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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第19章「LDO」西暦2035年9月4日

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番外編29「親愛なる隣人へ」

 天上院咲は、社長室に居た。


《ようこそ、天上院咲さま》


「システムへアクセス」


《システムアクセス権を執行、どのようなご命令をなさいますか?》


「親愛なる隣人へ連絡を」


《……、失礼ですが【ソレ】は別バースです。予測不能の危険性に巻き込まれる可能性があります。運営権限ではアクセスできません》


「ならゲームマスター権限でアクセスして」


《……、ゲームマスター権限により親愛なる隣人へアクセスします。前置きしますが秘匿性の高いメッセージは表現されません》


「いいわ、繋いで」


《――接続完了、音声を繋ぎます》


『ハイ! もしもし誰?』


「私よ、サキ。えーっと、■■■■ー■■以来だっけ?」


『あー! サキ! ■■人のサキだね! あの時は■■■ー■■■■■に変換されちゃってちょっと混乱しちゃったけど!』


「■■■■■から連絡よこせよこせ言われてたけど、観てたら解るでしょ? 私の■■■■ーは広い。頭痛になるくらいね」


『今どこに? 今回もまた僕が■■を歩くよ!』


「あいにくだけど、私とあなたじゃ住んでる■■が違う。簡単には出会えない」


『でも、皆と■■すればまた会えるはずさ!』


「まあ、そっちは相変わらずバトルやってるんでしょうけど……。じゃあ■■■ストーンを探して、それぐらいしか手がかり無いし」


『ストーン!? でもこっちの世界にはそれはもう無いって……ッ! ■■■■■が!』


「あるはずよ、いいえ。有ってもらわなきゃ困る。まだ始まりにすぎないんだから」


『始まりにすぎない?』


「あるかどうかはともかく、惑星■■ー■■には無いの? あるいは■■■■■ワールドとか」


『待って、地球には無いの?』


「地球に現存しているとしたら……■■■■? ■■■湖じゃない? そこに無かったらお手上げなんだけど」


『■■■湖だね! わかった行ってみる!』


「あ! 最後に! あんた何か選ばなきゃいけないんでしょ!?」


『あ! うんそう! ……』


「だったら、■■を選びなさい。どうせ■■じゃなきゃ私とは会えないし」


『……、オーケー解った!』


「じゃあ、……フェニックス■■■■と共に……!」


『フェニックス……?! 何だって!?』


《ピー! 通信が終了されました――。》



 機械的なステータス画面からゲームマスター咲は離れる。

 咲には何とも言いがたい疲労感が少し貯まった……。

「ふう……」

 

 真のゲームマスター姫は傍らで見守っていた、1人の少女の、1つの運命に。想いをはせながら。

「土を肥やし、種を蒔き、芽が出て、そして花が咲く。か……やっと咲いたな」


 当時の咲は、2年間おきに花が咲く事を知らなかった。

「うん」


 もうすぐやって来る未来を思い、咲いた花を。花見をするのを待ち遠しく思う。 

「会えるかな、親愛なる隣人に」

「会えるさ、お前が思ってる以上に。世界が必要としてる」


 ――戦うことは、きっと間違いじゃない。

 ――宴に参加するのも、きっと間違いじゃない。

 ――きっとコレは、楽しんだもん勝ちなのだ。


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