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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第19章「LDO」西暦2035年9月4日

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第351話「続・最終話」

 話は飛んで、いきなり10年後。


 いつの間にか少女は聖女と呼ばれていた。



 思えば波瀾万丈の生き方だった、あっちに振り回されこっちに振り回され。過去の遺物に振り回され、仕舞いには自分との怨念に振り回され……。やっと平穏に暮らせるようになった頃には「あ」っという間に終わり……。

「ほんと、良いところないなぁ」

 しかし、これが自分の人生だ。孤独の限界を知り、仲間の暖かさを知った。

 人によって、時間の流れは違う。……そう、咲の流れもその一つ。

「ま、それも1つの人生か……!」


 天上院咲、23歳。社会人1年目。


 咲はいきなり神道社の副社長兼秘書を任されていた。姉、天上院姫んも秘書である。

 本当なら新人同様、運営平社員から始めるところ。咲は中学2年生あたりからバイトをしていたので。4年制大学を卒業後は、もうすんなりと社員とも顔なじみだった。

 よって、いきなり姉のお守り件、秘書である。


 もう少女では無くなった彼女は高校卒業後、大学入学と同時に。称号は『最長文学少女』ではなく『最長文学聖女』と呼ばれるようになっていた。

 前にも言ったが、彼女のログ数を超えるプレイヤーは。ここ数年現れないであろう。

 

 彼女はもう少女では無い、だからこの物語はおしまい。

 結局、名声はあとからおまけのように付いてくるものだと解った。

 労力に見合う分だけの名声は手に入らない。いっつもペダルを10回転したら1つの声援が帰って来るような人生だった。

「まぁ、こんなもんか」

 そういうわけで、今日も彼女は彼女の人生を全うする。


 彼女の物語はここで終わる。

 しかし、彼女の育てた。彼女達が育てた世界樹クロニクルは。ネット世界なので昼も夜も無い。終わらない世界をこれからも皆が育てて行くだろう。

 それでもまた、戻ってくる時は。また暖かく迎えて欲しい。


「さーって! 今日も最終決戦のつもりでいきますか!」


 そう――これからも、ずっと世界は続いていくのだから――。


◆エピローグ◆


 名も無き少女は新しいおもちゃを手に入れて喜ぶ。

「わぁ! ついに手に入れたよ! 念願のフルダイブゲーム! えーっと説明書には~……まあ良いか! 付けてから考えよーっと!。えーっと。こうやってああやってー……」

 

 そして少女は訳もわからずに叫ぶ。


「リンクスタート!」


 少女は電子の世界に吸い込まれていった……。



 おわり。

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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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