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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第9章「ザ・エンドオブ・アリスストーリー」西暦2034年11月1日

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第200話「8+α日目」

 まず、ヤエザキ・農林水サン・天命アリス=スズが困ったのはゲームフィールド内の流れる時間の速さだ。

 「ちょっと遺跡の上から様子を観よう」と言ってからゲーム内のフィールド時間で3日が経ってしまった。速い、速すぎる、速すぎたんだ。念のため簡易テントを張って、衣食住は済ませてある。

「一応、流れに乗れない速さじゃないけど……」

「うぬ、今までのゲームの中で。体感10倍ぐらい速いかもしれぬのう」

「私も一応サキ姉やヒメ姉の体感時間は感知できるけど……やっぱり速いね」

 と、1週間分のこのイベントの感想と共に。農林水サンは「まだまだ」と煽る。

「攻略ウィキシナリオ観ると、最大【220倍】フィールドの流れが加速するらしいぞ。20分で200年加速するフェーズがあるらしい」

「え? その時どうするの!?」

「え……、私みたいなNPCの扱いの人間はどうすんのよ? 寿命で死んじゃうじゃん!」

 「そこはまあ」と農林水サンは軽々しく言及する。

「そのフェーズになったらログアウトするしか無いな。そこまで付き合ってられん。メイちゃん、大丈夫じゃよ、私が責任を持って《世界樹ホーム》に移動させるから」

 補足すると《世界樹ホーム》とはゲームから切り離された、サブサーバーみたいなものである。よってAIスズにとっては、時間の流れが無いに等しい。

 とはいえ、これ。自分で一度経験した事あるはずのフェーズなんだけどなぁ? 覚えとらん、というのは農林素サンの内緒話。

 

 と、その時。遺跡の眼下で戦闘していたプレイヤー湘南桃花が敵の攻撃を受け。『赤い空の遺跡の奥』へ死に戻りしていた。

「あちゃー、流石の桃花っちでもしくじったか」

「失敗したの?」

「うぬ」

 目下、現在ゲーム的に確認できるのは。

 Bランクギルド3位『放課後クラブ』のヤエザキ、農林水サン、天命アリス=スズ。

 Bランクギルド5位『カイガイ』のメダル、リー、ステッキ。

 Bランクギルド1位『非理法権天』の湘南桃花。

 Sランクボスエネミー、仮面木人『ザナドゥ (有何無鏡)』、仮面木人『シェイク (新混旧叶)』。

 Sランク冒険者A。

 合計10人が盤上に並んでいる形となる。アクティブプレイヤーは軽く見積もっても1000人以上が活動しているこの乱戦で。ロックオンないし、マークしているプレイヤーを厳選するのも一苦労である。ヤエザキにとっては初見に等しいのでこれも難易度を上げている。


 と、その時ステータスログからアラームが鳴る。


《時間です。状態異常【α忘却あるふぁぼうきゃく】による、未来からの大爆発【の一部】を受けます》


『『我らは守護神! 聖域を脅かすものを討ち滅ぼす者なり!!!!』』


 ――瞬間――轟音――。

 ――キュイーン!――ドゴーン!!!!

 射程範囲、半径100メートルの超巨大爆発。

 まるで次元崩壊爆弾のような大爆発がヤエザキと農林水サンの真横から発生した。仮面木人と戦闘をしたプレイヤー全員に等しく爆発が降りかかる。

 同時に周りにいるプレイヤー全員に魂による記憶障害が発生する。100メートル圏内に居たプレイヤーは、対策も何もできない初見と言うこともあり。最悪の被害、8割死に戻りという大惨事に見舞われた。

 残っている、2割も ▼わけもわからず自分を攻撃している。始末になっている。

 【α忘却あるふぁぼうきゃく】の効果はまだ解除されない。まだ、その時ではないのだ。


 ヤエザキも、農林水サンもこの衝撃波には瀕死の重傷を受けた。HP8割ほど一気に持っていかれる。

「回避不可かよ! 避けれねえのかよ!」

「しかも記憶の混乱!? これが一番不味い!」

 忘却していた戦闘の一部を断片的に【思い出す】、その「あれ? こんなことしてたっけ?」という齟齬確認が。幸い、戦闘中ではなかったので生き残ったが。ガチ戦闘中でコレが発生したらひとたまりもない。

「これは、何か対策を考えとかないとまずいかしら……」

「じゃなあ……」

「私に出来る事は何かないかしら……」

 ヤエザキ、農林水サン、天命アリス=スズは各々考える時間が与えられた。

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