番外編12「定義確認」
◆定義確認◆
【世界樹の種】
0から1を生み出すことが天才、天上院姫の夢だった。5歳のころに完成したそのシステムデータを、個人で保有していたのにもかかわらず。何者かが1つの理として【世界樹の種】をフリーソフトにし、誰でも扱えるようにばら蒔いた。憶測で姫の両親やゲーム関係者が実行したのかは未だに不明な点が多く謎である。このデータには、空間を拡張し続けるプログラムが備わっており。展開を実行されれば広がり続ける仕組みになっている。止まることを知らないこのシステムは自然放置され勝手に成長し続けた。成長した枝葉はプレイヤーたちが歩むプレイ時間、俗にいう世界線の視覚化されたもの。
【世界樹シスターブレス】
デジタル世界のどこかにあるとされる、夕焼け色に染まる空き地に『名前の無いただの木』があった。その木に意味を持たせるために成長した14歳の少女、天上院姫とその関係者達が集まり。その木に開発者である姫、自身が【新たに創りなおした世界樹の種】を打ち込んだ。
・その後、世界樹に打ち込まれた新たな式。
その1〈ワールドクエスト『今を生きるために』〉
創造神とそれを支える3体の連結体を軸に、【勝手に動くことを想定して作られている】自立型AI。野生のモンスター【連結の軍勢】としても動く、彼らの目的は枝葉の【世界樹シスターブレス】整理整頓。
その2〈心理と文法〉
その中には〈不可逆の世界〉というルールで構成された世界も出来たが、βテストの実験の時に廃止された。
世界が悲しめば雨がふる、世界が怒れば火山が噴火する。この世界では〈思議〉は当たり前のように物理的に数値化していたが〈不思議〉も特殊的に数値化しているのが最大の特徴だろう。今までなかったことだ。例えば、影なき影を女神は追う。など、この世界では〈見事〉として実現可能として処理される。ただあるオセロだって裏表だけじゃなく、無いオセロだって裏表になる。支離滅裂だが、〈なかったことにしてはいけない〉ものだとして処理し続ける。
【第4世代機ミラーフォース00(ダブルオー)】
世界樹の種が展開され、自然放置し【世界樹シスターブレス】となった事を。後の祭りで知った天上院姫は、それ専用の次世代機として『天上院姫・完全監修』の名のもとに作られた。
完全ダイブ(フルダイブ)を可能としたVR技術を搭載したカードのような携帯電話型のマシン。
形としては、第0世代から第3世代まで姫は未監修でVRマシンは作られていた。姫は会社とは別の時計型マシンを開発中だったが、それをカード型に変え、更に会社が運営しているオンラインゲームにも耐えられるように改良した代物。
ミラーは物理、フォースは特殊。00はプレイヤーの感情を数値化して表してくれる。




