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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第25章「強くてニューゲーム」西暦2036年5月1日

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第409話「歩き続けて」

 姫は新たな情報を知って。そして新たな情報を咲と共有しながら、進む。何となく、とりあえず前へ……。


 天上院姫は株価の動向を見ていた。

 天上院咲は、初めて。世界のドル円の線グラフ指数を視て……まあまあ驚愕する。

 まあまあ、なのはもう驚く事に疲れてしまったからだ。そう、「またか」なのである。


「今後の展開。どうみる?」


「ん~これを見る限り……か。私も、セミプロとしての給料も良い感じだし安定してきた。しかしながら、あ~う~ん……」


「ん?」


 良くわからない間が派生した後、言葉を選ぶように〈家族の善神〉、咲は言う。


「お金が安定的にもらえる。物を買える、良い物を作る。そして良いゲームが生まれる、皆が喜んでくれる。そのサイクルが少額ながらもある。この仕事を続ける限り、この好循環は止まらないでしょう。逆にやめたら。頑張っても給料がもらえない、あの暗黒時代に戻ってしまう……この仕事は基本的に恐怖指数とは無縁の仕事だ。だから、命ある限り、仕事ある限り。この螺旋は好循環のまま維持される。大きく、ミクロじゃ無くマクロ的に視たらね」


「そうなるとどうなる?」


 1990年4月のドル円相場。そらはバカ高かった、たぶんバブル景気的なアレだろう。

 2000年1月ドル円相場。これは平成ライダー的な期待感からそこそこ高いのはまぁ解る。


 2010年11月のドル円相場。これが明らかにおかしい……。


 2018年9月のドル円相場……これは正義のヒーローが大活躍した年だ。

 これらを重ね合わせるように、照らし合わせるようにして視る。特に……2010年11月がおかしい。明らかに不自然(・・・)だ。

 頑張った成果物を、湘南桃花はネットに流していたのに。現実世界の〈円的〉な〈現金〉的な成果に繋がってないから。相場が上がってない……。リアリティ的な意味で。


「バ○ドマンが『間違いを正しただけだ』ってのはこういうことか」

 神に逆らわなかった、幻想の世界。無い世界での冒険。貯金のマイナス時代。……そこら辺を考えると解ってくる。

「……、まあそういう事だろうな」


 世界は。ドル円相場は、明らかに。吸血鬼大戦を軸に動いていない。

 エレメンタルワールドを、もっと言うと。神に逆らわなかった。アメリカ合衆国という宗教は、神様を信じているから。

 唯一神、ミュウ=天上院姫を軸に動いている。もの凄くもの凄くもの凄く大きいデカイ、マクロ的な動きだとそうなってるのだ。……。


 それが真実(・・)


 それらを加味して。お姉ちゃんの存在感も織り交ぜながら言うと、こうなる。

「うちのお父さんほどじゃ無いにしても。この好景気はある程度高いまま数年維持され続ける。たぶん目測で5年間ぐらいは、もの凄い下落にも耐えられるだけの体力がある、お父さんほどじゃないにしても。長く、好循環が、恐怖指数も意に介さないほどに」


「てことは、生活が安定してるって事だな。ならスタッフが長く安心して、名作が生まれやすい環境が整ってる事になる」

 そう、見た目上は、だ。


「作画量、書き込み量は上がるでしょうね。時間があるから。でも、死にかけのオオカミみたいな本物の闘志のある作品に勝てるかってのは。疑問が残るかな」

「吸血鬼大戦……。桃花ほどのことは出来ない。でも桃花以上に長く、好景気に出来る。てことか……」

 市場はマイナスに動いていたみたいだが、〈現場に居た神〉としては……。アレが、〈幻想郷〉では無く、例えば〈現実郷〉だったら。結果は全部プラスで反転している。


 桃花の評価が、現実世界で正しく評価されていたら。桃花の現実世界での収入は2倍どころじゃ無い。全てが反転していただろう。

 ある意味、空回りしすぎて。マイナスパラメーターが下に振り切れている……。その恐ろしさったらない。

 どれもこれも〈今思えば〉だが〈今視たら〉だが……。


「まー全体論で言えばそうかな」

「咲個人は?」

「ま~そういう流行なんだな~って気分よね~。こういうの、さとり世代って言うんだっけ?」

 と、背筋をノビーっと、心のストレッチ運動をし始めた。

「ふふふ」


 とはいえ、だ。


「えらく遠回りや空回りしたが。神話の〈前章〉と〈1話〉は終わったんだ。ギアのハマり具合も良好、ここから先。……上げていくぞ(・・・・・・)。ついてこれるかい?」

「もちろん。死んでも食らいついてやるわ! お金とか関係なく!」


「ふ! ふ! ふ!」


 ――世界から1人への福音は、確かに届いた。

 ――準備も良好。あとは、ただ、走るだけである。

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