第384話「今大会の用語解説」
元々、世界観が違う者同士の1対1の戦闘なので。ゲームバランスが難しい。故に、国力が高い者イコールハンデをもらっている者と捉えることも出来る。
国力を、オーラという貞操に身を包み。魔法という超常現象を発揮する。
アース017公式試合の形式は、制限時間3分。プレイヤーの待ったはなし、ゲームマスターの待ったはあり。
超能力の使用可能回数はその能力に影響されるためここでは明記しない。
通常戦闘は。国力をオーラとして纏い、攻防一体とする〈ハンター形式〉を採用、。
超能力は。漢字4文字に、当て字は自由。という〈とある魔術形式〉を採用。
ここで、今大会の用語解説をしよう。
〈国力〉
今大会のオリジナル形式。
国力イコールMP、体力では無くマジックポイント。
国家が国家たる威信を賭けてプレイヤーに契約を結び、要するに一時的な味方状態となる。
プレイヤーが超能力を執行した場合、契約国はその超常現象をその国内で現実として発現する義務を負う。例えば、プレイヤーが車のような速度の衝突をイメージして相手に攻撃した場合。国家はソレを現実力として執行しなければならない。つまり、魔法と反魔法、特殊と物理。両方の次元で理想を現実とすることを求められる。
執行した、その威力は絶大で。時間的な意味で誰にも消す事も、元に戻すことも出来ない。全ては移り変わりゆく。壊れないものはない、何もかも変化する。
ここで、国家には何のメリットもないかのように思われるかもしれないが。契約国として締結したプレイヤーが広告塔となるので、実質注目され、国の存在意義が明確化するのが今回の特徴でもある。
かつて、最果ての軍勢が。アメリカ・イギリス・中国・エジプト・ロシアに依存せざる負えなかったのは。そこが思考・思想の源泉材料となっていたので、現実世界の指導者達がそれを守ろうと。絵空事だけにしないように、フォローしていたためである。
今回。東西南北の四方陣は闘技場に書いてあるので明記しない。
よって、今回成される契約国は。こちら側、つまり魔法サイドと人間サイドとの明確な意思疎通の役割を持ち。誤解、誤認を防ぐための契約書の作成となった。契約書に描いたものはそうそう何か起こらない限り変わらない。それほど信用性と信頼性が高い代物なのだ。
目測だが、この大会が終わるリアルタイム6ヶ月間は効果が持続するものと捉えて、まず認識は間違いないだろう。
各国の国力は軍事費のみで計算されている。列記としたリアリティだ。
〈通常戦闘〉
ハンター形式。
〈オーラ〉〈マナ〉〈エレメンタル〉〈気〉と、コロコロと名称が変わってしまうため。ここでは〈国力を纏う〉と表記する。
国力を纏い気、オーラとして身に纏い。それを留めて通常攻撃の強弱を決める。右拳攻防力80%、全体20%と言ったように。%は流動することが出来る。
それら国力は波動拳のように気を飛ばしたりすることも出来る。物に纏わせることも出来る。それはそれでプレイヤーの素の技量が試される。
当然、使えば消費・消耗され。国力は減少してゆく。これらの国力は1試合が終わった後は、次の試合では全回復する。
あとは、超能力による個々の条件が関係してゆくので解説はここまでとする。
〈超能力〉
とある魔術形式。
超能力名は1試合で必ず1つ。次の試合では変更しても構わないが、試合開始をしたら変更は不可。
漢字4文字を心の文字とし、当て字は比較的自由に設定することが可能。能力は個々人によって様々で、ここでは省略するが。
自分の性格に合った能力開発をするのが肝と呼ばれている。能力レベルは1から9までが上限で。0と10は存在しない。
能力の効果によって国力の消耗具合は異なるが、基本的に、数字が高くなるほど。その消耗量は激しくなる。
〈ゲームマスター〉
ここではミュウは戦闘に参加するため、公平性を鑑みて神道社のメイド。2番目の公式巫女さんの【舞姫】がゲームマスターとしてジャッジする。
湘南桃花は私情が入りすぎるため、あと解説役としてのポジションが有るので除外。実況はほうおう座。
以上が、公式による用語解説である。
◆闘技場観客席
「ふむ、とりあえず基礎知識はこんな所か」
こそこそと、小石のような存在感で少女は忍び足をする。
天上院咲018は観客席から誰にも存在が解らない状態でパンフレットを確認する。
話に聞いてた第1回と第2回大会の〈何でもあり・どっちかが倒れた方の負け〉からずいぶん一転、というか毛色が違うようだ。しっかり理論立ててルールが作られている。
本当にゲーム、大会らしくなって来た……。
あとは、第1試合のいきなり決勝戦との呼び声高い。
信条戦空VS桜愛夜鈴との試合を待つばかりである……。
豆知識
単語◇国力
分類◇経済力_社会_概念
解説◇つまり、国力=MP。体力、HPではない。




