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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第11章「浮遊城の夢」西暦2035年4月24日

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第237話「攻略本と等価交換」

 湘南桃花がヤエザキを止める。

「おっとヤエザキちゃんちょっと待って! マップはまだだけど情報は手に入ったわ!」

「え、もうですか? ……その情報っていくらになります?」

「ん? タダでいいわよ?」

「そんなわけにはいきません。せめてお金や武器と物々交換しないと、桃花さんの価値が落ちます。私はそこまでバカじゃないです」

「おっとそう来たか……。う~んでもヤエザキっちって最近いらない武器とか合成したわよね? てことは余分な装備は無いし……。そのキューブだって売り物じゃなさそうだし……」

『そうだな』

 値段なんて私達の仲じゃいらないのに、とは思ったが。今後の信用問題に関わることを察した桃花は、ヤエザキの持っているモノから対価を探す……。

「あーじゃあアレちょうだいよ。〈雷速鼠動らいそくちゅんどう2〉。むしろそれしかいらないかな」

「え、……でもちょっとコレを手放すのはちょっと……」

 流石に気にいっている上に上等な品を注文してきた桃花受付嬢。

「あー情報だけじゃ釣り合ってないか……。じゃあ先払いで『エリアマップ』付きとかどう?」

 どうやら価値的に、『10層分のマップ情報』<『雷速鼠動2』らしいことは解ってきた。

「それでもちょっときついですね。だって元々。スキル、超反応+ハイ・ジャンプ+雷速鼠動ですから。単純にスキル3個分です、今後の利便性でも一番勝負で逆転性能が高いスキルですし……」

「まさか私の方が天秤に品を足さなきゃいけないとわ……、物々交換で〈雷速鼠動2〉と釣り合うものねぇ~……」

 銀・竜尾・審判・断罪とか頭の中によぎって来たが。ヤエザキは〈環る審判〉とか持ってるし釣り合ってない。

「困ったなあ~……」

「私も困りましたねぇ~……」

 無料は相手に失礼、でも値段を付けると釣り合ってない。

「かといって『10層分』以上のマップ情報をそうホイホイ出せないし。でも〈鼠〉欲しいなあ~」

「と言われましても……」

「逆に聞くけど。ヤエザキちゃんは私から欲しいもの何かある?」

「たぶんいっぱいあると思うんですけど……。でも鼠動と対等の価値ですか~……」

 手元に無防備に置いてあるマップ情報をサラッと読むヤエザキ……。

「さらっと情報読んじゃいましたけど……。もしかして、桃花さんって第50層ってクリアしてますよね?」

 湘南桃花は「え?」とキョトンとする。

「まぁ、確かにあそこは『愛がなければクリアできない』所だから。正々堂々とクリアしましたけど……」

「てことは! 『第50層無条件通過チケット』とか売ってくれませんか! それなら! 第50層をさっさと通過出来ます!」

 「お前まだ第1層だろ!?」 とか考えたが、確かにそういうチケットなら色々と使い道がありそうだ。むしろ湘南桃花が売れるモノと言ったらそれぐらいしかない。

「『第50層無条件通過チケット1枚』+『10層分のマップ情報』と『雷速鼠動2』の等価交換?」

「い……1枚ですか?」

「……足らないの?」

「他の人と交換とか、実際に使う時とか。もしもの時の顔パスとかに使えそうなんですけど。いわゆる1つの権力」

「権力ねぇ~……」

 今までのヤエザキの苦労と労力、日の目の出なささを考えると。桃花はヤエザキに「ごめんなさい」と言わないといけない立場にある。かといって無限と言うわけにもいかず。そのことを考えると……。

「じゃあ13枚」

「なぜ13枚です……?」

「仮に、某13機関っぽい人達に目を付けられて。見逃してくれる回数、てなったら13個必要かなって思ったから。これなら、多くもないし少なくも無いかなって。または、『見つめる眼が13個分』と思えばいい」

「な、なるほど。それなら突破できますね……」

「これなら納得してくれる?」

「はい、それなら〈雷速鼠動2〉も渡せます」


 こうして。

 『第50層無条件通過チケット13枚』プラス『10層分のマップ情報』と、『〈雷速鼠動2〉』の等価交換の交渉が成立した。


「んじゃ、マップ情報は後でメールで渡すから。気長にプレイヤー街でも散策してて~」

「はーい!」

 元気のいい声で店を出た。


◆情報の内容◆


【第10層/確定/格闘ゲーム】

 1:1人VS1人のPVP戦。勝った方がフロアボスへ行ける。

 2:フロアボスへは簡単に行けるが、ボスへの情報はロックされ。口頭でもチャットログでも■■■■される。

 3:NPCもプレイヤーも嘘の情報を流すことでボーナスポイントが追加され、有利になる。

 4:フロアボスは自身の実力の1ランク格上に設定されている、らしい。

 5:フロアボスエリアは学校の体育館ほどしかない。


【第20層/確定/スポーツゲーム】

 1:だいたいサッカーゲーム。

 2:11人VS11人で1勝したチームがフロアボスへ挑める。

 3:フィールドエリアはサッカーコートほどしかない。

 4:試合中。装備・スキル・アイテムの内、1つしか装着設定できない。

 5:サッカーボールを使う。


【第30層/確定/ウォーゲーム】

 1:厳密に戦争にルールはない、勝つか負けるか。

 2:チームの人数・チーム数に上限はない、勝つか負けるか。

 3:チームは勝利宣言や敗北宣言をするまで終わらない。

 4:フィールドエリアは日本国ほどに広い。

 5:敗者は勝者に装備品・スキル・アイテムなど、ほぼ全てを奪われる。


【第40層/確定/ジャンケンゲーム】

 1:最初にグー・チョキ・パーの勢力になる。

 2:モンスターにもグー・チョキ・パーの相性があり。相性が悪いと無敵状態で倒せない。

 3:フロアボスの属性はグー。

 4:東京都ほどの広さのエリアを有する。

 5:制限時間は現実世界で6時間であり、それをオーバーすると。第40層のスタート地点からやり直しになる。


【第50層/調査中/恋愛ゲーム】

 1:最強の自在法『愛』を高めるほど強くなれるという、特殊なパラメーターがある。

 2:奇跡は奇跡に還る。自由な風は何ものにも縛られない。

 3:愛情は愛情に還る。情熱の火は帰る場所を守り通す。

 4:自然は自然に還る。偶然と必然はただあるべき流れへ。

 5:心なき言論を禁ず


【第60層/調査中/人生ゲーム】

 1:賭けるものは人生という駒であり、現実世界の人生を賭けるわけではない。

 2:死んだら転生するらしいが、上手く扱ったものは居ない。

 3:最終的に幸福度が高い人生を送れたものが勝者となり、フロアボスへ行ける。

 4:高性能AIが出現し、人間のそれと変わらない思考・感情・魂で出現する。

 5:ゲーム進行中にルールが変わる。


【第70層/調査中/大航海ゲーム】

 1:フィールドが地球と全く同じなほど、広大に設計されている。

 2:その世界から宝箱を一つ見つける。

 3:鍵も地図もコンパスも別にある。

 4:太陽の流転は変わらず、同じ軌道を動く。つまり時間は測れる。

 5:大陸が動く。


【第80層/調査中/ボスラッシュ】

 1:1層から79層までのフロアボスがワラワラ出て来る。

 2:敵が出てきたら倒すだけ。だが強い。

 3:第80層のフロアボスは誰も発見できていない。

 4:最前線組が調査中であり、これ以上の情報はない。

 5:第80層の情報は高額で取引されている。


【第90層】

 不明


【第100層】

 不明

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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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