際総合ちょうじんこくさいそうごう高等学校(こうとうがっこう)の外へ出たGM姫達であった。


 咲は取捨選択が苦手なので、本当にこれで良かったのか? と姫に問う。

「何度か経験したが。肌感覚で〈咲に合ってない〉と思ったら、大体合ってるんだよ。今回はその感覚に従った」


「ふ~む。私まだあんまりあの学校見学出来てなかったんだけど……」

 サブマスターである桃花が補足する。

「住めば都とは言うけれど、〈窓が開かない窓〉に住む物件は。どう考えても悪手。って感じる程度には、姫ちゃんのジャッジは正しい危機管理能力だったと思うわ。国連の管理下、オープンワールド。は確かに魅力的なんだけどね。さっきも言ってたけど、〈天上院咲には合わない〉ってのが。私達の総評かな、ギアがカッチリ合わなきゃ。選んだり、行く意味ないもん」


 解らない近衛遊歩に簡単に言うと。

「つまり、公園が広すぎて遊びずらい……かな」

「なるほど……」


 ということで、天上院咲は魔法科学(まほうかがく)高等学校(こうとうがっこう)へ進学する。

 という方向で、皆が皆、調整に入った。


 咲も、その意見には賛成した。

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