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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第22章「EWO3始動」西暦2035年11月11日

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第375話「ドアのダンジョン」★

 始まりの草原を歩いていたら、そこにはポツンと〈ドアのダンジョン〉と書かれた古ぼけたドアがあった。


「お、ダンジョンだ。この扉に入れば良いの?」

 てことで、お邪魔しまーっす。とダンジョンのドアをコンコン、と叩いてから入って行った。


《戦闘可能エリアに入りました》


 ◆


「わ、なんか。モンスタ○ズインクっぽい所だ。敵も味方? モンスターばっかり、そしてその中でも更に敵っぽいのがア○バースっぽい。バース、マルチバース……。うん、私にはそこまでしか解んないね」


 モンスターがモンスターに襲われて、ドアの中へ出たり入ったりしてゆく……。どうしてこうなったのだろうか? と頭をかくサキ。

「ん~、考えすぎかな」

 と、我に返り。考えるのをやめ、せっかくのダンジョンなので戦闘に入ることにした。


「ひっさびさのザコモンスターとの戦闘だ~、なんか安心する~。セヤ!」

 ひっさびさにザコモンスターを1匹塵にして倒した。


《経験値を小、10Vを手に入れました!》


「ポコポコ行くよ~!」


そして……、1時間後。

「おのれアンバスもどき! チクチクチクチク地味に痛いぞ! 防御力に極振りしたくなってきた!」


(とはいえ何とか解ってきた! たぶん、右眼が人間で左眼が機械みたいなよくわからん構造のモンスターだコイツ! 正直言って良くわからん! 全部ひっくるめて悪って事で倒してしまいたい!)


「とわ言えチェストー!」

(愛と勇気のには何者も無力なのだ! 愛は無いけど勇気ならあるぞ! さあポンポン倒すぞ!)


 ポコポコポコポコ!


 木剣でポコポコぶん殴る!

 などと言いながら。1匹10Vのお金しか成らない敵を30匹倒した。合計金額300Vである。

(レベル3まで上がってちょっと楽になったけどもう限界だ! いったん戻ろう!)

 HPもヤバくなってる上に回復アイテムも魔法もスキルも無い。のでここは戦略的撤退だ!

 再びドアの方へ戻り、扉を潜ってガシャン! と閉める!


《安全圏エリアに入りました》


「イツツツツ……。ぜはぁ~……ってか私の人生いつもこんなのだったの……?」

 最後まで立ってられるのは基礎からしっかり作った奴だけだ! と言わんばかりに、力技で。ノソノソと〈カルテットタウン〉まで戻って行った。


 ◆


 場所は戻って再び〈カルテットタウン〉。

「はぁ~300Vか~。現実世界じゃ花を3本ほど買える値段かな? ココの回復アイテムは何だろう? てか物価はどれくらいだ……?」

 まずは2Aエリアのプレイヤー街の自分のお部屋で。ベットの中で横たわり、寝て。HP全回復してから、もうちょっとダンジョンを探索出来るように。回復アイテムを固めたいところだ。


「いや、この場合。生半可な防具じゃ攻撃受けるな……身代わり人形とかの方が、私のサガに合ってる……?」

 そして、3Bの商業エリアへ足を運び。商品を拝むことになる。


 〈アイテム屋〉

 身代わり人形……300V

 その辺に落ちてた剣……200V

 その辺に生えてた花……100V

 調合した回復飲み薬……50V

 その辺に生えてた薬草……10V

 

「……、ちょっと待って。その辺に落ちてたもの売ってるレベルなのここ……。ならスキル〈ものひろい〉とかでアイテム拾ってこようかな……。ちょっと買うのはまだやめておこう」

 幸い今はHP全回復状態だし……。


「スキルを買うのかな? いや、拾うだけならスキルもいらないか……。商売かあ~確かにそっち方向はやったこと無いから興味があるっちゃあるぞ……」

 よし! じゃあ今度は街にから出たら。まずアイテムを拾って売ろう!


 そう決心したサキだった。

「あ、スキル屋さんがあった。……どれどれ……?」


 〈スキル屋〉

 雲隠れ……500V

 物拾い……300V

 強攻撃……200V

 

「お、あった〈物拾い〉えっと詳細を確認っと……」


《スキル〈物拾い〉、相手の 使った 道具を 拾ってくることが ある。 冒険中も 拾ってくる。ただ歩いているだけで不思議な力で自動で拾ってくる》


「……、全自動物拾い機かな? まぁいいや。このスキルで全部V使っちゃうし。〈物拾い〉下さい」

「あいよお! 毎度ありい!」

 それにしてもどこにでも居るな、このおっちゃん……。〈アイテム屋〉も〈スキル屋〉にも見た目そっくりで居たし。


《サキはスキル〈物拾い〉を入手しました!》


 ついでにおっちゃんと世間話もするサキ。

「おっちゃん、その辺に〈落ちてた剣〉が売ってるって事は。このあたりで戦闘や戦争でもあったんですか? まさか落ち武者とか出てこないですよね?」

「始まりの街って事で、強いNPCが初心者プレイヤーを狩りに来ることはままあるぜ? その都度上級プレイヤーが街の外壁で追っ払ってるけどな。だから街中は安心だ」

「なるほど、この街は強いNPCにカモ狩りされてるのか……一歩外へ出ても危ないわけなんですね。で、だから倒したNPCのアイテムがその辺で落ちてると……」

(治安悪いなこの街、……もっとのどかで平和な街だと思ってたよ。街の外側だけだけど……)


「んじゃま、一息ついたら。今度はダンジョンじゃ無くて、街の外を適当に歩いて〈物拾い〉してみますか……!」


 今度は〈カルテットタウン〉の南方向からフィールドへ出てみようと決心するサキだった。

挿絵(By みてみん)

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