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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第11章「浮遊城の夢」西暦2035年4月24日

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第240話「第2層エリアの実態」★

《第1層フロアボス『アインクラッド』が出現しました! 迎撃可能です、プレイヤーの皆さん楽しんでください》


《マスター承認試験のルールは以下の通り》

・第100層のエリアをクリアしたほうが勝ち。


 むしろそれしかない、先にクリアしようが。後でクリアしようがそれは最後まで見届けてからでないと判らない。

 なのでどうとでも解釈が受け取れる、短い短文だけ条件公開となった。

 戦空はヤエザキと協力して戦うのはOKなのか? とヒメに聞く。

「いいゾ、最終的に第100層でどうこうすればいい」


 そんなアナウンスを聞いて、第2層と第3層の攻略組の動きが止まった。もめごとはたくさんあったので、情報が錯そう、大混乱だったので第3層の攻略組プレイヤーが第1層まで下りて来た。と言う形だろう。

 中には、第6層から第10層まで。それぞれの理由で第1層のヤエザキと戦空の動きが今後のクエスト条件になっているのを上の層で聞いたので。PKやら防衛やらの駆け引きが行われていた形だ。

 そんな、攻略組ガチ勢が。第1層のデスゲームのルールもなんのその。元から1本道の石大橋を迎え入れるようにガチ勢第1層から第10層のプレイヤーが道を開けてくれる。誰かが言う。

「攻略組が戻って来たぞ!」

「安心しろ! お前たちの邪魔はさせねえ!」

「真のルートを見せてやれ!」

「この時を待ってた!」

「俺、戦空のチームにつこうかな」

「いやいや、ヤエザキのチームだって負けちゃいないぜ!」

「さっさと第1層をクリアしようぜ!」


 みんなが皆、思い思いに歓声をあげる。戦空がヤエザキに言う。

「んじゃ、ボス戦行こうぜ! ヤエザキ! 準備はいいか!」

「うん! 皆も行こう!」

『おう!!!!』


 ボス戦への編成はこうなった。

・マスター試験組、ヤエザキ、戦空。

・第1層攻略組、15人。

・第2層攻略組、10人。

・第3層攻略組、5人。

・第6層攻略組、3人。

・第10層攻略組、1人。合計26人。


 なお、湘南桃花とゲームマスターヒメは不参加である。


《プレイヤーレベルに合わせて、難易度を調整します。》

《フロアボス『アインクラッド』、戦闘開始です。》


「よっしゃ行くぞー!」

「これが! 第1層本来のラスボスか!」


 アインクラッドは第1歩を地面を蹴って踏み込んで来る。

「くるぞ!」

「おっしゃー! 行くぞー!」

「とりあえずタンクタゲ取ってくれ!」

『――キシャアアアアア!!』

 アインクラッドが攻撃に転じた。同時に、ヤエザキと戦空は臨戦態勢にはいる。

「いくぞ!」

「うん! 最終決戦のつもりで行くよ!」


 ……15分後、第1層『アインクラッド』は、特に目立った重傷者も出ずに討滅された。合計26人のプレイヤーはそれぞれ、アイテムを入手する。


《第1層フロアボス『アインクラッド』は倒されました、第2層へお進みください》


「何だよ、特に出番も無く終了か」

「まあ私のワンランク下の実力で、この人数じゃあねえ」


《第2層へ移動しますか? はい/いいえ》


 ヤエザキと戦空は特に問題も無く第2層へ《はい》を押した。



 第2層へやって来たヤエザキと戦空。まずはヤエザキがオリジナルスキル〈正確な地図製作〉を発動させる。

「ちょっと1時間ぐらい時間ちょうだい、地図作るから」

「おっけい、じゃあウチはその間にその辺のモンスターでも倒してる」


 ……――――。できた。


「いやヤエザキっち便利だなあ、お前がいると。迷わず地図が手に入る」

「まあ、地図製作に自信が持てたから手に入ったスキルだね!」

 と、自信満々にこのエリアの地図を自慢する。

「へえ、1億ファンを手に入れなきゃボス戦に挑めないのか。じゃあうちは闘技場かなあ。戦闘しか特技ないし」

「ふーん……じゃあ私はまたオークション会場にでも行ってみようかな」

「じゃあいったんここでお別れだな」

「うん、じゃあまたいつか」

「おお! そのうちなー!」

 こうして、マスター承認試験の2人組は再び道が分かれた。



 さて、始まる前から一部プレイヤーが株式エリアで大惨事になってるのをしり目に。ヤエザキはお店の価格を観ることにする。


 モリリリンA/レア度1/回復アイテム/1000ファン

 モリリリンB/レア度2/回復アイテム/2000ファン

 モリリリンC/レア度3/回復アイテム/4万8000ファン/課金100円

 モリリリンD/レア度4/回復アイテム/33万6000ファン/課金150円

 モリリリンDX/レア度5/回復アイテム/67万2000ファン/課金300円

 モリリリンS/レア度6/回復アイテム/144万ファン/課金500円


「え、何これ? レア度1のアイテムが1000ファンって高くない?」

 するとマゼンタが話し相手になってくれた。

『よくみろ、古い品だが。それは現実世界のクールタイムを回復する課金アイテム前提の品だ』

「ああ、なるほど。リキャストタイムとかの回復アイテムなのね。それが昔のまま残ってたと」

 よく値崩れしなかったものだなと、思うヤエザキ。

「ということは、現実世界の円も視野に入って来るのね」

『だからスタート時のレートはこういうことになるんだよ』


《平均レート 1金貨:10銀貨:100銅貨:48000ファン:100円》


 現在ヤエザキは120万ファンを手に持っている。

 このレート換算だと、現実世界で……。

「えっと、480、25で……。……現実世界の値段で2500円? あってる?」

『あってる。どこで因果が廻って来るか知らないが。お前らが仮想世界で120万ファンのお金で、愛の値段を推し量ったように。現実世界での【桃花たちの愛の値段】は2500円になっちゃうんだよ』

「うわぁ……それはちょっとあんまりじゃあ~……」

『まあ、【今はな】。過去はどうにもならない、が。価格を推し量るのは結局人間……これからすぐに解る』

「?」


 と言うわけで……カァン――!! と株式エリアの鐘が聞こえた。


 フラクトライトキューブの主。、マゼンタはヤエザキにさとすように言う。

『これからは皆、平等にゲームの参加者だ』

「うわぁ……おっかないなぁ~」

 私のリアルはリアルじゃなかった。を地で行く少女の姿がそこにはあった。


挿絵(By みてみん)

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