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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第5章「戦乱都市アスカ」西暦2034年8月1日

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第132話「2cヘビツカイ地区3」

「まずは上から状況確認を……」

 蒼葉が瞳を閉じて『鷹の目』を発動し上空から見下ろしたその時。グイン! とマリーの大関と鷹の【目と目が合った】。大関が上空を見上げて鷹の目を見ている。

「イィー!?」

 見つかった!? と思った。マリーの大関が空中に居る鷹を大ジャンプでとらえようとしたので。サキが速攻、助言をする。

「落ち着いて! 目を開いて能力解除よ!」

 間一髪、目を空けて能力を解除する。蒼葉は目をパチクリさせて、状況を理解しようと何度も目をパチパチさせて目の焦点と言う名のピントを合わせようとする。何が起こったのかちょっと理解している。

 ブン! と空振りで終わる大関は、そのまま地面にズドンと重い体重を持ち上げ。

 蒼葉と顔と顔が合ったが。フィ……とまるで弱者には用はないとばかりに、視線を眼鏡万華鏡転生レンズをかけている、サキに標的を映した。

 サキがぽつりと呟く。

「これは……」

 桃花が微笑しながらそれに助言する。桃花は桃花で絵心マリーを合わせ鏡のように見つめてから、その壁を取っ払った。風に流した。

「皆あんたと遊びたがってるのかもねぇ。もしくは思うところがあるんでしょう」

 蒼葉は恐る恐る後ずさりしながら言う。

「こんなのと、まともに相手とか無理だよう……」

 サキはまた蒼葉を冷静にさせる。

「落ち着いて! この部屋での相手は絵心マリーさんただ1人よ!」 

 他のプレイヤーはプレイヤーで、マリーが操っている巨人型モンスターに攻撃してるか。白チームと黒チーム同士のPVP戦に持ち込んでいる。

 部屋と部屋間の行き来は一応できるが、数は限られている。ましてやAからSランクへの乱入なんて不可能。CからBランクでの戦いだと、頭を整理する蒼葉達であった。



 『エレメンタルマスターオンライン』運営管理室、天上院姫は普通に驚いていた。

「これは……」

「ふふふ、サプライズですよ」

 いち研究員はそう語る。その会話の続きも聞きたかった姫だったが、彼女は彼女の仕事をする。

「そうか。……それならゲームがもっと面白くなるように、サキ達とマリーの『ミラーフォース00(ダブルオー)』の数字を教えてくれ」

「流石姫様、お目が高い、【ハッピーの変換法程式】ですね。では表示いたしましょう」


 第4世代機『ミラーフォース00(ダブルオー)』に表示されている今現在の数字。

 サキ14 蒼葉17 桃花02 マリー28


「この数字には何の意味があるんでしょうか? ここ研究所の画面には小数点以下も表示されてますが……」

「ああ、知らない奴は知らなくていいよ。どうせ蛇足だ、それにこの数字は今だけで。結構変動する。2桁ってこと以外は変わらないがな」

 姫はその研究員の話を断ち切る。まるでこの世の神様さえ知っていれば良いような風である。最高幹部でも知らない人いるのね……程度の感想だった。

「ちなみに姫様がログインされたらいくつになりますか?」

「01だ、ほぼ変動しない」

 それだけは確定していた風だった。

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