第130話「2cヘビツカイ地区1」
◆戦況状況と今回の戦場◆
a b c
1◇〇×
2×●戦
3戦●戦
『2cヘビツカイ地区:オールド・ミラーシールド【封】』サキ&蒼葉&桃花VSマリー
『3cカジキ地区:炎の王盾ネブカドネザル【封】』黒チームのモブ達VS 復讐鬼
『3aカメレオン地区:ジーラダガー・オーデリィー【封】』非理法権天VS旅村歩燐
改めて、サキの装備はこちら。
装備1:短剣ジーラダガー・オーデリィー【深い闇】
装備2:長杖トリックメーカー
装備3:眼鏡万華鏡転生レンズ
装備4:真新しいスニーカー
蒼葉の装備は変わらず。
装備1:ネオライト・フェザーソード
装備2:流星のコート
装備3:幻聖剣物語の小説
装備4:フェイのネックレス【改+3】
装備5:風の精霊ヒルドの手袋【改+1】
装備6:リセットジェットブーツ
装備7:軽量版オールド・ミラーシールド
装備8:灼眼のシャナンの小説
◆
紆余曲折あり4分の時間が飛ぶ。皆、思い思いにこの貴重な4分を過ごしたことだろう。
ここにきて天上院咲こと、サキが新たに買った装備は『真新しいスニーカー』。特に効果はないがこれだけで、今までの人生を遊びつくせそうな不思議な魔法が込められているような気がした。
黒チーム、サキと蒼葉と桃花達は交互に会話をする。
「ごめん! やっぱ4分考えた末、サキちゃんと一緒に居るわ! サキちゃんの最後尾にいる!」
「言ってる事コロコロ変わりますね」
「グダグダだね~非理法権天のメンバーには何て言うの?」
「むしろあのメンバーで釘バット一本だと逆にお荷物だと悟った」
「こっちだとお荷物じゃないとか……不憫」
「まあ、そういってる間に。残り1分切るよ、準備良い?」
「いいよ~♪ お姉ちゃんたちの足手まといにはならない」
「うん、私も立ち直った。いけるよ!」
休養も十分。
休憩時間の間に布陣を整え、お互いにお互いの望むべき陣形に陣取ったモブ達は、それぞれの声色でザワザワと話す。
「解ってるな?」
「ああ、ここで全体の勝敗の流れが明確に決定する」
「勝戦か敗戦か分かれるってことだよね」
「チーム戦だ、ただの力だけで勝てるほど甘くないぞ」
「ルール・前提・心理描写、気合入れろよ!」
「何でも良い! 筋肉だ!」
ピン・ポーン・パーン・ポーン♪
『運営からのお知らせです、開始まで残り30秒です。カウントダウンを始めます』
同時に、消失していた雑魚モンスターも、ボスモンスターも破壊可能オブジェクトも再出現する。
巨人型のモンスター「キシャアアアアアア!」
モグラ型のモンスター「グシャアアアアアア!」
ゴリラ型のモンスター「ギュオオオオオオオ!」
『15秒』
白と黒の正反対な陣形がそれぞれ、多種多様な掛け声の合唱が始まった。
〈白チーム〉「イボンベ!」
〈白チーム〉「「「「「イボンベ!」」」」」
〈黒チーム〉「イボンベ!」
〈黒チーム〉「「「「「イボンベ」」」」」
〈白チーム〉「イボンベ!」
〈白チーム〉「「「「「イボンベ!」」」」」
〈黒チーム〉「イボンベ!」
〈黒チーム〉「「「「「イボンベ」」」」」
『3秒・2秒・1秒……』
不思議な一呼吸の間を置いてから……。
〈白チーム〉と〈黒チーム〉が吠える。
『全エリア、全部屋、第2ゲームスタートです』
「ワカンダフォーエバーアアアアアアアアア!!!!」
〈白チーム〉と〈黒チーム〉
「「「「「うゥおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」」」」」
サキ達は雄叫びと共に全員が中央へ向かって走り始めた。
それぞれの思惑渦巻く、闘争の第2ゲームが始まった。




