表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第16章「浮遊城・第100層」西暦2035年7月21日

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

355/789

第312話「カードゲームを始める」

 カードゲームを作るにあたり、今風を覚えるためにゲームを買った天上院咲。だが、そこに待ったをかけるゲームマスター天上院姫だった。

「ちょっと待て、お前に言っておかねばならんことがある」

 それは、とても重要な事だった。

「お前は、カードゲームだからテキストのルールを覚えればそれで良いと思っているが。まず大きな問題がある」

「ん?」

「ログの問題だ。このゲームは、どんな森羅万象な事をやっても大抵できるが。3000文字を超える文字数は処理できない、これが意味するところが解るか?」

 機転の良い咲は何となく理解する。

「えっとー、カードの設定に文字数が食われる?」

「その通り。したがって、名前まではまだ良い。ブルーアイズホワイトドラゴンとかな、これだって字ずらで結構圧迫される。で、3000文字を超えて処理が出来なくなるとどうなると思う?」

「えっと、次のファイルに移動する? デジタル世界だからテキストの処理にはそんなに負担にならないと思うし……」

「その通り。具体例をあげてやろう。普通のカードゲームだったら良いかもしれないが。ここが小説投稿サイトだとする。書ける文字数は1日約3000文字、それ以上は次の日に持ち越しだ。そうなると、次の日までターンが持続することになる。お前は中断したゲームを毎日24時間後まで覚えているか?」

「たぶん、……学校の授業とか挟まるから覚えてないと思う」

「その通り。まぁ色々言ったが、私はこのカードゲーム。作るとしたら3000文字で完結するゲームにしたいと言っているわけじゃ。漫画だってページ数に限界があるじゃろ? そんな感じ」

 ツッコミどころは満載だが、言わんとしていることは解る。

「設定をふんだんに入れたい気持ちは解かるが……。ブルーアイズホワイトドラゴンなら〈青瞳白龍〉とか、雨縁アマヨリとか星咬ホシガミとか、とにかく。設定でログを圧迫し過ぎるとろくなことが無い。言いたいことが解るか?」

「解るけど……、でもカードゲームって知略ゲームでしょ? どうしても文字数は長くなるし、ゲームだから問題ないんじゃ」

「とにかく、3000文字を超えると容量オーバーになる。これは絶対ルールだ。それ以上を望んでも、誰も得しない暗黙の了解。いくら文字制限がほぼ無制限に設定できるとしても。ここは守ってもらいたい」

「うん、……わかった」

「で、ここまでの『説明』で1000文字のログ消費なんだよなぁ~。あと2回、1000文字ぐらいの新規カードを紹介する文量しか残ってないって話になるんじゃ。じゃから、文字制限が無いように見えて実はある。まともにここでカードゲームしたいのなら……ん~せいぜい200文字ぐらいの説明文が限度じゃろうな」

「ほうほう……」

 咲と姫の問答は続く。

「他にも、カードゲームが難しい要因は数あるが……。まあ初めてみようか」

 というわけで始まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
・よければブックマーク、評価、感想などよろしくお願いします!
・こちらも観ていって下さるとありがたいです。
名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ