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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第13章「少女は異世界ゲームで名を上げる。」西暦2035年7月3日

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第272話「ヤエザキ杯:咲VS姫1」

 現実世界。西暦2035年7月3日 放課後。


 場所はEMO2の巨大な闘技場会場。対戦を今か今かと待ちわびているプレイヤーやAI、NPCの観客までごった返している。

 わああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!


『さーやってまいりました! 公式世界大会! 実況は俺様! ギルド、脳筋漢ズのジャンプが務めさせていただくぜ! 熱い実況を期待してくれよな!』

『そして解説がギルド、非理法権天のオーバーリミッツが務めさせていただきます。そして審判はギルド、最果ての軍勢の不動武君です』

 実況がジャンプ、解説がオーバーリミッツ、審判が不動武というこれ以上ない豪華な布陣で盤上を固めることになった。

 ジャンプとオーバーリミッツが実況と解説を始める。

『ルールを説明しよう! それは古来から脈々と受け継がれている単純明快! 伝統のルール! 時間無制限! 何でもあり! 心が折れた方の負けだ――!!』

『闘技場の場外に出ようが、国境線を越えようが、はたまた宇宙へ行こうが負けになりません』

『己が魂と魂のぶつかり合いでしか計れない! 故にステータス何てチャチなもんは無いぜー!!』

『厳密には、全てのゲームと繋がっている。世界樹クロニクルのデータを全て繋げて行う大会なのでVRゲームに存在している全てのゲームシステムを使用できます』

『消費コスト!? ないない! クールタイム!? ないない! アイテム? 使い放題!! 卑怯な行為も正義な行為も! 全部ひっくるめて自由だぜー!!』

『ただ一つ変わらないものと言えば。それは天上院咲/ヤエザキ選手の【引退試合】という事実だけです』

『これを生ライブで見逃したら! 次に同等の試合が行われるのは数年後か十数年後かと言われてるぜー! これは生で視ないと損だぜー!!』


《公式世界大会『ヤエザキ杯』、選手入場します》


『挑戦者は天上院咲選手! この前ステータスっぽいのが出回りましたが! あんなのタダのおもちゃです! 惑わされちゃいけないぜー!』

『いつもの最終決戦節はあるのでしょうか? あったとしても火事場のバカ力だけでどうこうなる相手ではありませんね』


『対する応戦者は! 天上院姫選手! このゲームシステムを作った社長がトップバッターだー!』

『1年前にガチンコバトルしてる記録がありますが、あれから両方経験値を積みました。どのように変化してるのか、見ものですね』

『装備品の説明とかするかー!?』

『必要ないでしょう、これは心と心の対決です。言っても徒労にしかなりませんよ』

『なお、この試合は皆。ネットネームじゃなくて本名だ! 身バレしててネットネームが意味を成さねえ!!』

『というわけで、参加者は全員フルネームの本名で呼び名は統一させていただきます』

『二つ名はどうする?!』

最長文学少女ログ・ホルダー、天上院咲。神道社社長ラスボス、天上院姫。夜月の兎、湘南桃花。風の精霊、浮遊戦空。で良いんじゃないでしょうか?』

『二つ名はあるが統一感がねーな! がっはっはっは!! まーいーか!!』


 咲と姫が、フィールドの真ん中で相対して話し合う。

「お互い悔いのないようにね!」

「あぁ! お主の本気。全力でぶつかってやるぞ!」

 互いに戦闘体制に入り、身構える。

『もはや言葉は不要! 互いに阿吽の呼吸で通じ合ってるぞー!』

『あとは剣と剣が言葉を交わしてくれるでしょう。見守るだけです』


《デュエル開始まで、10・9・8》


《7・6・5・4……》


《3・2・1……》


《ピ――――!!》


 天上院咲の、最後のゲームが幕を開けた。

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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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