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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第26章「高校受験シーズン」西暦2036年7月1日

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第424話「超人国際総合高等学校」

 現実世界、西暦2036年7月22日、昼。


 超人国際総合ちょうじんこくさいそうごう高等学校(こうとうがっこう)

 天国。そう呼ぶのに相応しい風景だった。神々しい神殿。雲と石畳で出来た王城は豪華絢爛さを表している。


 皆どこかしらでバトル、という名の稽古をしている。決まった服装は無く自由。モブなのに作画カロリー高そうだな……。思わざる終えなかった。

 学生は好きなカリキュラムを組み、好きなものを好きなだけ勉強する。

 赤組、青組、黄組、で別けられてるかと思いきや。仮面組、ロボット組、ソロ組、怪物組など。訳のわからないジャンルの分類の仕方をしている……。

 

 チームになっていない、というかチームに出来ない。カテゴリーに分けられないと言った方が正しいのかもしれない。

 とにかく多種多様なのだ。

 

 そんな中で、今回学校案内をしてくれるのは。統率者コマンダーという人だ。


「やあ、よく来てくれた。勇者桃花」

「……ども、統率者コマンダー様」

「早速だが案内しよう」

 本当に、湘南桃花の顔は効くわけでして……。


「何をしたらあんな有名人になれるんでしょうかね?」

「俺が聞きたいよ」

 咲と和季はそう言う感じで先へ進んだ。


「皆個人個人が好き勝手にやるからね、中は中々に幼稚園だよ……はっはっは!」

 なるほど幼稚園、解りやすい。軍隊みたいに整列出来るわけも無い。まあ整列出来たときはそれはそれでカッコイイのだが……。

 

「正直言って、どの人も個性有りすぎて目移りする……」

「たしかに、まとめるの大変そうだ……」


「まあだからこそ、〈国連の管理下〉にあるのだがね……チームワークが無いワケでは無い、ただ皆の自己主張が激しいだけだ」

 と、統率者が言う。

 やっぱり作画カロリー高そう……。1人1人に違う服装を用意するのは骨が折れるのだ……。コレばっかりはクリエイターやデザイナーじゃないと解らない。そこら辺のこだわりもある。

 逆に言うと、服装デザイン職は引く手数多だろう。仕事に困らない、何せデザインコスチュームが欲しいのに渋滞で待ち時間を食うほど忙しいのだから。


「わしだったら入るのやめるな、……ゲーム進行が難しそうじゃ」

 というのはゲームマスター姫。1人1人の個性的な描写をいちいちしてたら日が暮れる、と言いたいのだろう。

「まあ面白く無いワケでは無いんだろうけど、視ているだけで疲れる……」

 これが姫と咲の率直な意見。英雄だらけという意味では、最果ての学校と酷使しているが。問題は、強かろうと弱かろうと「自分はヒーローだ、超人だ」と呼べば入れるところだろう。


「誰もが皆、ヒーローになれる可能性は持ってるからな」

「幸いなのは、人型が多いって所だろうな。超人だけに……」

 統率者と姫が話しをする。


 統率者と桃花は話す。

「とはいえ、今日は腕試しとかバトルする気は無いのだろう? 他の超人のバトルでも視るか? うちの学校の目玉は、〈派手な戦闘〉だからな!」

「まあ、普通なら視るんでしょうけど。今回は咲の学校見学だから。どっちかというとインドア派な生徒達との会話でしょうね」

 爆薬とか3D班とか大変そう……。舞台裏とかの人員も他の学校より多そうだ……。

「話しには聞いている。VRだろう? だったらエレキフィールドでのバトルとか、サイコフィールドでのバトルとか……」

「いや、何でもかんでもバトルかい!?」

「ふっふっふ、会話劇のヒーローは中々居ないからな、結局はパンチ力がモノを言うのさ」

「でた、スペック厨……」

「試しに、咲くんに〈超人測定〉をさせてみるのはどうかな? ヒマだろ?」

「まぁ、ヒマですけど。……どうする咲、やる?」


 咲は自分に振られた話題をイエスと答える。

「エレキフィールド内でしたらやります!」

 普通の体力測定だとたかが知れているので、咲はVR内での服装になった。


超人測定運動場ちょうじんそくていうんどうじょう


 統率者は咲へ声をかける。

「じゃあまずはパンチ力だ! 1tは出してくれないと、この学校ではやっていけないぞ~!」

「パンチ力1トンは無いと生きていけないなんて……理不尽です……えい!」


 バコン! パンチ力測定機はピピピと機械音を鳴らす……。


〈パンチ力・30t〉


「やあ!」


〈キック力・13t〉


「せい!」


〈ジャンプ力・35m〉(ひと飛び)


「そいやー!」


〈走力・4.0秒〉(100m)


「……今のが、天上院咲のVR内の通常フォームかい?」

「はい、そうです!」


〈ピピピ……。測定完了。〉

 

 天上院咲、VR内通常フォーム。

〈パンチ力・30t〉

〈キック力・13t〉

〈ジャンプ力・35m〉(ひと飛び)

〈走力・4.0秒〉(100m)


〈評価、仮面ライダージ○ウ、エ○ゼイドアーマー、レベルです!〉


 桃花、は割りと仰天する。

「おろろ? 割りと良い数字が出た?」

 統率者コマンダーもコレには感心する。

「ですな、良い数字が出てる。これなら学校での生活も問題無いでしょう」


 喜んでいいのか悪いのか、咲は「えへへへ」と最長文学少女(ログ・ホルダー)としての実力を見せた。

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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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