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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第5章「戦乱都市アスカ」西暦2034年8月1日

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番外編X「そのあと運営は……。」

「あぁ……、やっぱり今回は私も参加するんだ……」

 第一声は天上院咲のそんなすっとんきょうな発生から始まった。

 ここは運営会議室、そんな一室に一同は集まっていた。

「もう名声が天上院姫の地位が、社長になっちゃったからな。あ、とりあえず不可逆の世界は今回の一件で廃止な」

「はは」

 一研究員が了承する、そして今回の事で分かったことをデータとして報告する。この世界のゲームマスターとして、進むべき道を指し示す。

「うん、今回の件でおおよそ解った。皆、フォローのほどありがとう、……感謝のほうがいいのかな?」

「レッドプレイヤー、すなわち【罪ある者達】に対しての処置はどういたします?」

「それわしが決めて良いのか? ん~……、もう十分過ぎるくらい罪は償っただろう。許してやれ」

「はは」

「歩くもの、立ち止まるもの、消えゆく炎、そして人間か……。低迷期もここらでおしまいだろう」

「となると、βテストもこのあたりでお開きでしょうか?」

「うん、第4世代機『ミラーフォース00(ダブルオー)』と『エレメンタルマスターオンライン』の接合性は取れた。これより、正式サービスオープンに入る」

 研究員たちが口々に言う。

「長かったな」

「あぁ、これを大手を振って歩ける」

「この今からが本番だ」

 そのあと、長い会議が終わった後で。

「では、本日の会議は以上とする。皆ご苦労」

『はは』



 運営陣皆が退出した後で。天上院姫が天上院咲を呼び止める。

「咲ちょっとこの場で一緒にログインしよう、見せたいものがある」

「うん? 何? 別にいいけど」

 そういって、始まりの街の、ちょっと街外れにログインする。



 そこには、色とりどりの花が咲いていた。赤、青、黄色、その他色々、ここでは表現できないほど本当に沢山の花畑だった。

「わぁ、綺麗……」

「エレメンタルワールドオンラインの【ただの花】は、皆の心が具現化した存在だ。サキ自身はそんなに気にしなかったかもしれないが。改めて、この花畑はお前たち全員で咲かせた花なんだよ」

「てことは、私達自身で作った景色ってこと?」

「そゆこと、これが見せたかった景色さ。お前は冒険に夢中だったかもしれないが、これこそが本当の宝物。てことで閉めさせてくれ」

 満面の笑みでヒメは言う、兎に角この景色を見せたかった。という風に。

 景色は夕暮れ、放課後色。

「さて、そろそろ時間だ。帰ってご飯にしよう」

 まだまだ長くこの景色を堪能したい衝動にかられながら、天上院咲はニコリとほほ笑みで返した。

「うん、美味しいごはんを食べよう」

「ふふ、結局私たちは。花より団子だったか」

 仲良し姉妹はゲームの世界からログアウトした。


 第5章 戦乱都市アスカ編 完結 


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