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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第10章「2年生編・EXイベント」西暦2035年4月15日

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第225話「四重奏VS放課後クラブ6」


「――~一度だけの恋なら~――……!」

 《ヤエザキは『合唱プリンセス・2』を使った!》

 味方全体に攻撃力/防御力/素早さを桁違いに1ランクアップのバフ効果×味方の瀕死状態数が多いほど1アップが加算。プラス、歌い続ければお手伝い妖精が増え続ける。


 ヤエザキは飛竜の上で立ちながら歌う。瀕死・戦闘不能・棄権者が合計で5人居るので、味方全員の攻撃力/防御力/素早さが【桁違いに5ランクアップ】のバフ効果となる。

 これは一度歌い始めたら付加されるので、ヤエザキ・飛竜・オーバーリミッツ・農林水サンに効果が及ぶ。

 そしてオーバーリミッツと農林水サンはここが好機だとばかりに駆ける、狙われたのはスズだ。

「上等! 相手になってやろうじゃない!」

 実況のジャンプと解説の桃花は、会場の盛り上がりを敏感に感じ取る。

『ヤエザキ選手が歌い始めましたー! 急に歌うよー!』

『単純にバフ効果もありますが、戦闘の場の流れが放課後クラブ優勢に傾くのは見ていて清々しいですね』

『そりゃあ、罵声のアウェイで戦うより。歓声のホームで戦う方が勇気がもらえるしな!』

『レイシャとブロード選手は動こうとしないってことは、スタミナ切れの体力温存といったところでしょうか』

『じゃあ、スズVSオーバーリミッツ&農林水サンだな!』

『いえ、農林水サン選手は歌っているヤエザキ選手の守りを固めます。実質スズVSオーバーリミッツです』

 元々オーバーリミッツは強い、更に合唱が発生したことによって。スズ8・リミッツ10ぐらいの力関係に成っているだろう。だが力関係だけで勝敗が決するほど、このゲームは甘くはない。剣劇と剣劇の乱撃が舞う。

「たうあ!」

「せえい!」

 前後左右上下段に剣が縦横無尽に孤を描く。スピードはオーバーリミッツの方が若干早い。だが決定打が無い。雷剣と炎剣が乱舞する。どちらも技術は並みではない、よって一撃必殺でケリがつく。

「――~キミの夢で踊ろう~――……!」

 ヤエザキが歌を歌い続ける。結果、スズの重心が乱れ。足がもたれかかり、つまずく。

「しま……!?」

「デエええいい!!」

 ――、一閃! 決まり手は右中段の『胴』、断腸の苦痛がスズに迸る! 勝負ありだった。

「ふ、まあまあ楽しかったわよ」


《スズ戦闘不能、退場します》


 ポリゴン片がゆっくりと四散した後には、静けさが残った。

 実況のジャンプと解説の桃花は、いよいよイベントは大詰めだと感じる。

『スズ選手退場! さあこれで後が無くなった四重奏! 果たして勝つのはどっちだ!?』

『ブロード選手はレイシャ選手を守りながら戦う事に関して【だけ】は右に出るものはいません!』

『倒す順番を間違えたかな? ブロードパワーアップフラグだー!』

 ――キン!、――、一閃。まるでこの時を待っていたかのように、ブロードはオーバーリミッツの隙をついて致命傷を与える。だが……!

 ――キン!、――、一閃。まるでこの時を待っていたかのように、農林水サンはレイシャの隙をついて致命傷を与える事に成功した!

「はあ、ここまでか」

「何!?」

「ブロードがレイシャから離れる瞬間はこの一瞬しかない!」

「おっとっと、油断したね~」

 そう言い、刹那の殺陣は一瞬にして二人のHPを0にした。


《オーバーリミッツ戦闘不能、退場します》

《レイシャ戦闘不能、退場します》


 中央陣形:ブロードVSヤエザキ【飛竜】&農林水サン


「俺も過去の恩恵にすがるだけじゃなく、限界を超える時が来たようだな」

「「?」」

『おっとー、ブロード選手が何か仕掛けるようだ!』

『覚醒フラグかな』

「想像を超えろ、想像できる全力で。でなきゃ相手に失礼だ!」

 ギュイーン! グオオーン! ブロードに光が溢れ出す! 緑色の風が吹き荒れる!

「これが俺の、初代エレメンタルマスターブロードのころも

 黒と緑色のコートを身に纏い、現れるは覚醒した黒騎士。


「ファイナルフォーム、だ!!!!」


 『初代エレメンタルマスターブロード』難易度EX

 フォーム:四刀流ファイナルフォーム

 攻撃力:MAX

 防御力:MAX

 素早さ:MAX

 特殊能力:認識した上限のMAXに常時自動アップデート。

 装備1:四季の剣

 装備2:四神の剣

 装備3:四奏の剣

 装備4:四論の剣

 長所:風

 弱点:地


 四季の剣

 春夏秋冬の季節に発生する天候を操る剣。


 四神の剣

 天の四方の方角を司る霊獣である、青龍・朱雀・白虎・玄武の力を操る剣。


 四奏の剣

 四重奏の基礎ステータスと基礎技は、何でも操れるようになる剣。


 四論の剣

 善も悪も、光も闇も全て操れるようになる剣。


 ヤエザキはその美しさに息を飲むが、自分だって負けちゃいない。

「……、じゃあ私も使うよ。溢れ出る魔力よ! 限界を超える! はあー!! 〈エボリューション・2〉!!!!」


 〈エボリューション・2〉

 極黒きょくこく極白きょくはくに分けられ。極黒はステータスオールMAX、極白はステータスオール0になる。切り替え可能。持続効果は3分間。1回発動したら24時間クールタイムが発生するデメリットあり。


 ヤエザキ【飛竜】&農林水サンは気合を奮い立たせて身構える。

「さあ! 最終決戦のつもりでくよ!!!!」

「なのじゃ!!」

 ブロードも両手に二刀持ち、もう両背に二刀を背負う双翼を羽ばたかせる。まるで今までのが前座だったかのように、まるでこれからがクライマックスかのように。

「こい!」

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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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