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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第8章「FRO~幻想VS現実~」西暦2034年10月18日

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第172話「ボスラッシュ5」

 結局、地球防衛軍『ドラゴン・スピード』3人と。『放課後クラブ親衛隊』の地球防衛軍10人と異世界攻略軍17人の構成で挑むこととなった。『賢者』『空戦』『牙』意外は全員モブ。ちゃんと名前を紹介されて暗記出来る自信もなかったし。変な枝葉が伸びても面倒だ。今回はその形で行くことにした。

 なので合計、13:17の比率パーティとなる。武器、アビリティ、アイテムも個人個人で用意してもらい。特にこれと言った指定もない。何が必要か解らないので今回はそういう形となった。

 グリゴロスとファランクスとヤエザキも奮い立ち。第2陣が進行を開始する。

「いよいよ戦闘か、燃えて来たぜ!」

「大丈夫ですよ、どうせもう。嫌ってほど戦闘出来ますから」

「疲れたら無理はせず、あの『ピンクの宿』に戻りましょう」



 古代ダンジョン超ボスラッシュ! 大門前。そこには2本の線が湯気となって扉の向こうに流れている。どうやらどのフロアにも、温泉が流れているらしい。

 第1陣が四苦八苦というよりも、場を慣らしているさなか。ついに第2陣が第1陣に合流する。モブ達が話始める。

「状況は?」

「芳しくは無いが、まあいつも通り。場を温めておいたぜ」

 30人1組のチームが、続々と大門をくぐり。そして数分後、左右にある死に戻りゾーンから帰ってくる。その繰り返し。未だ第1関門を突破したものは居ない。

「でも、地道に攻略していけばいけるだろう」

「だと良いんだが……」

 

 『ドラゴン・スピード』がいよいよもって、大門の前に立つ。

「いよいよか、散々じらしたぶん。しっかり楽しませてくれよぉ!」

「緊張しマス、ただのイベントじゃないことにくわエ。天皇杯なんですよネ……」

「天皇様は、長時間はゲームをみれないので。あとでダイジェストで観るそうよ」

 などと言っている間に。空中に浮くカメラが第2陣を撮り始める。

「さあ行こう!」

「はい!」

「うん!」

 ドラゴン・スピード達は、暗闇の中を灯を頼りに進んでいった。


◆地下一階、VS四重奏『浮遊超気ふゆうたつき』◆


「来たか、ウチは言葉で多くは語らない。つええ奴なら拳で語れ! さあ! ごたくは良いから! 速くウチと戦おうぜ!」

 ついに、【ヤツ】とのご対面である。あとは拳で語るのみ、と言わんばかりの前のめり姿勢だった。ドラゴン・スピードが全員身構える。

「でたな!」

「来ます!」

「全員衝撃に備えて!」

 神速――ドン! と真空波が空間に轟いた。

 息をも就かせぬ早業とはこのことだった、一番強い奴。浮遊超気はグリゴロスへ向かって一直線。拳と拳がぶつかり合う。その衝撃波で周りのプレイヤーは吹き飛んで。目にも止まらぬ死闘が始まった。

 連打、乱撃、直撃、衝突、激波、熱狂、収束、研磨、反応、回避、轟き、武闘、死角、飛翔、牙突、膨張、瞬歩、刹那、急所、跳躍、全力、反転、断定、開眼、見切、回転、危機、鑑定、鈍痛、測破、敏捷、波動、衝突、旋風、逃避、激烈、剛力、翼錬、圧力、弾丸!!!!

「うおあああああああああああああああああああああ!!」

「だりゃああああああああああああああああああああ!!」

 まるで二人だけ別世界へ転移したかのようだった! か~ら~の~二人の技が大進化して激突する!!!!

 逆鱗爆破、回段旋風、瞬動乱射、五里夢中、殺劇武功、天地亀裂、超新星流、多角打撃、神速乱舞、左右敏捷、上下落追、前後昇竜、輪廻回復、熱気爆裂、暴走間蹴、螺旋突破、多少大小、言語道断、徹底抗戦、運動決裂、鏡烈覇縮、口熱閃光、両腕同起、波動砲弾!!!!

 ゴゴゴゴ! ドゴン! ガギン! シュドン! キュイン! ビュジン! デデドン! ダダタタ! ククカカ! シュルギン! キュリリ! タッドダ! ドジュン! シュシュ! ニュオン! チュギドゥバ! ガオドン! キュルドバ! ポーヒュン! ドドドオン! 

 まるでこの世のルールなどお構いなしの天真爛漫な闘争だった。 

 開幕直前の、今まで自重してましたごめんなさいテヘペロ! と言わんばかりのバカっぷりな熱量。

 ファランクスとヤエザキは、これが漢の戦いなのかとただ棒立ちで。唖然としていた。ドン引きを勢いに任せて人をさらって灰になるまで燃やす熱気。

「脳筋ね」

「脳筋だわ」

 Sランク冒険者やゲームマスターが、最大級の警戒と危機感でもって。十分な準備をしろと言ったのも納得である。

 期待を裏切らないその強さは、どうやら武器や媒体が変わっても。根本的には変わらないらしい。

 それをもって、核弾頭なんて子供のおもちゃ遊びだぜ! と言わんばかりの衝撃波が地下一階の空間限界いっぱいまで響いた!

 そして、浮遊超気はこう吼える。

「まだまだぁ――――――!!!!」

「そうこなくっちゃなあああああ!」

 変身とか、心理描写とか、トラップとか、囮とか、口喧嘩とか、そんな弱者の小細工とかでは断じてない。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ!

 煽りに煽って煽る! 冷静なんて溶けてかき消える! この戦場では熱狂に身を任せた方が勝ちなのだ!!

 これが、ゲームマスター天上院姫の第1関門。最大級の『おもてなし』である!!!!

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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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