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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第8章「FRO~幻想VS現実~」西暦2034年10月18日

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第189話「ボスラッシュ22」

◆古代ダンジョン超ボスラッシュ! 総合掲示板◆


【ヒャアアウマイイイイイ!!!!(難易度が美味いという意味で】

【何が美味いって、第一関門の浮遊超気が戦えば戦うほど成長しちゃうってことだよなあ】

【こちら第二関門。つよい(語彙力】

【こちら第三関門、三度目。流石に初見殺しだということは解った模様、なのでドアを開けた瞬間全員防御に徹しました】

【で、味は!?】

【初手、湘南桃花人形30人でのゼロ距離射撃、銃の形はライフル銃。天候は前情報通り大日照りの模様】

【他には情報有りませんか?】

【あるよ、2手目。360度包囲網で中央に釘づけになるとか】

【カグラ型ゴーレム10体は赤い短剣『覇去はこ』を所持、桃花型人形30体はライフル銃所持、桃花型傀儡10体はロケットランチャー所持、桃花型if10体は道具持ってないが影の中に隠れる。怪異:熊型の兎が1匹。怪異:ゴリラ型の亀が1匹。湘南桃花本体は自動機関銃所持、あれはP90ってやつだな。あとは桃花の相棒オーバーリミッツ1人が空飛んで空中射撃】

【検証班すげえええええ!】

【検証班おっつおっつ!】

【情報はありがたいし感謝ものだけど、エグイ!】

【まあ把握するだけして、全滅しましたけどね】

【桃花人形を1人倒しても、魔法なのか魔術なのか解らんが。3人に増えたことだけは確認してる】

【え】

【え?】

【え!?】

【は】

【ひ】

【ほ】

【つ:つまり倒したら増える】

【Q.モブを倒さずにいるとどうなる? A.何もしなくても増える。これも確認ずみ】

【桃花ifは自分の影の中に入られたらプレイヤーと全く同じ動きをする、つまり反射系】

【なるほど、自分の影に入られたら。ダー〇リンクになると】

【すげえな、そこまで情報手に入るなんて】

【まあ前情報は以上だ、わかってるよなお前ら? この上で奴は前情報以上の事をしてくるぞ】

【主人公成長フラグ? いいえやる気です】

【なあにこれー】

【第四関門行った人おる?……おらんか……】

【基本的に物理系っていうか、地球防衛軍側の武装ですね】

【魔法に頼らない性格が色濃く出てますね、なおモブは魔法に入らないと主張する模様】

【いかれとる……】



 グリゴロス達のメンバーは、今度こそクリアしたいと目論む。生半可な相手ではないし、一人では勝てないのも重々承知だ。だからこそ、前回の戦闘で足りなかった部分を補いたい。即ち、メンバーの募集である。

「ファランクス、この広場の中で回復速度が速いプレイヤーに心当たりは無いか?」

 ファランクスはグルリと、1週見まわしてから言う。他力本願にならない程度に術が美味い人となると……。

「私の見立てでは『盾槍』さんと、『中二病』さんですね。お二人とも戦術面で結構な速さを持ってると思います」

「ん~どっちも攻撃力が強そうだな……。他には?」

「他には~……かなりドマイナーですけど。『Re:』さんでしょうか、……いわゆる『死に戻りの専門家』ですね。いい意味で」

 死に戻りの専門家……。今回のゲームとかなり相性が良いんではなかろうか? と思うグリゴロス。ただし死んだ後での後手に回ったら意味がない。空振りをする可能性だってある。タイミングが難しそうだ。

 と、そこへ『Re:』さんが名乗りを上げた。偶然にしては出来過ぎていた。

「入れろ」

グリゴロスはその瞳をじーっと見つめる、見つめ返される。を3回繰り返して。彼の意気込みを買った。

「うん、良いんじゃないかな。ここまで猛烈にアピールされると」

 そう言って『Re:』の勧誘に成功した。

「他の『盾槍』さんと『中二病』さんにも声かけといてくれ」

 イエッサーと、軽やかに2人の方へ駆け寄っていくファランクス。あんまり人に頼るのもどうかとは思うが。無意識が意図的になっただけだ。別に大した差じゃない。今に始まった事じゃないし、お互いどっこいどっこいだと。腹を括る。

「あと1人で30人か……誰か心当たりないか?」

「1人心当たりはあったけど、あの人別のダンジョンに潜っちゃったしなあ~」

 と、場の噛み合わなさでその人物は保留となる。あと1人、あと1人。

「ここは指示が大変そうだけど、やっぱり後方の回復陣に役割を振った方が良いと思う」

「確かにそうだが……う~ん。このVRゲームをよく遊んでる人が良いかな」

 ヤエザキは、かと言って。農林水サンの知り合い。ゲームマスターレベルの人に話を振るのも、それはそれで筋違いだと考える。できれば、よく見知った間柄が良い。だが、周りの冒険者のステータスを観ても。どこもかしこもどっこいどっこいだった。

「あー、じゃああの人にしようよ。Aランクモブ冒険者」

「え……」

「下手な人……じゃなかった。変な人を入れるよりかはマシじゃない?」

 ごもっともな意見だった、そもそもこの大人数で全体の連携をするのはかなり難しい。加えて連戦だ、本当に最後のダンジョンまでついてきてくれる人じゃないと。正直持たない。

「じゃあ最後の1人はAランクモブ冒険者さんだね」

「え? ……異論はあるが、可もなく不可もなく。かな」


 中央はギルド『ドラゴン・スピード』、グリゴロス、ファランクス、ヤエザキ、歌峠夜鈴、秘十席群、不動文、主神ゼウス。

 前方はギルド『脳筋漢ズ』、ジャンプ、マガジン、サンデー、チャンピオン。

 右方はギルド『連射隊』、総電、PF、桂馬、警察、怪盗、ネット。

 左方はギルド『ヒーロー戦隊』、角車、モンスター、現夢、トップ、清掃、散歩。

 後方はギルド『放課後クラブ親衛隊』、賢者、空戦、牙、盾槍、中二病、Re:、Aモブ。


 これで30人全員の名前が出そろった。グリゴロスが作戦内容を説明する。

「さて、前回の反省点も考慮してこの十字作戦を発表する。今回は右翼と左翼という両翼の縛りは無しにする。戦闘に入ったら前後右左中央以外に言う暇が無かったからだ。だから各方陣は言われたら、全員が動く方が帰ってやりやすいのでそうする。それ以外の行動は基本的に自由だ。途中退場もあり、出来る範囲で手伝ってもらう形で構わない」

 一同沈黙した後、ゆらゆらと。静かに燃える火が灯る。だから言いたいことを全部割愛して一言放つ。

「勝つぞ」

『おう!』

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