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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第14章「同じリングで戦う」西暦2035年7月6日

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第282話「第2回世界会議1」

 西暦2035年07月07日、ギルド中央広場。


 凪ノ唄夜鈴はゲームの中でゲームをしていた。

「スズさん、それ何てゲームですか?」

 夜鈴は中学1年生、咲は中学2年生だけど。何だかこの人物に限っては敬語でなくてはならないような気がして萎縮してしまった。

「『ファンタジーオブゴーレム』ってミニゲーム、ゴーレムを操ってゴールを目指すの。……て私の事はいいのよ! メインクエスト始めましょうよ!メインクエスト!」

 ゲームしながらゲームしている少女から「ゲームしましょうよ!」と持ちかけられた……。


 ギルド『四重奏』。浮遊戦空は夜鈴にツッコミを入れる。

「つっても、もう。やることないぞ」

 戦空にとっては、もうこの世界には自分より強い奴が居ないぞ。という意味だ。

 咲は自分が歩んできた咲のゲームとしての感想をのべる。

「ゲームも『2(ツー)』だしね、あとは~過去のゲームの周回プレイか、こう。ゲームをより深く遊ぶ……とか?」

 明浄みことが今やってるイベントの事に対して言う。

「すぐそこでやってるイベントに参加するってゆうのは?」

 天上院姫がここに居たら、「イヤ他のイベントするなよ!?」とメタメタな会話が飛んできそうだ。

 咲が話を戻す。

「新人のシャンフロさんは? どう思いますか?」

「そうだな、全く失念してたが。状況に変化が出てきて。蒼葉君サイドが活発化してきたということか」

「そうなの? 蒼葉」

「しらない」

 夜鈴は蒼葉のお姉ちゃんなわけだけれど、中間管理職の蒼葉・シャンフロずのホウレンソウをまず受け取るのは。まず最初に夜鈴の耳に入る、2番目に咲。

 この場合、『蒼葉君応援し隊』のメンバーが。勝手に活発化してきたというだけだ。

 ……と、夜鈴は受け取ったが。実はこのイベント。半年前から入念に計画されていた非公開計画というのもあってか。情報が微妙に解らない。わかってる事といえば……。

「あぁ、雲の王国ピュリア関係でしょ」

 と、ギルド『非理法権天』。湘南桃花が的を的中させたかのように言う。

 戦空は、単刀直入に。そりゃあもう人の努力を無下にするように無自覚で言う。

「その雲はもう飽きた、何周したかわかんねえ」

 ごもっともな意見だった。

 困った咲が。

「あ! 北側でAランクモンスター出たらしいよ!」

 夜鈴がその話題を却下する。

「ごめんソレ、今私がクエスト受けてるから入ってこないで」

 困った、イベントが無い……。


 音を上げた咲は、こうなったらお姉ちゃんのイベントに参加するのはどうだろうか? と持ちかける。

 ……。少しの間があって。何故が全員そのイベントには賛成だった。


「えーっと。じゃあまとめるよ? VRゲームでやることが今無いから。現実世界の方で問題になってる。天上院姫お姉ちゃんの抱えている山済みな問題を一緒に片付けてあげよう。……ていうクエストをやるってこと????」

『賛成』


 全員一致で賛成。

 話題がリアルなんですがそれは……。

 それはつまり、神道社総合委員会。とタイマン?で、皆と会議しようぜ! と言っているようなものだった。

「なに? 世界会議か国連会議でも始まるの????」

 とにかく、そっちを片付けないとろくにお姉ちゃんもゲームに参加できない。それは困る。という共通認識なようで、クエストが無いのもあるが。無いのもあるが。

 まともな面白そうなクエストかっこリアル、はそれしかないという感じになった。

「えーっとさあ。こう言っちゃなんだけど。生身で会話するの? アバターで会話するの????」

 確か、四重奏は北海道に居たような記憶がある……。記憶の齟齬が無ければの話だが。

 将護三ツ矢が場を仕切る。

「今はそれを議論する間も惜しい、かと言って皆のリアルの時間が合うのか微妙だ。これだけの人数だし。神道社総合委員会とのタイマン会議は3日後の21時にしよう。西暦2035年07月10日の21時。咲もそれでいいな?」

「わたしは放課後以降なら何でもいいけど……」

「よし、じゃあ四重奏、非理法権天、放課後クラブの皆は。3日後の世界会議せかいかいぎに向けて準備を!」

 ジョウダンでもハッタリでもなく世界会議の体制なんですがそれは……。


「クエスト名決めようぜー!」

「何でも良いんですがそれは?」

「世界会議だけじゃ味気ない! もっと豪華な名前を!」

「じゃあ、お姉ちゃんが第1回目の会議はやり終わってるから。第2回世界会議とか?」

「場所の名前も入れとこうぜ。VR空間の場所の名前」

「どこでやる?」

「じゃあギルド本部の会議室で、円卓設定にするわ」

「んじゃ、クエスト名『第2回世界会議:VRゲームEWO2ギルド本部、円卓会議編』で」

「名前なげーな!」

「名前が被るよりましだろ!?」

「すでにまとまってない件について」

「あーこれ。荒れそう」

「まあ退屈はしなさそうでよかった!」

「こんだけ人が多いとチャットログあった方がいいな、名前が残るやつ」

 と、それぞれがそれぞれの想いを胸に3日後を迎えることとなる……。

TIPS

円卓会議


皆で平等に話しましょうね、ってこと。

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