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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第14章「同じリングで戦う」西暦2035年7月6日

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第292話「一回タンマ!!」

 上空にいた賢術系第1位のラフティーヌはソレを敏感に感じ取る。

「ふむ、【西陣】賢術系第3位、ウオール。相手をしてあげなさい」

 言って、先の眼前にその人物は現れた。

 ――数珠。

 それ以外の情報を与えてくれないソレは、スキル〈集中〉でお相手する。

「ふむ、勝手に混乱しているようですね。立っているのもおぼつかない、そんな【余波】に……」

 ウオールの能力は、多元的宇宙論のヒルベルト空間を操り、その空間内で全能になれる。持っている数珠は一つ一つ無限の宇宙と繋がっており、その空間内に相手を閉じ込めて戦う捕縛系。

 という前情報だけでも気が狂いそうだ……。

 こいつの多元宇宙からは逃げられない……。

 必ずどこかの空間という事で片付けられる。

 そしてその中で全能……、厄介だ……。

「というわけで死になさい」

 これはマズい。水面に移る波紋の紋様一つ一つが無限の宇宙と繋がっている。

 それを、1つ2つ3つ、と体感することでその危なっかしさが垣間見える。

 空間が【ぐにゃあ~】、っとなる。

「これはマズい、下手をすると死ぬ……。難易度高すぎて降りられなくなるんじゃない?」


「スキル――〈多元宇宙同時・氷結〉!」

「スキル――〈リスクヘッジ〉!」


 間一髪、紙一重で。世界3つ分の空間を終わる世界とかして氷結させたそれを、先に感知して危機回避してみせた。

 これは良くない、下手をしたら忘却の海に沈んで一生0秒空間の中に居ることさえ。忘れて消えてしまいそうだ。

 そう、心神喪失した三ツ矢さんみたいに……。そのあとに皆が【援護】してくれなかったらどうなっていたか……。

 そういう意味も込めて、天上院姫お姉ちゃんに助けを求める。


「無理! 一回タンマ!! ――ログアウト!!」

「オッケイ! 現実世界にヒュウイゴー!!」


 瞬間――光の彼方へと消えた……。


《天上院咲がログアウトしました、お帰りなさいませ。》

《天上院姫がログアウトしました、お帰りなさいませ。》



 現実世界と仮想世界の0秒空間を彷徨った、2人はVR機『テンジョウ』を取り外し。息を吹き返す。

「けはあ!?」

「だはあ!?」


 ――そして時は動き出す。

 ――リアルタイムの時計がカチッカチッ、と動き出した。

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