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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第5章「戦乱都市アスカ」西暦2034年8月1日

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第122話「2bシシ地区3」

 ギルド『日没の黄蝶教団』の残党が残っていた、するとこんな呟き声が聞こえて来てしまったわけで。

復讐鬼アベンジャーがやられちまった……」

「で、でもようあの中央のちっこい蒼っ子ぐらいは倒せるんじゃね?」

「そうだな、見た目弱そうだし。よしちょっくら不意打ちを……」

「ヒャッハー! 弱い者いじめは最高だぜー!」

 とか考えちゃった4人組はもう運の尽き。

 ギロリ、とお姉ちゃんズ二人の眼光が4人のプレイヤーに突き刺さる。

 サキは物理的にポリゴンを破壊する【念波】が2つ、桃花は特殊的にポリゴンの存在を消す【覇気】が2つ飛んでいって。どちらの攻撃も音速で通り過ぎて行った。

「アギャ!」

「プリコギ!」

「ソゲブ!」

「ウニョラ!」

 可愛い弟分が狙われる、なんていう気配事態を許さないという徹底ぶりで退治した。ちなみにこの『ミラーフォース00(ダブルオー)』では違反ではない。システムがその【開いちゃった穴】を自動修復した。9歳児の蒼葉が知らない間に起きた出来事だったので何が起こったのかわからなかった、主に目線の上下が違うという意味で。

「ん? 何したのお姉ちゃんたち?」

 右と左を交互に首を振るショタッ子だった。

「別に、ちょっと雑魚を睨んだだけよ」

「さあ、雑魚は放っておいて。ボス戦に集中集中」

 バーロー、気にし過ぎなのはあんたらだろ。とかギャグっぽいノリで思った蒼葉だった。

 ちなみに、復讐鬼アベンジャーは〈白チーム〉1bオオカミ地区から再スタート。したのに対し、この4人はゲームに復活できずに強制ログアウトの処分だけとなった。ゲームは再開できるがこの1イベントには参加できない処分となった。

 お姉ちゃんズ2人がやり過ぎなだけである。さて、気を取り直して。仕切り直し。


 ボスモンスターのフェニックスは白チームと黒チームの攻撃を受けながら反撃しているようで、復讐鬼アベンジャーと戦っている間にHPが2割ほど減っていた。

 ちなみに貢献度が大きほうがチームの勝利となる、最後の一撃を入れられた方が勝ちというわけではなく。HPを削った合計量の多い方が勝つのだ。

「めんどくさいわね、さくっとボスモンスター倒しちゃダメなの?」

「モンスターが持ってる武器が超レア武器なだけあって、ちゃんと苦労してから手に入れてね。て運営が囁いてるような気がする」

「てゆうか、軽く倒したら『かっこが付かない』というのがあるかもしれないね」

 アイテムがアイテムなだけあって、その武器には大いなる責任が問われる。と言った感じだろう。

 とりあえず、サキはお団子を頬張って、体力は全回復した。

「まぁふざけるのは良いとして。2bシシ地区は〈黒チーム〉にしないと、今後マジでやばいからね」

「具体的にはどんなデメリットがあるの?」

 桃花はその答えを頭の中でちょっと高速回転させて考えたが、答えは出たがなんて答えればいいかわからず言いよどんだ。

「……逆に聞くけどさー、どうやったらやる気出るよ。あんたら」

 蒼葉とサキは「?」と疑問文を浮かべてから桃花に答えた。

「お姉ちゃんと共闘したかったけどランクが違ったからねえ~、僕はお姉ちゃんたちの後をついていきたかった」

「うん、右も左もわからないならそれでいいと思う。サキは?」

「あたし? あたしは楽しめれば良いから負けても良い」

「いや、ちょっと待って。他の地区は良いけどここで負けはまずいんだって……」

 存在の火が消えたりついたりしていながら、まったりしていた。サキはその舞い散る火の粉の中で言葉を運ぶ。

「別に憎いとか、復讐とか、かたき討ちとか、生きるためだとか。じゃないからねえ~レア武器欲しい! てだけじゃあんまやる気出ない」

 何か、今を変えるだけの変化が欲しいところではある。と思った桃花だった。

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