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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第10章「2年生編・EXイベント」西暦2035年4月15日

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番外編20「光と闇の狭間に居る者たち1」

 西暦2035年4月23日、夜空。

 

 現実世界、神道社。

 ビルの屋上おくじょうから。夜空を見上げる天上院姫は、休息の合間に人影が歩み寄る……。


「なんだ、居たのか。居るなら返事ぐらいしろよ」

 歩いて来たのは白い衣を纏った秘十席群と、黒い衣を纏った湘南桃花だった。

 ちなみに姫の衣は特に意味は無いが、個人的趣味で蒼色だったりする。

「なーんか、こういう場所だと重要な事言わなきゃいけない気分になるのよね~。適当に喋っちゃダメ?」

「それはそうと、もう『諦め』はついたのか?」


「……、野望に対しての諦めか……。さぁ、よくわかんないから。本当に心のままに進んでるよ」

 姫は明後日の方向に顔を向けて誤魔化した。

 群は単的に、短く答える。

「当ても無し、か」


 ――、一泊間を置いてから。群が桃花に言う。

「どうやら、桃花が仕掛けたEXクエストが。周りのプレイヤーに火を付けちゃったみたいだな」

「あ~。いや~、私はただ単に面白い方に歩を進めただけなんだけどなぁ~。あははははは……は~……」

 どうやら、事の重大さに現実味が追いつく。姫はというと、夜空を見上げるばかりだった。

「動揺するなと星に言われたが……、はてさて。揺らがない方が無理なので、せめていつもより睡眠時間を多くとるようにするよ」

 群と桃花はほくそ笑む。

「アレコレ首を突っ込むと体が持たないってわけか」

「相乗効果だから仕方ないね。祭りだと思って楽しまないと、四重奏関係を意識的に体感するのがこれが初見か……」

 姫がジト目で言い返す。

「桃花ぁ~お前が蒔いた種だぞぉ~? EXクエストから1日やそこらで、めっちゃ波紋を広げそうじゃないか」

「あ、あはは……。まぁ、博打が当たって良かったってことで勘弁して~」

 どうしても、何が何でも観客席で傍観したいらしい。

「まあ良い事なんだが」

「お互い睡眠不足に気おつけろよ」

「この騒動はしばらく続きそうだな」

 そして、しばらくああだこうだと軽く話して……。


 ――~……~――。


「じゃあ、今後の作戦としては。マスター承認試験の合否はともかく、そっちに流れを向かせて集める。それでいいな?」

「ああ、それで頼むのじゃ」

 そう言って、瞼を一回ゆっくり。パチリと開け閉めをすると。秘十席群と湘南桃花の姿は無かった。


 再び、ビルの屋上おくじょうから。空を見上げる天上院姫は、休息の合間に呟く。

「ま、適当に歩くか」

 天上院姫は今日の所は、夜空とお別れして。眠たそうに帰路についたのだった。

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