第316話「第100層フルレイド3」
先行部隊はヘトヘトになっていた。そしてやって来た、その時が来た。
【本隊】のご登場である。
まず、フルレイドバトルPTメンバー『夜明けへの導き』の第一声はこうだった。
「このメンツで連携とか無理じゃね?」
「だよなぁ~」
「連携組む時間も惜しいし……」
「桃花はそこで視ててね~」
「なあ速く戦おうぜ! 熱が冷めちゃう!」
「お前は料理か何かか!」
「おーい! 準備出来たぞー皆集まれー!」
そして全員集合した皆、このメンツに音頭を務められるのはゲームマスターヒメしか居ないので。説明をすることにする。
「えーでは。簡単に戦闘に入った場合のルールを説明して置くぞ。基本何でもあり、飛ぶのはあり、1度でも死んだら終わり、アイテムあり、場外に出て死ぬのはあり、制限時間は15分。ん~まあこんな所かな? 前もって決めとくべきルールは、それじゃあヤエザキいつもの気合入れ。言ってくれ」
「お、あうん。それじゃあ皆! 最終決戦のつもりで行くよー!」
『オオォ――――!!!!』
というわけで、カウントダウンが始まった。
10・9・8・7・6・5・4・3・2・1
0
《浮遊城・第100層レイドバトル。ラスボス有頂天、戦闘を開始します。》
『ムーン!』
皆各々に準備体操をして、全員が身構える。
「こいつが、第100層の公式ラスボスか」
「んじゃ! やるか!」
「それじゃ! はじめ!!!!」
全員が駆けだした。駆け抜けた。




