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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第23章「第3回EMTアース017大会」西暦2027年1月

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第393話「セミファイナル 戦空VSレジェンドマン2」

 西暦2035年12月

 そのころアース018の運営室では


 今泉善次郎が率いるは政党は被害者が出て、慌ただしかった。

「一体どうなってるんだ!? 誰か事実確認をしろ! ココは日本だぞ!? 政治家が手製の銃で撃たれるとかふざけるな!! やったのはそいつかもしれんが! 裏側が見えん! 天上院姫に会わせろ!」


 神道社運営管理室


「で、会いにきたわけか……」


「何をどうしたらこうなるんだ! 自由の悪神! 天上院姫! というか、いつから自分で悪神とか名乗るようになったんだ!」


「え? そっから話題広げる?」


「とにかく原因だ! この世界はお前が構築してるんだろ!? ゲームだろうが現実だろうが! なら全部の原因はキミに行き着くのが自然な道理だろ?」


「まあ、私も知らなかったから。こっちも裏側で原因究明してて。解ったから知ってる」


「そいつは誰だ!? こちらで裁く! 俺の同志だぞ! 黙ってられるか!」


「つーても、私は既に観た未来だしなぁ~」


「どういうことだ?」


「家族の善神、天上院咲をアース018へ回収するのにあと3話分、って所かな。たぶん」


「……、話の前後が見えないぞ? 何をした!?」


「えーっと。政治と現実世界の生の話はとりあえず置いておいて。〈こっちの話〉をするぞ?」


「何でも良い! 言ってくれ!」


「やったのは【アース017の不動武】だ。まー機械王アーカーシャに責任取るって言ってたから。実質黒幕だな」


「?」


「つまり、ひと足先の未来で。不動武が犯行を間接的に命令した。こっちでは何も起きてない、これから先の未来でまた起きる」


「意味がわからないぞ! その17の武を裁けばいいのか!?」


「いいや、裁くのはアース017の今泉善次郎だ。お前じゃ無い。簡単に言うぞ? つまりアース018の今泉善次郎には法的に裁く権利は無い。こっちでは未来の話だし裁く法律も無い。事件はまだ、何も起きてない。〈こっちの話〉ではな、リアルは知らん」


「それがお前が知ってる、裏側の情報か……」


「まぁ……そうだ」


「国境という話なら。その17の私に、17の武の身柄を確保するように言え! こっちは命がかかってるんだぞ!」


「あのなぁ……。私が言うのも変だが、余計なことはしないでくれよ……」


「! どういう意味だ!」


「たぶん、アース017の世界では。信条戦空が不動武と戦う。その決着を持って、全ての決着としたいんだろう」


「んん?」


「つまり、アース017の善次朗も無策では無い。ということさ。018のこっち側で何かしなくても、ケリはつく」


「じゃあ私の世界。そのアース018で事件が起こったのは何故だ?」


「説明はあとだ。私も知らん。全てを知る必要もないしな、ハチミツ入りのお茶飲むか?」


「????」


「とにかく、アース018の今泉善次郎は邪魔するな。プランを順調に進めれば、全て上手くいくって話さ。たぶんな」


「わけがわからん……」


「つまり、お前は自分を。アース017の今泉善次郎を信じろってことさ」


「……、自分を信じて待てということか……」


「ま、そういうこと。裏側の話は以上だ」


「一応聞くが表側の話は?」


「こっちでは何も起きないはずなんだけどな。何で? みたいな感じ」


「……解った、これ以上聞いても無駄なようだな。なら私は、警備や安全を強化することで、この難局を乗り切る!」


「それで良いと思うよ? なのじゃ」


 ばたん! と運営管理室の不思議なドアは閉じられた。


「……」


 真のゲームマスター、アース018の天上院姫が。何を心の内に秘めているのかは。誰も解らない。



 第3回EMTアース017大会 闘技会場。

「はぁー! はあ!!」


 レジェンドマンは雄叫びをあげて右拳を放つ!

「一撃の型!」


「うお!?」

 一撃必殺の拳が槍のように戦空に襲いかかる。


「連撃の型!」

 多層連撃による水流連打は観る者を圧倒させる。


 だが、戦空はそれら全てを普通の多連撃でいなす。地力があるから派手な技は使わないのだ。


 そして戦空が臨戦態勢に入る……!

「ラグナロク!」

 無数の光風が天より降り注ぐ!


「トリニティ!」

 三連撃がレジェンドマンに襲い来るが、それでもレジェンドマンに決定打を浴びせるには至らない!


「エンドゲーム!」

 音速を超えた、中段前蹴りがレジェンドマンの腹部に深くめり込む!


「千幕冒魂の意思!」

 意思の集合体が戦空の両拳に宿る! からの螺旋多連撃!


 だが、決め手に欠ける。

「ぐぬう……! 耐えきったぞ! ソレで終わりか!」


「後光!!!!」

 光の粒子となった戦空が、全ての悪鬼を浄化する光を放って攻撃した!


「スーパービックバン! バースト!」

 全ての次元を膨張、再誕させる大爆発を巻き起こした。……だがレジェンドマンには効いていない。


「無駄だ! 私は! 私は不死身の男だー!!」

 未だ、立ち続け。君臨するレジェンドマン。


『あと1分!!!!』

 実況者が、残り時間のカウントダウンを始める。


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 そして戦空は光となった――。


「――ラストレイ!」


 カキン!


 が、コレも効かない。


「タイムバースト!」


 ズドン!


 コレも効かない。


「うおおおおお! レジェンドパンチ!」

「うおおおおお! 真天紅しんてんこう……!」


「バーストォオオオオオオオオオ――!」


 ズドオオオオオオオオオオオオオオン!!!!


 もはやそれは、ただの殴り合いだった……。


 そして、その時が訪れる。

「グオ……!」


 残り8秒……。

 レジェンドマンが、ついに膝をついた……。


 決着がついた……。


「ん~。……まだウチ上手く本気出せなかったな。次はもっと修行してから挑みに来るよ」


『勝者! 信条戦空選手ー!!!!!』


 ――お互い、よく頑張ったという歓声の声。

 そして。一息ついてから、次のラウンドへ向かう……。


 ほうおう座と湘南桃花はついにこの時が来たと喜ぶ。


『さて! 最後になりました! いよいよファイナルバトルです!』

『次は、信条戦空VS不動武の公式試合です! お見逃し無く!!!!』


 咲18は最後のクエスト視聴を固唾を飲んで見守った……。

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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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