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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第20章「残存する上位空間」西暦2035年9月11日

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第367話「自由の国アメリカVS平和の国ニホン2」

 ――結論、神速に時系列は関係ない。

 何故なら……以下省略。

 つまりめんどくさいのである。


 by湘南桃花



 フィナーレイベント、第二次、四重奏VS放課後クラブまであと2日……。


 実況の湘南桃花と、解説の秘十席群がそこには居た。

『さて、こちらの部屋は〈場外乱闘部屋〉となります。ゲームと関係ない話はこっちでやってね。って言う体です』

『これまで、色んな〈面白そうなこと〉を紡いできた裏の会議〈舞台裏〉の議題が国家間で話されるって体ですね。中小企業じゃ国家の権力に太刀打ちできない。前回のあらすじは、じゃあ最高権力者であるアメリカの大統領の権力で、日本の圧力を封じ込めよう。……って言うのが創造神、姫ちゃんが怒ってやったことです』

『一応、暗黙のルールというか。やっちゃいけないことは、天皇陛下や法王様、王族への侮辱ですね。それは場外乱闘でもマナーに反する。っていう形です』


『『――では、……始めて下さい――。』』


 そんなこんなで始まった、日米外交会議。

 まず、日本国代表、今泉善次朗が仕掛ける。

「一応聞いて置くが、私はアメリカ国家に話しかけてるという体で良いのかね?」

 その答えに、アメリカ代表、ジョンサーガ……中身は創造神、天上院姫は答える。

「違う。一応、好きに捉えて好きにかみ砕いて貰って構わない。だが、私はロシア国家のトップとして話をさせて貰う。形式としてアメリカになったが……。表現の自由上、こっちの方が都合がいいと思ってな」

 表側は日本とアメリカの会話、でも裏ではロシアと日本の体で話すと言っている。どこをどう取るか〈盗むか〉は各国の判断に任せると言っている。


 とにかく、天上院姫はオコなのだ。カムチャッカファイヤーなのだ。散々ここまで咲の物語に圧力やら、ストレスやら、育成やらさせられて。知らずの内にさせられて怒っているのだ。

 親の顔も知らずに育てられたかのような外部的要因の感覚。言えば良いのに〈言わず〉を貫いた皆。

 作品対作品。それならまだ納得は行ったし。その労力は共感できたし、認めることは出来た。


「だがお前らは。わしらが思った主義主張を録音していた。〈盗聴〉していた。それを改めて主義主張しておきたいと思う。外交の場でな。裁判では無い。ココには天罰神は居ない。ただの天上院姫がいるだけだ」

 ジョンサーガはゴリゴリの男性なのだが、中身は女性……。だが、そんなことを言っていられるほど、この子は甘くは無い。

 今度は今泉善次朗のターン。

「定義確認。天上院姫とはミュウとは別物として話を聞けば良いのかね? ミュウと定義した場合、少なくとも。2001年9月のアメリカ同時多発テロ事件まで遡らなければならない」

 これは今、最も重要なこと。ココはハッキリしておきたい。


 サーガ姫は言う。

「天上院姫だ、私の記録にはもう残っていないが。こちらの資料では【2014年5月17日あたり】になる」

 善次朗は続ける。

「では、アフガニスタン事件と知らずに後から入ってきた。または産まれた、と判断して良いのかね? ちなみにそんな人間は存在しない、と切り捨てるつもりはさらさら無い。私は君の人権を尊重している。神権かもしれないが」

「その認識で良い。【ドコで産まれたかは問わないものとする】が……。そのあと咲が産まれた、その咲が冒険し、育ってVR世界で遊んで、間接的であれ直接的であれ痛めつけて解らせて。それを理解して。泣き寝入りさせたことに対して私は怒っている! まさか教育のために叩いて斬って食べていた。で、済ますつもりじゃ無いよなあ? 日本国首脳?」


 今を生きる日本国首脳が、こんな小娘に負けるわけには行かない。

「それは皆で協力して、外敵から、君たちを守ろうとした結果だ。我々は家庭環境は尊重しているし。転んで怪我をさせずに皆で育てるのも無理だと思うがね」

 で、ここからが本題だ。


「じゃあナゼ、子供の自由表現に圧力をかけ始めた? 日本政府よ。まさか都合が悪くなったからちょうど良い自衛隊で砲撃して後から解らせ、説得させれば良いや。ですますつもりか?」

「逆に聞くが。表現が自由すぎやしないかね? そんな可能性は根元から切るのが親心だろう?」

「作品ならな。だがこっちは。盗聴も、議事録も、ましてやニュースも外的情報から遮断されて育った身だ。そこはありがたいと思うし、親切だと思う。可能性の芽を育てるという意味では。〈残す〉は正義だったかもしれん。じゃが、何故20歳を超えた人物に、この場合神とかに黙ってた? そこの責任も自業自得で済ますのか? 日本政府首脳?」



 言って、長い間が発生する。

 実況者と解説者が。会話をする余地さえ与えてくれないほどの、暴露話の雨あられだった。

『これ……実況した方がいいの?』

『ん……解説も、したほうがいいんだろうな、この場合』

 他者が置いてきぼりにされている感じが、観ずとも、聞かずとも、ヒシヒシと伝わった。


 考え、考えながら、披露する。群は実況する。

『日本国側は……。社会経済活動……。ん~……つまり〈現状維持〉ですね。政府の方は兎に角、湘南桃花と秘十席群の収入源の財源確保、その確保をするにはどうすれば良いのか? というのを論点にした際に、こういうミゾ? になったんだろうな~~、……』

 湘南桃花は秘書のごとく納得する。

『あ~……そっちか~~……。まぁ、創造神は食べなくても生きていけるからアレだけど。生命、〈生〉はそうはいかないからなあ~……』

 次元の違い、階層の違いが露呈した。


 会議は一泊、ここで休憩に入った。


お知らせ。

新作小説始めました、同じくVRゲームです。時系列は続いてますが名前が変わったり所々変更点があります。よければよろしくお願いします。


新作『少年は異世界ゲームで最強を極めんとす。~ギルド『四重奏』はエンジョイプレイを満喫するようです~』

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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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