表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第6章「ミラーフォースコンバートオーズ」西暦2034年9月1日

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

157/789

番外編13「MFCT000」

 現実世界、創造歴2034年8月ぐらい。天上院姉妹は何やら部屋でまた雑談を始めたようだ。

「お姉ちゃんまた何か作ってるの?」

「うん、タイムマシン。てか剣と魔法の異世界転生機?」

 いきなりファンタジー要素をぶっこんで来たよこの姉は。と思う妹、天上院咲。やること成すこと常識はずれでぶっ飛んでいる。

「今回の機械はどんなの?」

「MFCT000(ミラーフォースコンバートタイムトラベルオーズ)」

「名前がなげえよこんにゃろう」

 咲の容赦のないツッコミが口先から木霊する。しかし、前もってその聞き覚えのある機体名に少し疑問を投げかける。

「あれ? MF00(ミラーフォースダブルオー)じゃなかったの? 折角第4世代機が軌道にのるかそるかって所だったのに」

「ちょっとな、物理と特殊だけでは類似化出来ないようなものを知ってしまったが最後。新しい機体に着手している。増えたのはコンバート変化と、タイムトラベルだ」

「タイムトラベルってことは過去や未来に行けるように改良したの? 私達ゲーマーなのに何作ってんのさ」

「まあ私たちがゲームをする時には。MFC000(ミラーフォースコンバートオーズ)に戻すさ。あと、タイムマシンじゃなくてタイムリープが可能になったって所だからな?」

 天上院咲にとって、タイムトラベルはタイムマシンやタイムリープがどういうものなのか。想像もつかなかった」

「あと『ハッピーの変換法程式』も10進法から16進法に改良した、これで桁数が000-00で収まる」

「その何とか方程式とか、16進法とか解んないんだけど……」

「まあ咲から見たら、意味不明な化学数字がスマホ型ゲーム機内で動きまくってると思えば良い。これは他世界解釈、クロスオーバーの時以外意味を成さない。咲は半運命感知ハーフリーディングシュタイナーだから。この概要には片足を沼に入れ込んだら、帰って来られないような代物さ」

「ふ―ん、じゃあ私はMFC000(ミラーフォースコンバートオーズ)を心待ちにすればいいわけか」

「じゃな、MFC000(エムエフシーオーズ)はVRMMOゲームの中には組み込める。タイムトラベルは私の独断と偏見の趣味の産物だ」

「それって、第4世代機になるの? 第5世代機?」

「3DSが3DSLLに変わった程度の進化だから。まだ第4世代機だよ、第4はまだ始まって動き出したばかりだからな」

 そういって、姫はおもむろに。スマホのデジタル時計っぽい数字を咲に見せた。


 MFCT000-000-00 創造歴2034年8月5日9時00分。

 全て0の数字がスマートホンの中から映し出されている。

 天上院姫はそのスマホをピ、ポ、パと何かを入力する。

「んじゃ、まだ試作機だけど。この装置で今の私たちがどこの時間軸に居るか測定するぞ」

 そしてポチッと、マシンのOKボタンを押すと。電波を受信じゃなくて、重力波を受信し始めた。

「これが、私達が今居る時間軸の表示じゃ」


 MFCT000-143-AC


 ちなみにパッピーの変換方程式に当てはめると、数字は以下の通りになる。

 0(0)  本音

 1(1)  建前

 2(2)  強化

 3(3)  賢術

 4(4)  陰陽

 5(5)  精神

 6(6)  未覚

 7(7)  借りる

 8(8)  変換

 9(9)  帰る

 A(10) 同調

 B(11) 空白

 C(12) 自由

 D(13) 決めてない

 E(14) 決めてない

 F(15) 決めてない


 咲はその数字の意味を姫の表を観ながら当てはめ始める。決めてない、という文脈に姫の適当さを感じたが。そこはあえてツッコミはしない。

「えっと、物理の建前と特殊の陰陽と変化の賢術で成り立っている世界観で。その中で今は同調と自由のルート時間軸……。て読み方で良い?」

「流石我が最愛の妹よ、理解が速くて助かる」

 咲は「アッレレ~? おっかし~ぞ~?」首をかしげる。

「で、それって私とどう関係があるの?」

「基本VRMMOの世界では寝ている間に数字が乱高低するだけだから、あんま意味はない。だが、咲の場合は半運命感知だから。右側2桁は操作可能って所じゃな」

「じゃあゲーム内で、NPCの選択肢を自由に乱調整できるって事?」

「そんな感じ、000(オーズ)は作品世界の時間軸だから。ゲームソフトごとに000(オーズ)の数字は違う、て感じかな。これは運営にしか動かせない。みたいな感じ」

「ふ―ん、ちょっとやそっとじゃ変動しないって事ね、143がゲームソフト名なのだとしたら。そこをいじくると別ゲー扱いになってしまうわけか」

「んでタイムトラベルの方じゃが、咲。何か実験してみるか?」

「マジかよ人体実験かよ……」

 流石に夢の国の鼠も引いた。

「ん~でも過去にメッセージを送ったら、今居る咲じゃなくなってしまう。かもしれない。だから未来の咲に何かメッセージでも送ってみたらどうだ?」

「じゃあ、5分後の私に「ああああ」て送ってみて。それぐらいだったらルート変動もしないでしょ」

「おk、賢明な判断だ。じゃ送ったよ」


 五分後


 天上院咲の携帯電話に、「ああああ」というメッセージが姫から送られてきた。

「で、時間軸変動は?」

 MFCT000(ミラーフォースコンバートタイムトラベルオーズ)を眺める2人。

 

 MFCT000-143-AC 創造歴2034年8月5日9時05分。


「変わってないね」

「変わってないな」

 姉妹2人とも時間軸変動が無くて良かった。とほっとした。

「……、少しおなかが減ったからおやつにしましょう」

「うぬ、そうじゃな」

 その後は、和気あいあいと、2人楽しくティータイムを満喫した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
・よければブックマーク、評価、感想などよろしくお願いします!
・こちらも観ていって下さるとありがたいです。
名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ