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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第8章「FRO~幻想VS現実~」西暦2034年10月18日

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番外編17「牙」

 天上院姫/農林水サンは暗がりの中、画面を見つめる……。VRMMOをプレイしているプレイヤー達。簡単に言えば人材発掘だ。

 最初は「あぁ何だ、四重奏の残党か~」とか思って観たら嫌に棘があるというか。鼻につくというか。そんなキバを感じた。

 そう、彼女に無くなり欠けていた。【悪役令嬢】的な何かだ。

 まあ、見事にカンに触ったというか。いや、いい意味なのだけれど。……そして興味深かったので冒険者ログを過去へ過去へと遡った。

 そして彼女は驚いた。

 カンに触るどころではない確かな実力の証。

 『賢者』と『空戦』も確かに乗り越えた、天上院咲が最後に挑んだ魔王の攻撃を受けて。

 諦めず、倒れなかった人物だと……。


「……素質はあるな、いい例だ。一度会ってみるか」

 農林水サンは一時的にログインする――。


≪地球防衛軍、上級ギルド『四重奏』陣形内≫


「おい、そこのギルド『エッグなんちゃら』」

 見ると、その場は口喧嘩の最中のようだったが。小柄の美少女はもうめんどくさいので圧する。

 そして途中省略――。喧嘩を吹っかけてた男が、農林水サン……ゲームマスターに攻め立てる。

「な! なぜですか!? こいつ! まだまだへなちょこのひよっこですぞ!!」

「私がイイと言ったんだ、それ以上の基準なんてない。というわけで、ホイ。招待状、ス〇ブラ風で良いだろ? おめでとう、参戦決定だ。とりあえず『牙(仮)』としてマークしといてやるよ」


≪ギルド『エッグなんちゃら』は『放課後クラブ親衛隊』への招待状を手にしました≫


 あまりにも、簡単すぎる。回りのプレイヤーは理解できなかった。それほどに【多少経験を積んだ初心者】。招待状を手にした本人も、何故!? と攻め立てる。

「お前は、【アノ・マオウ】の攻撃を受けて立っていた。これ以上の説明は……まぁ無粋だろうな」

「!?」

「お前なら解るはずだ。あとは好きにしろ」

 

 そう言って、農林水サンは用が済んだのでさっさとログアウトした。

 ヤエザキでもなく、グリゴロスでもなく。この世界の真のゲームマスターからの招待状……。天上院姫からの招待状を断れば。神に泥を塗るような行為になるわけだが、彼女はそれも一興とも思った。

 それぐらい牙があったから彼女は好いたのだ。

 一人のモブ運営が彼女に対して呟く。

「……よろしかったのですか?」

「まあ、私も久しぶりに緊張したよ。このスリル……忘れないようにしないとな……」

 どうやら、彼女自身は刺激目的だったらしい。

 チェックするだけチェックして、何もしないのであれば。カカシの警察と一緒だ。

「『賢者』『空戦』『牙』……さあどうする。地球防衛軍。『ドラゴン・スピード』……奴らは敵だ……!」

 久しぶりに悪い笑みを見せる、この世の神だった。

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