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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第11章「浮遊城の夢」西暦2035年4月24日

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第254話「打ち切り宣告」

 現実世界。西暦2035年4月28日、放課後。

 受付嬢湘南桃花は歩くような速さでヤエザキに聞き返す。

「テスト勉強で赤点取った?」

「はい、成績が良くないから。このままじゃまずいだろうと先生に言われて……」

 ヤエザキはしょんぼりである、せっかく良い感じに軌道に乗って来たのに。その宣告を受けてはオチオチゆるいエンジョイプレイも出来ない。「なので」とヤエザキは決意して言う。

「桃花さんからもらった『第50層無条件通過チケット』残り12枚を使って、第50層まで登って。そこのラスボスを倒して一旦ゲームを辞めます」

 「おおっとそう来たか」と思う桃花。

「でも大丈夫なの? 第50層って【愛がなければクリアできない】がうたい文句でしょ?」

「確かに、私には愛はありません。欠けていて、没個性で。故にどうにもできない絶対の壁……」

 一拍置いて……。

「でも愛がないなら無いで。どうやってそのゲームをクリアするか。私が皆に示してみせます。それが、最前線組の……いいえ、マスター承認試験組の1人。天上院咲が出来る最後の責任です!」

 桃花が不安そうな顔色で尋ねる。

「仮に、第50層フロアボスをクリアした後は?」

「正式にマスター承認試験を辞退します」

 そもまで言ってヤエザキは……。

「私には無理だったんです……」

 励ますように桃花は言う。

「そんなことないよ。229人のファンが居てくれるプレイヤー、私観たこと無い」

 愛がない事が欠点のヤエザキに言う。

「それだけあなたは愛されてるって事でしょ?」


 愛する相手も居ないし、愛も知らない。

 でも愛されてる存在ヤエザキ。

 仮に愛されて居なくても【好まれている存在】、今。

 彼女が彼女自身に決着をつける。


『愛がなければクリアできない』


 彼女は彼女なりの決意で挑む。その方法は……。


 《求む! 『第50層無条件通過チケット』12枚。改め、『見つめる眼』12本が欲しいと思う我こそはというプレイヤーにあげるから。代わりに私がを第50層のラスボスと戦わせてください》


 そこで名乗りを上げたのはまず、ヤエザキ親衛隊の4名。

 『幼女』『賢者』『牙』『地図化』

 そろぞれ4名のプレイヤーとギルドに渡して【託す】。

 これで残りは8本、あとはヤエザキが選んだ8名8ギルドに【託す】、なので間接的に馴染みの深いプロに渡す。

 『海賊』『バスケ』『テニス』『禁書』『物語』『彼女』『ミニモン』『アート』

 そしてこれら、一時的とはいえ。12ギルドの護衛を使って……。

 一気に第50層のフロアボスの所までついた。

 お人好しなヤエザキは当然、特別枠として戦空も一緒である。



 そして第50層で待ち受けていたフロアボスとは……。


《第50層フロアボス、愛をもって成した者『湘南桃花』とのバトルを開始します。》


「え!? 桃花さん!?」

「薄々はかんづいてたはずだよ、ヤエザキっち。さあサシで勝負しよう。私を倒せなきゃ、『愛の世界』は終われない!」

 意を決して、戦場へと立つヤエザキであった。


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