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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第8章「FRO~幻想VS現実~」西暦2034年10月18日

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第175話「ボスラッシュ8」

 第3陣のプレイヤー達が雪崩れ込む、ギルド『ドラゴン・スピード』はそれらを黙って見送る。新たなプレイヤーを探して、第4陣に流れ込めれば良いな。程度に考えていた。

 さっきの戦いでグリゴロスにアドバイスをするヤエザキ。

「あなたの場合、手足を交互に動かすのが合ってるかもね」

「……そういうもんか?」

「きっとそうよ。手足の技で、必殺技とか入れ込めば。動きも良くなると思うわ。……風林火山とか」

「なるほど……、考えとく」

 あたりをキョロキョロクルリと1週回って、観察してからヤエザキは呟く。そこには『放課後クラブ親衛隊』の『牙』が猛烈にアピールして手を振っていた。「大丈夫ですよー!」と言わんばかりであったので、こちらもニッコリと笑顔で手を振って返す。

「やっぱり1番目にクリアするのは難しそうね……」

「皆それぞれ事情があるんだろ? ニートとか学生とか会社員とか」

「……、それもそうね。こうやって、みんなとゲームを共有できること自体。幸せだと思っておかないとね」

「笑顔笑顔、折角の美人が台無しだぜ?」

「……それもそうね、そうしとく」

 神経を尖らせているのを隠す微笑となってしまったが、今は笑顔が出来るだけましだろう。彼女の心の中での複雑な葛藤と摩擦は続いているのだから。

 グリゴロスは、こちらもこちらで。感情と言う名の気合を注入しなおす。

「さて、俺たちが仲間集めをしている間に。攻略組は浮遊超気の弱点を知ったので、攻略が始まると予想出来るとして……」

「どうしまス? いったん様子を見まス? 今度は最低限は済ませてるので何も言いませんけド……」

 ファランクスが間に入って来た。

「ん~ちなみに。【互角の5人】とは直ぐに連絡はつくのか?」

「つく人もいますし、つかない人もいます。どうします? パッと集めますか?」

「こんな所でもたつくのも面倒だ、1時間後。パッと集めてさっさとダンジョンに入ろう」


 1時間後。歌峠夜鈴うたげよすず秘十席群ひじせきぐん不動文ふどうあや、主神ゼウスをパーティに招待した。グリゴロスは真面目に観て「こいつら悪役ズラじゃね?」とか思ったが、どうやらボスを倒したい気持ちは一致団結してるので。戦闘に入れば問題は無さそうである。

 これで合計、現在7人。残りの空白は23人。

 何やら彼らは彼らで、お互いの自己主張が激しく。四苦八苦していたのでその多文な言動は割愛させていただく。


「さて、考察や口論も良いが。結局机上の空論でしかない。ので、足りない人材は戦いながら決める事にしたいんだが。どうだろうか?」

「異議なしデス」

「問題ないよ~」

『ちょっと待てー!!!! 俺達も入れろー!!!!』ドン!!

 ビクリ! と、何やら気迫のある叫び声が。こちらに轟いた。ギルド『ドラゴン・スピード』は萎縮する。

「えっとー、どなた様?」

 グリゴロスが質問すると、男。いや、漢達はこう答えた。

『我らはSランクギルド『脳筋漢ズ』。週に一回、互いにゲーム内で漢を磨き合ってる漢気溢れる男達だ!』ドン!!

 暑苦しい男達に囲まれた3人、まるで不良の集まりみたいだった。『脳筋漢ズ』の漢気溢れる連携技は、その業界では知れ渡っている。

「俺の名は『ジャンプ』俺達も混ぜろ! 戦いたくてうずうずしてるんだ!!」

「俺の名は『マガジン』お前らの戦いライブで観たたぜ! 良い筋肉してるじゃねえか!!」

「俺の名は『サンデー』歌峠夜鈴嬢ちゃんのフォローが必要なんだろ!? 俺達なら100%大丈夫だ!!」

「俺の名は『チャンピオン』俺達とお前らで! 勝てない敵は何もない!!」

 ヤエザキは「いいの? 私達EからDランク程度のギルドなんだけど……」と言ったので、ジャンプが圧する。

「機械の方が壊れてるんじゃねーか? 俺たちの眼は誤魔化せねえ! そうだろ兄弟!!」

『おおー! 四の五の言わずにパーティーに入れろー!!』ドン!!

 近年のクールな主人公像は何処へやら、昭和の風が吹き荒れる。確かに、居てくれたなら心強い。きっと超気とグリゴロスとの戦いで、燃えて来た感じなのだろう。マガジン・サンデー・チャンピオンが言う。

「蚊帳の外はごめんだぜ?」

「なあ、兎に角戦わせてくれ!」

「お荷物にはならねえ!」

 グリゴロスは「それなら良いぜ!」とちょっと熱が移った。


 これで合計、現在11人。残りの空白は19人。

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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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