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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第20章「残存する上位空間」西暦2035年9月11日

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番外編32「黒の騎士、再び。3」

 キンキンキンキン!

 カァン――!!!!


 結局、神の力は奪えなかった。

 どうやら神様本人の意思以外での着脱は、受け入れられない仕組みらしい。


「ソコまでだ!」


 仮面型のヒーロー、レジェンドマンが制裁に入る。


《戦闘終了――。HP判定はお互い100%。MP判定はミュウが90%。コレにより、プレイヤー天上院姫の判定負けとなります》



 三ツ矢は幸い、〈奪う〉効果はそれほどスキルによる技量は高くなかったため。(つまり真似しやすい)

 MP消費が少なく、神槍をつかった姫のMP消費の多さが勝敗を分けた。

 元々、長めの戦闘をするつもりも無かったのでこの程度? で良いだろう。


「よし……。観客にもバックアップデータ入ったな、あとはこの変換記録ログを閲覧して……」


 1分後、バカみたいに流し見したあとに「ハっ!」となって我に返る。


「なるほど、あっちを立てればこっちが立たずって感じか」

 つまり、勇気を持って一歩を踏み出さねば。人は一歩も前に進まないという教訓を得た。

 別にバックしても良いんだが……。


 姫は三ツ矢に。【環境が変われば自分が動く、普通の特異点】を感じた。

 最果ての軍勢の不動武の能力、【自分が動けば環境が変わる、異例の特異点】をしばらく感じていた姫にとっては逆に斬新な体験だった。


 三ツ矢は姫に聞く。

「どうだった? 何か教訓は得られたか?」


 姫は悩み、頭を回転させながら。

「う~ん整理は出来てないが……。つまり、安易に進むのは私の場合危険って事だから慎重に、かと言って大胆に進まなきゃいけないから。ここは自然と【プロットは立てましょう】っていう答えに行き着くな」


 姫は自分で考え自分で答えを出した。


 三ツ矢はソコに、彼なりの忠告を出した。

「かと言って、毎日『全て』を背負う必要は無いんだぜ? 姫、その規模の大小を操作するのが今後の課題なんじゃないか?」

 姫は言われて驚愕の声色と共に「ハっ!」となる。


「そうだよ!? 〈全て〉って言ったのはワシなんだから前もって。〈空間指定〉しておけばこんなことには……ッ!?!?」

 何か答えが出て腑に落ちたらしい。


「んじゃ、決着だな。何か答えが出たならそれでいい。それを道しるべに俺達も進もう」

 言って今日は解散となった……。



 そんなアクシデントがあったとはつゆ知らず。今作の主人公、天上院咲は別の広場で待ちぼうけを食らっていた。

「お姉ちゃんが集合場所に、時間通りに来ない……! なぜ!?」

 ギルド『世界観探索隊』の道は険しかった――。

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