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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第5章「戦乱都市アスカ」西暦2034年8月1日

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第117話「攻略組を生中継!」

「ふむ、……確かに名声を上げたいな~とは思ったことあるけど。いざ自分の知らないところで話題にされてるのを見ると。……なんかイラっと来るわね」

 サキは掲示板を開いて自分の名前をサーチしたら、その話題を見つけた。サーチ名は〈ピュリアのチートな事件〉。

「因果応報、ブーメランだよお姉ちゃん」

 蒼葉は悟りを開くように言い返した。

 それより、驚いたのは湘南桃花の情報だった。嘘か真か信じられないような実力なのだなぁ、とサキは感じ取り。名無しの書き込み人になるかどうかで迷う。

「やめたほうが良いよ、火に油を注ぐだけだから」

「それはそうなんだけど……気が散る……」

「今のサキお姉ちゃんなら、【ちゃんとした集中】も出来ると思うなあ」

 長く考えた末に出た答えは『きちんと基礎を積み重ねる』ことだなと思った、サキも教わりたいし。蒼葉も教わりたい。ウインウインの関係である剣術指南を続けるのであった。

「じゃあ折角だし、攻略組の動画が〇チューブに置いてあるから、これ観ましょ」

「うん、わかった~! あ!お姉ちゃんだ!」

 動画のタイトルは『激闘! 四重奏しじゅうそうVSベヒーモス!』



 どこだか解らない山脈で、その山脈が唸りを上げていた。地面が雷の電線のように脈を打ち、その中を敵モンスターが〈神速のインパルス〉で縦横無尽に駆け回る。

「見飽きたっつーのよ!」

 それを同じく〈元祖・神速のインパルス〉で打ち破る。同じ速度だが質はモンスターのほうが上、揺らがなさではスズのほうが上であった。結果、地を這うような電光石火の早業からなる剣劇と突撃はスズが昇竜拳の斬撃によるアッパーカットで決める。宙を舞うベヒーモスは速度で負けた。

 ので今度は〈神速のインパルス・空〉を発動する。それを風の騎士ブロードは空ごと〈絶空〉させる。空が無くなったベヒーモスとパーティー面々は地面の中に埋まる。

 それを待っていたかのように、地面を圧縮。というより空間を圧縮し。その戻ろうとする力でベヒーモスに衝撃波を喰らわせ浴びた。歪んだ空間が元に戻った。

「ガウガウゴアアアアア!」

 咆哮により衝撃波と同時に。ベヒーモスが増えた、2匹。4匹8匹16匹32匹64匹128匹256匹。

「見飽きたって言っただろうがぁー!」

 瞬間、〈元祖・神速のインパルス〉でこれもまた轟音とともに薙ぎ払う。怯んだところをレイシャが〈掌底頂波しょうていは〉で吹き飛ばす。

「ガウガウゴアアアアア!」

 瞬間、4人の世界が氷結しった。氷魔法〈終わる世界〉だ、そのまま咆哮。最果てよりも遠くに飛ばされる、それを。

「フン!」

 ズドン! とリスクが今ある地面を眠気から叩き起こして地面を作った。世界が安定する。

「ガウガウゴアアアアア!」

 切り裂きによる攻撃で、世界が切断される。〈亜空切断〉だった、だがこれもスズが何故かコントの突っ込み役のように叫ぶ。

「だから! 観たことある技を使ってんじゃねー!」

 〈亜空切断〉をした本人の時を巻き戻して空間を完全に元に戻した。

「ガウガウゴアアアアア!」

 だがココは〈不可逆の世界〉元には戻せないよ~とベヒーモスの〈審判〉が下る。

「同じこと言わせんじゃねー!」

 ならばと、今度は行きては帰る時計のように。1回転してスズが戻ってきて、ベヒーモスに斬撃を喰らわせる。書き換えるのではなく〈再生〉させながら戻ってきて。今度はベヒーモスが出来ないこと。

 神速・急速反転で紅蓮の双翼がたたみかける。そのとなりにリスクが待ち構えて拳を握りしめていた。

「まだまだまだまだまだ!」

「ゴア!?」

「スーパービックバンバースト!」

 瞬間、全てにして一つ交点から点火される。スズの斬月も加わっていた。

「イグニッション!」

 ブロードとレイシャもこれに続いて100枚のレイヤーを空間に出現させる。

「流れ落ちて一滴となれ! 八卦!」

「創竜滅牙斬!」

 8法の秘孔を貫く風が成っり、ベヒーモスは討滅された。

 …………。



 動画を観終わった、天上院咲ことサキは呟く。

「参考にならねえ……おい、ゲームしろよ……」

 蒼葉も迫力に気おされたようにヒクような気持ちと共に呟く。

「仕方ないよ。最前線攻略組は、基本未開の地を行くんだから……」

 最前線攻略組はやっぱりバカばっかりだった。(褒めてる

「めんどくせえから拡散してやる! えい!」

 さらにややこしくしたサキであった。

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名を上げる。ボカロBGM:最終決戦~ファイナルバトル~
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