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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第15章「ゼロから」西暦2035年7月15日

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第308話「新たな歴史2035」

「そう……か……、咲の思い出の中の天上院姫は100%天上院姫だもんな。なるほど【解ったよ】」

 咲のセルフイメージのバックアップで姫の記憶を呼び覚ました。熱もだんだんと落ち着いて来た。

「お姉ちゃん……」

「で? 解ったゲームマスターがゲームを進行するんだ。問題の3話のあとの時間は正式に再生させるよ。ちょっと内容が同期されて訳がわかんなくなったが、咲はどうしたい。私とのこの【第2次姉妹喧嘩】正規の歴史にする? それともパラレルワールドにする?」

「え、正規の歴史に出来るの? 繋げられるの?」

「おいおい、家族の絆を繋げたいって言ったのは妹だぞ? ちゃんと姉をやれてるかはまだ解かんないが。ま、その『家族愛』ってのは。まんざら悪くない」

「お姉ちゃん」

「私1人では時間がかかるかもだけど、ここには日本のヒーローほぼ全員いるし。何なら世界中のヒーローも来てるっぽいしな。できないことなんて何もないさ。独りよがりじゃない、本当の意味でな」

「なら! 正規の歴史にしたい! ちょっと、考えただけでも大変そうだけど……」

「あぁ! かなり大変だ! ま、なるようになるじゃろ!」

 そう言ったところで、仮面木人シェイクが邪魔をして来た怪人たちをバッタバッタと倒していた。

「2人とも、お取込み中失礼だが。もうタイムアップだ! 元の時代へ帰るぞ」

 そして、ゲームマスターミュウが。神託を下す。

『これで、2010年の私は理解した上で神のゲームを進行する。咲が産まれてくるのは2022年、今は2010年じゃから。約12年後じゃ、それから13年後の2035年に色々と……いや~考えただけで大変じゃ』

「お姉ちゃん……」

「なに、どうせ【またすぐ会えるんだから】気にするな。こんな世界にしちゃったのも私達だし……まー、90点って所だな」

 何故か点数をつけられた天上院咲。

「残り10点は?」

「悪役を倒す爽快感がエンタメとしての基本だろ? それが無いからマイナス10点、要精進してくれ」

「あーうん……」

 ちょっとにっこり顔になる咲。ある意味バトルできないラップバトルがお気に召さなかったらしい。

「じゃ、桃花にとっては約12年後に。シェイクにとっては約1年後に、咲にとっては約3分後に。また会おう」

「ああ、また会おう」

「元気でね、お姉ちゃん」

 こうして、吸血鬼大戦の一欠片を覗いた天上院咲であった。

 その後、2009年の桃花の家の封絶を解き。オープンワールドにして。2035年へタイムトラベルした……。


「未来の妹か……、ま、悪くないな――。」

 創造神は、なんの気なく。そっと瞳を閉じた。



 西暦2035年7月18日放課後。

「記憶を同期完了、いや~なんか時系列が滅茶苦茶だが。ま~なんとかなるだろ~」

「いや……たぶん間あいだで何とかならないと思うよ? お姉ちゃん」

 咲と姫の会話のトーンは変わってるようで変わってない。相変わらずだった。

「出版本には、ほぼ出来なさそうなデンジャラスな冒険だったネ。観てたこっちとしてはヒヤヒヤものだったヨ」

 中国のゲームマスター希一十シーイーシーも、天上院姫と同じ立場と権限なので理解できる。

 おかげで桃花の時系列が滅茶苦茶な上に滅茶苦茶になってしまった。

「桃花さん大変だろうなあ~」

「なに、それでも桃花の歴史は変わってないし【砕けない】、どうにかなるじゃろ」

「もし壊れたとしても、私達の心の中に。しっかり刻まれてるネ」

「バックアップっていうのかな? それ」

「ま、そう言うことだからログアウトしなヨ。相当潜っただろ咲チャン」

「うん、じゃそう言うことだからログアウトしよ。姫お姉ちゃん」

「……スキンシップしていい?」

「ダメ」

「おいィ~~……」

「てわけで一十さん、ご苦労をおかけしました!」

「またなー!」

「二度と来るなヨ~♪」

 そういうことで、今回の話は。お開きとなった。


《EWO2からログアウトしました。ヤエザキ様、お疲れさまでした。》


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