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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第3章「豪華客船ミルヴォワール」西暦2034年6月21日

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第46話「セミプロVS廃人」

 コンコンコンとドアをノックする音が聞こえてくる。同じ放課後クラブのメンバー、エンペラーだった。

「咲、暇か?」


「うん、暇よ」


「じゃあPVP戦でもしないか、一ヶ月前はやったけど。あれからどうなったか知りたくて。てのは建前で、とりあえず暇だから」


「PVP、対人戦ね。場所はどこでやるの? 屋上? 廊下?」


「ジェットブーツあるから海面でやろうぜ」

 そう言って場所を移動する。場所は豪華客船ミルヴォワールの先頭、なにやら物珍しさに野次馬が集まってきた。野次馬と行っても大勢の観客というわけではなく、たまたま通りかかった、目に入った数名といった具合だ。


「ルールはどうするの? 普通にHPが無くなった方が負け?」


「うん、それで良い。それ以外は何でもありだ」

 ずいぶんとオーソドックスなルールだなと思った咲だが、元々ルールなんて無いようなものだった。正確にはあるけど、タイムとか。今回は無制限。


「じゃあさっさと始めるよ、3、2、1」


「今!」

 ノリと勢いで今と言ってしまった、深い意味は無いがとにかく今だ。


「一ヶ月クリスタルウォーズオンラインで鍛えた腕を見せてやるんだから」


 瞬間、瞬動の動きでまるでテレポートのように姿を消した咲。見えない敵に対して、エンペラーは視線を右往左往せずに。片手間に左前45度、西北の方角へ弾丸のトリガーを引いてサキの進行路線を塞いだ。


「それはヒメから教わったから知ってるが、俺は元クリスタルウォーズの世界チャンピオンだぜ?」


「いっけね、そうだったそうだった」


 野次馬が吠える。

「おいおい待て、今何やった!? 見えなかったぞ! あんなのシステム上には無かったはずだ!」


「それもそうだけど、それを微動だにせず止める相手も何やったの!?」


 野次馬の中に混じって天上院姫、こと運営ヒメが船内から頭をのぞかせて、野次馬の中から呟く。

「念波・瞬動を、サキの消える前の足首の向きだけでどれぐらい移動したか未来予測して弾丸を放ったって所だろう」


 野次馬女子が吠える。

「そんなこと出来るんですか!?」


「ゲームをやりこんでたら高速移動時の最短距離と最長距離なんて肌で覚えちゃうだろ? 見えなくても最長距離にピント合わせてトリガーを引けば、念波を知らなくてもその軌道上に弾丸は置ける」


 野次馬男子が吠える。

「すげえ! なんかわからんがすげえ!」

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