表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第8章「FRO~幻想VS現実~」西暦2034年10月18日

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

222/789

第190話「ボスラッシュ23」

 「行くぞ!」と言ったものの、時間が時間だったのでやめる。そして明日にしようということで合意してもらった。


 現実世界。西暦2034年10月20日15時00分。

 仮想世界。西暦2019年05月20日15時00分。

 異世界。?歴1500年??月??日??時??分。


 『大門前広場』

 ファランクスに「パッと進めます?」と聞かれたので、それはもう当然の様にパッと進むを選択する。勝てる自信はあるが、どれもこれも激戦必至だからだ。

《パッと進める》

 第一関門は辛くも勝利、もはや楽勝で勝てるビジョンなんて見当たらなかった。

 第二関門も辛くも勝利、こちらはちょっとだけ手加減してくれたようにも見えた。

 そして第三関門……。


 現実世界。西暦2034年10月20日15時30分。

 仮想世界。西暦2019年05月20日15時30分。

 異世界。?歴1500年??月??日??時??分。


「疲れた、死ぬ」

「あいつら人間じゃねーよ」

「手加減を知らない……」

「前よりも強くなってるし」

 などなど、苦痛の声を拾えば霧が無い。リベンジマッチはこの先だ。

「全員防御だ、一手目も二手目も防御でいく。あとは作戦通りに。奴らは倒したら増える、だから。湘南桃花本体だけを狙うんだ」

『おう』

 そういうわけで、もう前振りなんてふっ飛ばして。大門を開けた。


 瞬間――、死。……ななかった。

 それぞれがそれぞれの防御方法で防ぎ切り、相手が連射する前に雪崩れ込む。

「ようこそ、んじゃ2手目だ」

 360度の包囲網がプレイヤー達を待ち構える。が、わき目もふらず、それぞれの陣営がそれぞれの目指すべき標的へと突っ込む。桃花本体は想定外の陣形に顔をギョッとさせた。


 カグラ型ゴーレム10体VS後方ギルド『放課後クラブ親衛隊』

 桃花型人形30体VS右方ギルド『連射隊』

 桃花型傀儡10体VS左方ギルド『ヒーロー戦隊』

 桃花型if10体VS前方ギルド『脳筋漢ズ』

 熊型の兎1匹VSヤエザキ

 ゴリラ型の亀1匹VSファランクス

 オーバーリミッツ1体VS歌峠夜鈴、秘十席群、不動文、主神ゼウス

 湘南桃花本体VSグリゴロス


「「「「「「「「お前の相手はこの俺だ!!!!」」」」」」」」

「!?」


 今更ながら戦闘開始の合図と言う名のログが残った。

《【天皇杯】古代ダンジョン超ボスラッシュ! 地下三階、VS非理法権天『湘南桃花』戦闘を開始します――。》



 戦闘から数秒後。その圧倒的な力量差を前に、プレイヤー達は右往左往。足元がお留守になってしまっていた。

 湘南桃花がグリゴロスに問いかける。

「……どうやら、他にやるべきことが出来てしまった。ちがう?」

「く……!」

「……、私の闇を晴らすには。まだ準備が足りなかったようね。人形達、《最適化》を実行」

『ピピピ、最適化を実行。瞬殺モードに切り替わります』

 数分後、重傷となったプレイヤー達は。《最適化》された攻撃行動に押しに押され。殺されはしなかったものの、撤退を余儀なくされた。


《撤退しました、大門前まで転移します》

 機械的なログが残った。


 

 ファランクスがグリゴロスに質問する。

「撤退を選択したということは何か、勝利へのヒントは得られたのですカ?」

「……まあそういう感じだ。これはヒントを得ないと負け確定イベントのようだ」

「というと?」

「一度、本物の湘南桃花。だと言いにくいな……『光の湘南桃花』に会いに行こう」

 それが、グリゴロスの選択だった。色々探した結果、光の湘南桃花は。『ピンクの宿屋』の部屋の奥に居るらしい。

「間に合ったのか……?」

「まぁ、ギリギリ間に合っているでしょう」

「手遅れ&チェックメイトされた後に間に合ってもなぁ……」

「そのあたりの補正は『放課後クラブ親衛隊』に任せるしかないわね。私達は私達で、ここから先のルートと言う名の道を作りましょう」

 そう自分達に言い聞かせて。光の湘南桃花のいる部屋の前まで行き、摩訶不思議な扉を開いた。

 その結果。どういうわけかよく知ってる身重の女性が、この影響で体調を悪くしているところを発見した。ここで道が途切れている。

「ここか」

「ここですネ」

「ここしかありません」

 そういうわけで、光の湘南桃花と雑談する機会が手に入った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
・よければブックマーク、評価、感想などよろしくお願いします!
・こちらも観ていって下さるとありがたいです。
名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ