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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第12章「EWO2」西暦2035年6月1日

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第268話「探究の花火」

 アニメの動画をちょろっと観終わって。話の内容はもうだいたいわかってしまった。

 結局のところ、自分自身で作ったステータス表記の方が良いらしい。よって……。

 

 このゲームのステータスは……やっぱダメですね。観てもよくわからない。



 そうこうしている内に、天上院姫がまたログインしてきた。


《農林水サンがログインしました。》


「あれ? どうしたのお姉ちゃん。また来ちゃって、そんなに時間経ってないでしょ?」

「あーまーそうなんじゃがちょっと安全確認というか、まあ実験じゃな。試しておきたい事がある」

 そう言って、おもむろにロケット花火を持ち出した。

「それは?」

「ただのロケット花火がどこまで飛ぶか、まあ実験じゃな。【まだ知らない】からこの『本家』でロケット花火を打ち上げたらどうなるか、テストしておきたい。【空間の把握】じゃな」

 そう言って北方向を歩いてから、東方向に標準を合わせる。

「目標、東へ飛んでフィールドを一周! 打ち上げ花火! よーい! ……ドン!!」

 

 ピューン!!


 と、ロケット花火が打ち上げられた。東方向へどこまでも飛んでいくロケット花火はルミネ市を抜けて、観えなくなった。

 …………

 ……

 。


 パアーン!!


 と、ヤエザキの『後ろ側』。【西側から花火の炸裂音が聞こえて来た】、農林水サンは腕時計を観てタイムを計る。


「タイム、秒速4万キロメートル。フィールドを回って帰って来た時間、0.2秒」


 光速、光が地球を1周回って花火が炸裂した音だった。

「んで、これをして。プレイヤー達の反応が観たいわけだから、ここから先が研究対象じゃ」

 そう言って、農林水サンは公園の回りを360度。右往左往と様子見をする。

 ヤエザキが反応を示す。

「何でそんな事してるの?」

「あいや、昔。日本とブラジルを使って。物体を半周させたことがあってな、それの周りの反応をわしは知らないんじゃ。でも今は反応のアンテナが冴えてる。だからもう一度実験今度は『わかってる』状態での実験じゃな」

「それをするとどうなるの?」

「安全にこの空間内でゲームができる、かもしれない」

 思い起こせば色々な事をやった農林水サンだったので、その効果。因果関係を知りたいというべきか、それを調べてるのだ。

「どんな反応だと嬉しいの?」

 結果論を知りたがるヤエザキ。

「この因果関係で、ミサイルが発射されるのか。誰かが花火を打ち上げるのか。SNSで変なのがバズるのか。リアリティの病人が増えるのか。電話が鳴るのか。何も起こらないのか。とかとかじゃ」

 小技が出て来るのか、大技が出て来るのかを知りたいという気持ちだ。今までが無意識の産物だっただけに。空間の安全性を確保したいのが狙い目だ。

「プレイヤーである皆の動作も研究対象じゃ。一度やっておかないと、知らないで飛ぶのと知ってから飛ぶのでは勝手が違うからな」

 なるほど、つまりこの事象のあとの因果関係を知りたいわけだ。とヤエザキはうなずく。

「いつ・どこで・だれが・どうして・どのように。これらの因果関係が発生・変換して廻るのか。の探究ですじゃ」

「つまり空間の安全性を確認したい作業ってことね」

「そういうこと」


 姉妹の試行錯誤は続く。


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