表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第24章「3年生編・世界1位」西暦2036年4月1日

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

459/789

第405話「交流会の準備」

 結局、天上院姫の魔王への道! は。まるでヤンキーの学校へ行くのが嫌な、弱腰な女子中学生のようなニート感覚で。学校の校庭にまでは入れたが、その後は「全然無理!」と言うことで、エリア内に足を踏み入れたものの、D4エリア〈ダークインワンダーランド〉から、回れ右! 反転展開! と引き返す形となってしまった……。


 C3エリア、ギルド中央広場。


「ん~何じゃこりゃ? 全然〈無法地帯エリア〉へ入れん……、桃花って相当自重せずに入ったのかなあ~……」

「ん~どうなんだろ? 当時を知らないから解んない」

 仕方なく、ワープシステムで中央ギルドエリアまで帰ってきた咲と姫。すると、どっかで観たおっさんがこっちに向かって手を振って来た。


「お~い、咲~姫~!」

 観るとそれは、放課後クラブ親衛隊の〈おじさん〉だった。


「やっほーおっじっさーん! 帰って来たよ~! のじゃ~!」


「はいはい、のじゃのじゃ~~」

 確か、第2回豪華客船でゾンビ達と激闘を繰り広げたときに居たハンドルネーム〈おじさん〉だ。

「姫、調子はどうだ?」


「ん~とね。悪い、全盛期の20%ぐらいしか自重度が出ない」

「ふーむ、まあいつも通り。じゃないな、……しょうがないさ……」

「現実なんてそんなもん。立場が違えば、行動も変わるもんね」


 姫、おっさん、咲と交互に会話をするがどこか歯切れが悪い。

 とりあえず安全エリアには入って来たので一安心なのだが、〈現実世界のタイムラグ〉がどうなるのか。まだ未知数なのでそこら辺も慎重に行動したい次第なのである。

 

 咲の執筆速度を落として、作品の品質を上げて、日をまたいで予約投稿をする。その時の威力やラグを求めよ。……なんて、〈こっち側〉は知らないのだ。知ってるのは〈我らは知っている〉輩か、もしかしたら誰も知らないのかもしれない。こと、タイムラグに限ってはそんな感じなのだ。


 まあ、そんな外野? 盤外? 場外乱闘? の話は置いておいて、おじさんはおじさんでこのゲーム、VRMMOの話をする。

「そこでさ、この世界の歩き方というか。コツとか無いのか?」


 少しの間を空けてから天上院姫は話す。

「ん~……。色んな人達を観てきたが。簡単に言うと、〈ネタをまとめる人と育ててる人〉の違いじゃな。前にもどっかで言った気がするが、公園を作るのはわしじゃが。そこで遊ぶ子供達が主人公であって、わしは公園の設計図で遊べとは言ってないの!」

 子供にはわかりにくそうな例えで返すGM姫。

 

「まあ、更に言うと。公園から飛び出るくらいがちょうどいいの。ま、相応の危険はあるけどね」

 と、咲と姫が交互に言う。


「つーてもこの世界ってさ、EWO3だけでも中世ヨーロッパ大陸全土だし。更に何とかの種でルートが枝分かれしてるし。更にゲームの種類もアマチュアが創意工夫して作ってくれるから種類も豊富。私に至ってはマルチバースまで行っちゃったから。むしろ不可能なものを探す方が難しい。みたいな?」


「一応、何でもは出来ない。ようにゲーム進行はしてるつもりなんじゃがのう……」

「でも私、天上院咲には出来ないゲームプレイ方法はあるよ。ズバリ! ガチ勢プレイです! これはもうどう足掻いても無理でした!」


「徹底的に論理化して動きを最適化するみたいなアレな。咲のプレイは〈こだわりスカーフって何? 努力値って何?〉ってレベルだから」

「お姉ちゃんそれ例えが解りにくいよ……」

「おん? それで行くと。他世界ゲームも、マルチバースも。正規ストーリーって事にならないか」


「うん、なってる。3年生編だし」


 ――ある程度の持論を展開してから、今度は、姉妹は空を見上げる……。

 ――長く長く、空を見上げた……。


「冒険の品質は確かに上がったけど、タイムラグと反動も上がったねぇ~~……」

「準備期間が出来たって事は〈契約する王?〉との威力も上がる。っていうのは、何回か経験したが……。いやしかしまさかここまでとは……」

「……、ん~ちょっとここは1つ。最果ての軍勢と〈交流会〉でもするか? お茶会みたいな?」

「〈四重奏〉も呼ぶ? あのジャズ空間楽しかったけど~~……?」


「ん~、今回はいいんじゃね? 軍勢は人数多いし、あの7人と会話だけを楽しむのも乙なもんじゃ」

「真城和季くんとキャビネットちゃんは? てか、あの人達って〈最果ての軍勢〉だっけ?」

「いんや違う。あっちはギルド名〈ルート教〉じゃ、まどろっこしいが……、まあわし等はいっつもバトルばっかりやってるが、たまにはこういうのも良いじゃろ……落ち着くまで……な」


「落ち着くっていうか、こっちが冷静さを取り戻せるまでは、でしょ? あ、おじさんも参加だからね? 〈放課後クラブ親衛隊〉も参加を許可します。具体的には、隊長シャンフロ、副隊長牙、おっさん、賢者、あとはその他色々とですね」

 と、話をおじさんにふるが、おじさんは引いている……。

 

「お、おう……。ラッキーなんだかアンラッキーなんだかわかんねーな。相手がギルドランキンク1位の最果ての軍勢じゃあ~……」

 テンションが上がるというか、プレッシャーが上がるという心持ちの方が大きいかもしれないおじさん。


 と言うことで、次のイベントは〈放課後クラブVS最果ての軍勢〉との楽しい楽しい〈交流会〉をやろう! と言うことで準備を始める。

 ――ギルドリーダー咲は。ギルドリーダー不動武に〈ご招待メッセージ〉を飛ばすのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
・よければブックマーク、評価、感想などよろしくお願いします!
・こちらも観ていって下さるとありがたいです。
名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ