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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第5章「戦乱都市アスカ」西暦2034年8月1日

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第125話「3bワシ地区1」

 状況を会社からしっかり見ていた天上院姫は、自宅に居る天上院咲に電話してきた。

『咲、続行できるか?』

「うん、大丈夫。ちょっと感情的になっただけ」

『うん、お前ならいつも通りやればいいからな』

「うん、うん。わかった」

 物語に出てくる怒りが爆発した時の主人公の叫びとかは、そのあと凄まじい勢いと爽快感と勝利が待っている。

 なのに何故だろう、サキが爆発させた怒りは。勝ったのにそんな爽快感がなく。ただただ虚しかった。

 現実世界の太陽の光が、夕焼けの光が優しく抱くように咲の体を包み込んだ。よくわからないけど深呼吸をする。スーハーと。

 そうして彼女はもう一度ベットの上に寝っ転がる。夢の世界へフルダイブする、そう、これでいい。咲は目を瞑り、再び仮想世界へとダイブした。



 【オセロ型領土抗争】〈黒チーム〉は3bワシ地区のスタート地点にログインして、ステータス画面を開き。蒼葉君と桃花さんに通話する。

「今どこ? 他の人たちはどうなった?」

 現状を一番早く理解できる2bシシ地区にいる、湘南桃花が通話に出る。

『2bシシ地区は黒チームの領土に出来たけど、他の人たちはまだ散りじりになって集まってない。ある意味あんたを待ってたのかもね!』

 サキを元気づけようとしている桃花、ゲーム的なHPは満タンでも。精神的疲労は回復するには時間がかかるようなので。サキの声に元気がない。

『あ、ちなみに『世界樹の種【封】』は手に入ったから、私の目的は完了さ~』

 蒼葉も会話に入ってくる。 

『とりあえず3人合流しないとね~、どこで会おっか?』

 レア度が高そうな所から順当にクリアしていっても芸がない。ならば順当にスタート地点の拠点に居るモンスターを倒すべきだと持ち掛ける。

「じゃあ蒼葉君、桃花さん。悪いけどこっちまで、3bワシ地区まで戻ってきてくれない」

『『了解!』』

 何の迷いもなく通話は切れた、きっとさっきの戦いを蒼葉も桃花も見ていたので、思うところがあるのだろう。

 一目散にスタート地点に戻ってくる。

 3bワシ地区、空き地、『リセットジェットブーツ【封】』を装備している機械型のモンスターとの戦闘に雪崩れ込む。すでにボスモンスターのHPは黒チームの集団に2割ほど削れていた。

 〈白チーム〉は1bオオカミ地区からスタートなので、こちらの拠点まで距離がある。大量の黒チームが機械モンスターと激しく戦っている。

 サキ、蒼葉、桃花は再び一列に編隊を組んで体制を立て直す。

「よし、じゃあ気を取り直していきますか!」

「「おー!」」

 と元気凛々な掛け声が木霊した。1人だけ現実的な精神疲労を隠して……。

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