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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第19章「LDO」西暦2035年9月4日

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第341話「雲の王国ベータテスト開始」

 現実世界。西暦2035年9月5日。


《エレメンタルワールド・オンライン2、新規フィールド。雲の王国ベータテスト開始、のプレイヤー募集の告知》


 ゲームマスター、天上院姫は本気で疲れていた。

「ふわあぁ~、やっとネーム出来たー!」


 サブマスター、天上院咲は「ほほう」と首をかしげていた。

「そんなにネームって疲れるものなの?」


「あぁ、まともにこのフィールド直すのは数年ぶりだよ。あの時は語彙力も画力も貧弱だったからなあ~……。数日間待った全体会議にも出して、リテイクもやったから大丈夫だろ」

「ネームって、確か〈全体の設計図〉って言われてるんだよね?」

「あぁ、早い奴らは速く遊びたくてもうネットに情報リーク出てるよ。ったくどっから情報出てるんだか。情報出てるんなら、変な憶測は避けないとな」

「飛び火したら困るから? それとも誤った情報でプレイヤーを疲れさせたくない?」

「どっちもだな」

「ふ~ん」

「てわけで、公式からベータテストの告知出すことにしたよ。『あれは光そのものだった……』の続編エピソードだ。食いつくやつは食いつくだろ」


「へー、どれくらいで正式サービス開始?」

「最低1週間は欲しい、普通で2週間、遅くて3週間だな。それで正規版は可動だ……であってほしい」


「ほうほう、兎に角秒読みってことだね」

「映画や漫画にとってはちょうど良い速さなんだが、ネット小説がどうもなあ~動き速すぎるぜ……ちゃんとプロット練ってるのかよ! なのじゃ」

「あはは、リアクション1時間で帰って来るもんね……確かに速い……下手すればニュースや新聞よりも速いし……」

「まあそういう時代なんだって受け入れる他あるまいて……、とにかく公式からの情報リークはこういう形だ」

「雲の王国ベータテスト開始……ほうほう。ねえ、個人的に質問なんだけど。この聖霊達はさ、人間とは別物なんだよね?」

「うむ、困ったことに別物なんだ。人間じゃない。ま、今回は意図的? 意識的? な修正だから良いんじゃが。あの時はネットも相談も無かったからな~、作った時」

 一体いつの頃の話をしているのやら……。


「ま、そういうわけで。監督、演出、作画、脚本の設計図はOKだ。印鑑判子も押したから、ちょっとこれ、下の運営部長の所まで持って行ってくれ。ここまで行けば完成するだろ」

 言われて咲は。

「誰に渡せばいいの?」

「猿山坂尾運営長。たぶん続編を一番首を長くして待って多と思う」

「なるほど、わかった」


 というわけで、厳重な社長室を出て。アットホームな運営室へ足を運んだ咲は猿山運営長に原稿を渡した。


「うおおおお!?!? ついに!? ついに来たか続編!? 何年待ったと思ってるんだ!? あのやろう!? 泣くぞこんちきしょう!!」


「えっと……、本人待たせた覚えは無いて言ってましたよ……?」

 咲が突っ込みを入れる。

「とにかく! ネームができたならあとは秒読みだ! 野郎ども! 社長の為にも! これで思いっきり稼ぐぞー!!」


『うおいおおおおおお――!!!!』


 熱気に満ちあふれる室内にだったが、まあ上手く廻ればそれでいいやと思う咲であった。

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